教会の音楽会

こに！

・・・・と軽やかに挨拶で始めましたが、こんな使い方で正しいのか？？？です。
だいたい『こに』って何ぞやとお思いでしょう。

先日、日本語大好きなアメリカ人高校生と話す機会があり、
その時彼が教えてくれたもの。
彼の近所に住む日本人高校生が、今若者の挨拶だと言って教えてくれたそうです。
『こに』→こんにちはの略だそうで。
ほんまかいなってちょっと怪しさも残りますが、
アメリカ人から日本の若者言葉を教えてもらうのは変な感じでした。

さて、今日のトピックは教会の音楽界です。
先日、教会で素晴らしい演奏会があると聞き行って来ました。

Chamber Music International
というNPOの団体が開く音楽会。私が行った教会（St.Barnabas Presbyterian Church）とSMUで演奏されます。

演奏会と言ってもオーケストラではありません。
バイオリン、ビオラ、ピアノ、チェロなどのドュオかトリオです。
でも、演奏する奏者は世界各国で活躍する一流の方々ばかり。

今回の奏者は、Stefan Milenkovichというバイオリニストを初め、
ビオラ、チェロ、ピアノでした。
このStefan、大変素晴らしい方のようで、５歳からオーケストラに参加し、
数々のコンクールで優勝し、レーガン前大統領にホワイトハウスでのクリスマス会での演奏を依頼され、
ゴルバチョフ前書記長やローマ法王の前でも演奏したことがあるお方。
今は、かの有名なジュリアード音楽学校のfaculty（職員、講師？）だそうです。

もちろんその他の奏者の方も素晴らしい経歴をお持ちです。

会場となった教会ですが、大聖堂とういものではなく、６人かけの長いすが
横３列、たて１５列という大きさ。

そう、この演奏会の一番の魅力は、素晴らしい演奏を間近で楽しめると言うことです。

私が席したのは、３列目の席。
奏者の指使いがはっきり見えます。通常のコンサート会場では、
いくら一番前に座ってもここまで見えないです。

「スゥー」

バイオリンの第一音。
鳥肌が立ちました。あんな素晴らしい音、聞いたことありません。
艶のある深みの音。

そして技巧のすごさ。
指使いの早さ。
弦をピンっと指で弾いて、すぐ弓を引く。
素人の私が見ても、この技、ただならぬ技だと分かりました。
（一緒に見に行ったバイオリンを演奏される方曰く、
あの技はそう簡単にできるものではないらしい。やっぱり。）

ピアノ、バイオリンとチェロの演奏があったのですが、
盛り上がりの時の弦楽器両奏者のあの力強い演奏は忘れがたいものでした。
あんな大振りな弦楽器演奏って見た事ないです。

使用している楽器も、そんじょそこらの物ではないです。
素人の私の目にもはっきりとその違いは分かるほど。
このNPOのディレクターをされている方が、最後バイオリニストとして
参加したのですが、そのバイオリン、なんと１７３４年作なんですって。
もう最高の手入れがされているようで、ピッカピカでした。

２時間の演奏会。
１秒たりとも目を離す事なく、完全に演奏に引き込まれていた私。
（ダラスシンフォニーでは、何度かポーっとしてしまったんだけどなぁ）

こんな素晴らしい演奏を間近で聞ける機会を得ることが出来た事に感謝です。

来年の５月まで、あと５回演奏会が予定されています。
音楽にご興味ある方やそうでない方も、ぜひぜひ一度聞いて
鳥肌をたててください。その音色、もう耳から離れませんよ。