木っ端役人のぼやき

定年退職のカウントダウンの始まった50代!これで、長年の宮仕いも終わりかぁ~!!

孫社長の新卒説明会時の講演です。その一

2010-04-03 16:02:04 | Weblog
皆さん、ソフトバンクの孫です。<中略>今、日本はまさに、当時の幕末の状態ではないかなと、いうふうに思っています。この20年間くらい、日本はもうほとんど、GDPが成長してない。いろんな政治的な問題、あるいは経済の問題、国全体が活力を失っている、いうことであります。こういうときこそですね、日本をもう一度よみがえらせる、日本の夜明けをもう一度迎える、そういうためには龍馬のような高い志、また高い志に多くの若者たちが結集してですね、この世の中をもう一度活性化させると、そういう想いが大切なんではないかなと思います。

我々ソフトバンクは少なくともそういう想いを持って、事業を進めておるわけですけども、もちろん我々ソフトバンクだけではありません。日本にはまだまだですね、素晴らしい人物、そして会社、組織、あることであろうと思います。そういう人たちが奮起して、また皆さんのように若い人たちが一念発起して、日本にもう一度夜明けを迎えさす、そういう気概で頑張ってほしいものである、というふうに思います。<中略>

あわせてですね、Ustreamを使って多くの人々に、ライブ配信して見れるように、ということで同時に流しておるわけです。また、それを見ながら、ツイッターで私が今話している内容が多くの人々に伝播しているという状況であります。ですから今日は学生の皆様方だけというよりは、少なくとも、そういう志ということに対して、なにがしか興味がある方々が同時に聴いておられる、見ておられる、という状況だと思っております。<中略>

「志し高く」これは私が一番好きな言葉でありまして、もし人からサインを求められたり、座右の銘を、というようなことで聞かれたときには、必ず私は大好きな言葉である、志を高く持って人生を歩んでいくんだということであります。それでは私自身がどういうきっかけでその高い志を持って人生を歩みたいというふうになったかということですが、一冊の本があります。

15歳のときに読んだ「竜馬がゆく」であります。この司馬遼太郎さんの書いた「竜馬がゆく」この本を読んで衝撃を受けたんですね。それまでどちらかというと、あかるい中学生、小学校時代過ごしましたけども、サッカーとか野球とか剣道だとか、そういうスポーツをしたり、友達と一緒に、夜まで走り回って遊んで、というような生活を過ごしてきましたけれども。たまに本を読むといえば、ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」というちと暗い本で、そこにそんな本を読むよりはもっと男らしい本を読んだらどうだ!と家庭教師の先生に言われて読んだのが、この「竜馬がゆく」でした。目からウロコといいますか、1回しかない人生。<中略>

脱藩をした、土佐の国に迷惑がかかるかもしれない、でも乙女姉は「龍馬、行ってこい。おまえは土佐に納まりきれる男じゃない、もっとなにやらでっかいことをやる、そのためなら自分のことはかまわん。行って来い!」そうやって送り出した。あのシーンのところで涙がボロボロボローッと出てしまいましたが、脱藩をする、あのシーンで僕がボロボロに泣いたのは、あの自分の人生にちょっと重なってるところがありまして、僕が16歳で、アメリカに渡ったわけですけども、そのときに私の父親が血を吐いて病院に入院しているとき、だから家族も心配する、家計がどうなるのか、家がどうなるのか、ということも含めて、不幸のどん底だった。

そのときに僕は一人アメリカに行くと。もうむちゃくちゃに言われましたよ親戚から。親が病気して倒れて入院してるときに、なんでお前はそんなひとりアメリカに行くなんてことを言えるんだ! 冷たいヤツだな。言われました。担任の先生からも校長先生からもクラスメイトからも、お前まだ高校一年生の1学期で、なんでそんな状況でアメリカに退学して行くんだ?というようなことを言われましたけども、私は決意してアメリカに行ったんですね。

僕としての脱藩に相当するのが、病気の父親をおいてアメリカに行ってしまうということだったんですね。僕はそのとき言いました。おふくろにですね、泣きながらしがみつくおふくろに、「おふくろ、病院の先生に聞いたら、親父は死にはせんと言うてる。血を吐いたけど死にはせんと言うてる。

ここ何年かの家庭のことを思えば、家にいて、学校で勉強して、家族のために、それはそれで大事なことかもしれん。でも、これから何十年のことを思ったら、家族のためにも、そして家族をさらに超えて、自分が何か事を成す、このことのために人生を捧げたい。だからわしゃ行ってくる!」いうことで涙を振り切って行きました。私にとっての志、それにちょっとめばえてしまったということですね。

あの本を読んで。志って何だ? そのときは何を成したいか、というところまでははっきり見えていませんでした。しかし何かでっかいことをやってやろうと、何か多くの人々を助けたい、自分の、あるいは自分の家族のそういう私利私欲とかではなくもっとでっかい、人生を燃えたぎらせたい、ひきちぎれるほど頑張ってみたい、それを成したい。というその想いだけは強烈にめばえてしまったわけですね。

それがこの、私にとっての志。多くの人、百万の人々を助けたい。百万千万の人々を助けたい。そういう人々に貢献したい。何かでっかいことをして、それを成したい。金銭欲とかじゃありません。そんなことじゃなくて、何か本当に多くの人々に、あいつがいてよかったと思われるようなことをしてみたい。ということで、決心したわけですね。<②に続く>

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