木っ端役人のぼやき

定年退職のカウントダウンの始まった50代!これで、長年の宮仕いも終わりかぁ~!!

1度社会から断絶されるとどん底に…その3

2010-04-09 04:23:24 | Weblog
1度社会から断絶されるとどん底に…
貧困と無縁ではない「引きこもり」の実態

“世間”で生きるのに必要なのは
「怒り」ではなく「適応」
 「僕は、社会に対して怒りを持っていない。だから、働けるのかもしれない」と、梅林さんは言う。

 いい悪いは別にして、社会に対する怒りを抱えている人は生きにくい。社会に出ていくには、適応が必要だ。あらかじめ環境があって、自分を変形させて、埋め込んでいく。それは、皆と同じでなくては、自分は適応できないという同調圧力でもあり、結果的に、違和感の表明が難しくなる。

 梅林さんは、太宰治の『人間失格』に出てくる「引きこもり」のような主人公が、「世間」とは人間の複数なのか。実体はどこにあるのかと、「世間」を恐れる姿に注目する。

≪恥の多い生涯を送ってきました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです…≫

 という主人公は、得体の知れない存在だと思っていた“世間”に、あるとき気づく。

≪世間というものは、個人ではなかろうかと思いはじめてから、自分は、いままでよりは多少、自分の意志で動くことができるようになりました≫

 社会というものはない。あるのは、具体的な個人との関わりやつながり。怒りを向けている社会など、どこにも存在していない。

セーフティネットの中にいては
いつまでも「引きこもり」のまま
 話を戻すと、今後、引きこもる人たちが社会に出てきた後、直面する問題として、容易に予想されるのが、貧困の状況だ。

「これまでの就労支援も、収入や貯金がゼロやマイナスの状況から、どう事態を好転させていくかという視点での議論は、希薄でした」(梅林さん)

 セーフティーネットには、雇用、社会保険、生活保護の3つの層があるという。しかし、引きこもる人たちが現実的に、支給の対象となり得るのは、基本的には、いちばん下の層の生活保護くらいしか見つからない。

 厚労省の新たなガイドラインでは、「引きこもる要因の95%に、何らかの精神障害が存在している」と指摘している。つまり、貧困の問題ともリンクしているようだ。

 一方で、実際には、引きこもる人たちの多くは、持ち家に住み、親と同居しているため、生活保護は受けることができない。そこで、支援者たちから、親との世帯分離をアドバイスされているのが実態だ。

 引きこもりは、セーフティネットの外にいる。こうした現状の制度設計を変えない限り、彼らはいつまでも、こっそりと生き続けるしかない。

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1 コメント

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初めまして(o^ー^o) (シニア・ナビ事務局)
2010-04-27 19:46:39
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