ピカールのネコライオンな日記

日々の雑感、鑑賞した映像作品や趣味について書いたブログです。

奨学金について思う事

2015-03-25 00:00:00 | 日記
私は10年以上『日経ビジネス』誌を読んでいるのだが、
今週号の特集は「2000万人の貧困」という記事であった。
その中に奨学金の記事があった。
それを読んでふと奨学金について思う事があるので、
記事とは全く関係のないけれども奨学金制度自体に対する雑感を。

私が学生の時と今では制度が変わっているかもしれないので、
現状と齟齬があるかもしれない事をまず断っておきたい。

学生時代から思っていたのだが、
日本の一部奨学金制度は間違っていると思う。
勿論全部にあてはまる訳ではない事は承知している。

もし奨学金の一部団体の奨学金を大学入学時に貸与を希望しようとすると、
参考にするのは何かご存知でしょうか。
多くの場合、親などの年収は勿論の事だが、高校在学時の成績も参考にされる。
一部奨学金の申請は入学試験成績の順位ではなく、
高校の成績で決まるのである。
これはずっとおかしいと思っているのだが、
大学入試の結果が同じ結果、つまり同じ合格ラインに達した学力で入学したからか、
何故か高校の成績で決まるのである。
例を挙げると、ある大学に入学した進学校の落ちこぼれと中堅校の成績優秀者では、
同じ結果を出したので中堅校の成績優秀者の方が評価が高いのである。
仮に入学試験成績が落ちこぼれの方が上だったとしても。
それを理由とする奨学金貸与に関する悲喜劇を見た。
非常に不思議である。否、不可思議である。

また、この奨学金は一度貸与されだすと、
留年などしない限り貸与停止にならないのである。
在学中の成績の優劣は全く考慮されない。
いくら努力して成績が良くても、
いつもぎりぎりの成績で低空飛行していても変わりはないのである。
私は実際に大学の成績が良くて収入面でも申請できるのにも貸与されない者を見たし、
成績が悪くてもギリギリ貸与されている者も見た。
在学中に傍から見ていてこれは問題があると思っていた。
GPAなどで毎年審査されればよいのだが、その様な仕組みではなかった。

過去の評価が在学中ずっと変わらず、大学で頑張っても報われない世の中というのも……。


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