懐石と主菓子を頂いた後、客はいま一度床の掛物を拝見、釜や炉も拝見して、にじり口から中立し、腰掛に戻る。この間に客はお手洗いを済ませ、煙草を吸ったり、露地の景色を楽しんだりして寛ぐ。
亭主は準備が整うと、客の休息具合も見計らって銅鑼(どら)で席入りの合図をする。
この銅鑼、普通打ち方は「大小大小中中大」と打つが、人数が少ないと「大小中中大」、正客が目上の人や師匠などの場合は最後の「大」を打たずに迎えつけに出る場合もある。
銅鑼を鳴らすのは省略であって、本来は亭主が初座の時のように迎えつけするのが礼儀なのだ。
後座の席入りを“後入り”という。動作は初入りの際と同じで、客はつくばいで清めたあと席入りし、床の間と道具を拝見し、席に着く。
そして、茶事の中心となる濃茶点前が始まる。濃茶がたつまでは厳かに余分なお話はしないが、正客は次客が濃茶を一口頂いたところで、お茶銘、詰(お茶の製造元)を聞き、前席で頂いた主菓子の銘、ご製を尋ねる。またお詰の人が飲みきるまでに正客は席中の道具や床の間について問答をしてよい。ここが正客の腕の見せ所で、様々な知識がおありになる方だと連客も亭主との問答を聞いて大変勉強になる。
その後は、道具の拝見まで、通常の濃茶点前の通り進む。
亭主は準備が整うと、客の休息具合も見計らって銅鑼(どら)で席入りの合図をする。
この銅鑼、普通打ち方は「大小大小中中大」と打つが、人数が少ないと「大小中中大」、正客が目上の人や師匠などの場合は最後の「大」を打たずに迎えつけに出る場合もある。
銅鑼を鳴らすのは省略であって、本来は亭主が初座の時のように迎えつけするのが礼儀なのだ。
後座の席入りを“後入り”という。動作は初入りの際と同じで、客はつくばいで清めたあと席入りし、床の間と道具を拝見し、席に着く。
そして、茶事の中心となる濃茶点前が始まる。濃茶がたつまでは厳かに余分なお話はしないが、正客は次客が濃茶を一口頂いたところで、お茶銘、詰(お茶の製造元)を聞き、前席で頂いた主菓子の銘、ご製を尋ねる。またお詰の人が飲みきるまでに正客は席中の道具や床の間について問答をしてよい。ここが正客の腕の見せ所で、様々な知識がおありになる方だと連客も亭主との問答を聞いて大変勉強になる。
その後は、道具の拝見まで、通常の濃茶点前の通り進む。