夏になると茶箱のお稽古をする。茶箱点前には、裏千家十一代玄々斎が創案した春夏秋冬の四季を表す“卯の花点”、“雪”“月”“花”と、十四代淡々斎が創案した“色紙点”、“和敬点”の6種類がある。茶箱の平点前と言われるのは“卯の花点”、そこから始めると全種類をお稽古することは到底無理で、今年は秋のお点前である“月”から始めることにした。
茶箱その1、その2
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/3c840aa2b8390bde5b54ad80ad077425
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/a317873f41901d58fd4b40f801f386f4
月点前は、器据(きずえ)と呼ばれる板とウグイスという香道具の1つを使用するのが特徴。
器据とは、茶箱の蓋とほぼ同じサイズの板4枚を紫の打ち紐で2箇所ずつ打ち付けて繋ぎ合わせたもので、通常は重ねられていますが、点前の際、パタパタと広げてその上に諸道具を広げてお点前をします。
ウグイスとは、香道の七種道具の一つで、月点前では茶筅を器据の上に立てるために使用するU字型の金具です。(Uピンを思い出して下さい、それを板の上に指して、その上にかぶせるように茶筅を置くことで、茶筅が転がるのを防ぐことができます)
何故ウグイスというのか、香道具のHPを貼り付けますのでご参照下さい。七事式でも香をたくことがありますので、このHPはよく纏まっていて勉強になりました。
http://www33.ocn.ne.jp/~kazz921/kodogu/kodogu1.html
箱の中に、仕覆に入れた棗と長緒結びした袋に入れた茶碗、茶筅筒、ウグイスを挿した茶巾筒、振出しを仕込み、掛合の中央に古帛紗、その上に香合、小羽根、袋に入れた茶杓を置き、更にその上に草にさばいた帛紗をのせて、蓋をする。
香をたくので、点前座の敷板の上に火箸を置いておきます。
私はこのお点前ではウグイスを器据にとりつけ、外すのを忘れたり、ウグイスが器据に挿してあるを忘れて茶筅を上に引き上げずにとろうとしてウグイスを倒してしまいます。最大の特徴なのに小さいせいか忘れがちなのです。
茶箱点前の中でも美しいので、月にちなんだ茶事で、茶事の最後(薄茶)に別室で披露されることも多いようです。社中でも、家紋入りの茶箱をお作りになった方が、その茶箱を使って月点前で茶事をなさったことがあるそうです。
茶箱点前の中でも“月”は器据を使うことで、箱自体に傷みが少ないとか。先生曰く、他の点前は箱や掛合の上に諸道具を置いて使用するので湯や道具の跡が付くけれど、月点前は器据の御蔭で箱自体に影響がなく傷みが少ない、ご自身で茶箱を購入なさるとやはり箱が傷まないようにお点前したいでしょう、と。お稽古させて頂いていると気づかないものですが、先生のお宅の茶箱には確かに傷や跡がついています。先生は普段のお稽古も道具を大切にねと伝えたかったのだなと思いました。どなたのものでも大切に使う必要があるのに、ついお稽古場ではお稽古と思って道具をぞんざいに使ったり片付けることがあります。心して使い、跡が残らないように拭いて大切に片付けなくてはと思いました。
皆さんは茶箱の月点前にはどんな印象をもっておられますか?
茶箱その1、その2
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/3c840aa2b8390bde5b54ad80ad077425
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/a317873f41901d58fd4b40f801f386f4
月点前は、器据(きずえ)と呼ばれる板とウグイスという香道具の1つを使用するのが特徴。
器据とは、茶箱の蓋とほぼ同じサイズの板4枚を紫の打ち紐で2箇所ずつ打ち付けて繋ぎ合わせたもので、通常は重ねられていますが、点前の際、パタパタと広げてその上に諸道具を広げてお点前をします。
ウグイスとは、香道の七種道具の一つで、月点前では茶筅を器据の上に立てるために使用するU字型の金具です。(Uピンを思い出して下さい、それを板の上に指して、その上にかぶせるように茶筅を置くことで、茶筅が転がるのを防ぐことができます)
何故ウグイスというのか、香道具のHPを貼り付けますのでご参照下さい。七事式でも香をたくことがありますので、このHPはよく纏まっていて勉強になりました。
http://www33.ocn.ne.jp/~kazz921/kodogu/kodogu1.html
箱の中に、仕覆に入れた棗と長緒結びした袋に入れた茶碗、茶筅筒、ウグイスを挿した茶巾筒、振出しを仕込み、掛合の中央に古帛紗、その上に香合、小羽根、袋に入れた茶杓を置き、更にその上に草にさばいた帛紗をのせて、蓋をする。
香をたくので、点前座の敷板の上に火箸を置いておきます。
私はこのお点前ではウグイスを器据にとりつけ、外すのを忘れたり、ウグイスが器据に挿してあるを忘れて茶筅を上に引き上げずにとろうとしてウグイスを倒してしまいます。最大の特徴なのに小さいせいか忘れがちなのです。
茶箱点前の中でも美しいので、月にちなんだ茶事で、茶事の最後(薄茶)に別室で披露されることも多いようです。社中でも、家紋入りの茶箱をお作りになった方が、その茶箱を使って月点前で茶事をなさったことがあるそうです。
茶箱点前の中でも“月”は器据を使うことで、箱自体に傷みが少ないとか。先生曰く、他の点前は箱や掛合の上に諸道具を置いて使用するので湯や道具の跡が付くけれど、月点前は器据の御蔭で箱自体に影響がなく傷みが少ない、ご自身で茶箱を購入なさるとやはり箱が傷まないようにお点前したいでしょう、と。お稽古させて頂いていると気づかないものですが、先生のお宅の茶箱には確かに傷や跡がついています。先生は普段のお稽古も道具を大切にねと伝えたかったのだなと思いました。どなたのものでも大切に使う必要があるのに、ついお稽古場ではお稽古と思って道具をぞんざいに使ったり片付けることがあります。心して使い、跡が残らないように拭いて大切に片付けなくてはと思いました。
皆さんは茶箱の月点前にはどんな印象をもっておられますか?
茶箱も御所籠もあるし、風炉ってなんだか忙しい気がするのは私だけかしら?
茶箱はお道具が小さくて可愛いですよね。どのお点前も好きですが、月は小羽根の扱いが好きです。
私もウグイスの存在を忘れがちですね。
家紋入りの茶箱を作られた社中の方、凄いですね~
家紋は茶箱の何処に入れられたのかしら?
私は、どうも 種類が多いし、拝見有り無しで、点前が違ってくるしで、どうも苦手です。なので、優雅に楽しむまで、遠い道のりです。
↑りんずさんが、お好きとは、うらやましい。
ウグイスの穴を、器据にあけるとき、勇気がいたのは、小心ものの私ぐらいかしら?
手順良く道具を出して無駄な動き無く道具を片付けていく・・・そんな所も好きですね♪
お道具の全てが小さく、きゃしゃなかわいい手だったら茶箱の点前も似合うのにと思いながら点前してるのはママだけかしら?(笑)
白楽と黒楽を重ねていれ満足しているのですが飾り物になっています。
裏流の茶箱を用いるお手前は色々あり複雑で難しそうですね。本を探して見なくては~
以前、点心茶会をこの月点前で9月にしたことがあります。
思いで深い!
それにしても茶箱は拝見あり、無しを含むとさらにバージョンが広がり、教えるのもなかなか勇気がいります(笑)
そこへ持ってきて、初心者に盆略点前を教えると、もう頭の中、ぐるぐる(@@)。
そばにある物を手にとりながら、すべてを茶箱から出し、またすべてが、箱の中に収まる。とても考えられたお点前ですよね。
箱の中には、茶碗、茶たく、急須、湯冷まし、菓子入れ、茶壷、茶巾、盆巾などが入っています。
手順を覚えるのが大変なお点前ですが、がんばって練習しています。
名水、葉蓋、茶箱、次々にやることがやってきて、特に茶箱は絶対最後までいけないんです。。。。未だにやったことのないものあり。
>月は小羽根の扱いが好きです。
そうですね、羽根あり、香合あり、優雅ですよね。
>家紋は茶箱の何処に入れられたのかしら?
どんなデザインなんでしょうね~、拝見してみたいです。
でも、コンパクトに広がり、仕舞われるのがすごいなーと感動しちゃうんですね。
>ウグイスの穴を、器据にあけるとき、勇気がいたのは、小心ものの私ぐらいかしら?
先生のお宅の器据は皆が斜めから挿したり、押し倒したりしてすっかり穴が大きくなっています!
本当に手順良く道具を出して無駄な動き無く道具を片付けてられる、すごいですよね。
>きゃしゃなかわいい手だったら茶箱の点前も似合うのにだはは、私もです。特に茶碗をわしづかみにして取り出す時の手は要注意です!
確かに玄々斎が手順が無いのを不便に思って作り出したものだから、表には茶箱は存在しても点前としては確立していないのでしょうか。
ご自身で焼いた茶碗の入った茶箱、いいですね。
茶箱はコンパクトで飾りとしてもいいし、是非白黒楽入りの蒟醤塗りの茶箱を拝見してみたいものです。
>裏流の茶箱を用いるお手前は色々あり複雑で難しそうですね。本を探して見なくては~
本当に6種類あって、更に拝見ありなしで最後がちょっと違うので、混乱しています。
淡交社の茶箱の鑑賞と点前という緑色のカバーの本はお勧めです。全種類の点前が載っています、宜しければ。