父の日記 昭和17年

昭和17年の日記 
ようやく召集解除 神武屯を発ち東京へ向う

昭和16年12月16日

2004-12-16 | 昭和 (父の日記 昭和16年) 
今日の日記は短い
変化なしということか


16日 (火)晴れたり曇ったり 涼し

膨鼓島は高雄からいくらも北ではないが気温は
冷い。毎日暑いと言ふやうな日はない。船室の扉を
開けると風が寒い。
今日も退屈な一日。隊長会報があるからとて、木村
大イ、佐藤中尉、等でかける。
今日の戦況ニュースは陸軍、英領ボルネオへ敵前
上陸成功と。愈愈南印*の方へ乗り出した。
一門主計が今日ゼノア丸の木村中尉の所へ連絡
に行ったので木村中尉に手紙を託す。昼頃帰
って来て返事を呉れたが相変らず元気にやってゐる
やうだ。
 今日は入浴日。水不足で我々の入浴も四日に一度
に減らされてしまった。

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