父の日記 昭和17年

昭和17年の日記 
ようやく召集解除 神武屯を発ち東京へ向う

昭和17年7月27日

2005-07-27 | 昭和 (父の日記 昭和17年) 
27日 (月) 晴れたり曇ったり、小雨あり 冷涼
 
起床六時半
始めて休日だが営内居住で、週番で退屈な一日。伝染病
発生で兵は外出出来ず、可哀想。将校連中は、昨夜の宴
会のあと、続々と黒河へ進出したらしい。岩本中尉も遂に
帰って来ない。
午前中は本を読む。ベートーベンの伝記。偉人の伝記は
なかなか面白いものがある。人生なんて言ふものを考へさせられる。
現在の自分の生活がそれでいゝのか、今からやりなほすべきで
はなからうか等と、考へさせられるが、今更、齢30にもなっ
てから、もう駄目だなどと言ふ気になって却ってがっかりする。
昼前に入浴。
午后は午睡、夕食后巡察。
指揮班長青木大尉は、一日中将校室に入り浸りで、どうも
我々将校は窮屈で不可ん。毎日々々、朝から晩まで将
校室に頑張られてゐるのでどうも窮屈だ。

休日

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