徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

オーメン

2007年02月28日 | ★★★★★

オーメン
おすすめ度
制作:1976年 アメリカ
制作:ハーヴェイ・バーンハード
監督:リチャード・ドナー
脚本:デヴィッド・セルツァー
出演:グレゴリー・ペック ハーヴェイ・スティーヴンス リー・レミック

オーメンは私が子供の頃観たホラーの中で一番怖かった映画です。1976年製作でリチャード・ドナー監督の出世作であり不朽の名作です。

小学生のころ日曜日にテレビで観たのが初見。怖くて仕方なくて真夏なのに毛布をかぶって観た記憶があります。あれから約20年。こんな地味な映画だったっけ?ホラーというよりは、サスペンスを観ている感覚の方が近かったかもしれません。あのときのような衝撃はないものの、また違った見方ができ、楽しめました。

今回はDVDでの鑑賞で、監督と編集のコメンタリーや制作についてのインタビューなどを特典映像として観る事が出来ました。私の大好きな映画のひとつキューブリックの「シャイニング」の三輪車のシーン。あの元ネタは、オーメンでダミアンが階段の渡り廊下を三輪車で走るシーンを模倣したものだと知りました。へーえ、なるほど。何となく感激です。

映画的にもかなり低予算で作られたそうで、撮影には大変な工夫が凝らされています。特撮の手法などもコメントがあり大変興味深かったです。「お金が無ければ知恵を出せ」というお手本のような映画だなあと感心しました。今ならきっとさらっとCGで処理するところを制作サイドの知恵で手作り感満載で作成されているのが逆に新鮮です。CGにはCGの素晴らしさはあるけど、私的にはホラー映画や特撮映画はアナログ手法を多様している過去の作品の方が味わい深くて好きです。(チープな感じを含め)実際、洋画のホラー映画は大人になってから観たものは殆ど印象に残っていない気がします。

コメンタリーのなかで、監督の解釈では「この映画はホラーではない。」と言っていたのにもびっくり。「本当は悪魔なんていない。偶然が重なり思いつめた父親がわが子を手にかけてしまうというサスペンスなんだ。」と。なるほど。確かに今観ればそんな見方をすることが出来るし、逆にそのほうが怖いです。映画って本当に奥深いですね。

オーメン@映画生活



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