徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

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マークスの山

2013年08月17日 | ★★★★
マークスの山
おすすめ度
製作:1995年 日本
製作:中川滋弘 宮下昌幸 大脇一寛
プロデューサー:田沢連二
監督:崔洋一
原作:高村薫
脚本:丸山昇一 崔洋一
出演:中井貴一 萩原聖人 古尾谷雅人 名取裕子 小林稔侍 岸谷五朗 西島秀俊 前田吟 萩原流行 岸部一徳 小木茂光 遠藤憲一


10年くらい前にBS放映で一度観たのですが、
途中からだったのでぜひ全編を通して観たいと思っていた作品でした。
ようやくご縁があり本日鑑賞となりました。
高村薫の同名小説を映画化した「マークスの山」です。
3年前にドラマ化されてたんですね~。
まったく知りませんでした(←相変わらず)。

高村薫作品ですからもともと重くてみっちり密度の高い作品であることは承知していましたが・・・
崔洋一監督のバイオレンス&エロスな描写も相まって観たあとズドーンとくる作品でした。
・・・とはいえ、こういう気持ちにさせられたのは結構久しぶりだったので
ちょっと嬉しくもありました。(←どこまでもドM)
いいですね~こういう泥臭い湿気の高い作品、大好物です。


内容は・・・ちょっと複雑です。
そもそも盛り沢山な小説を映画で2時間少々で描くには限界があるのかもしれません。
そこは監督の腕の見せ所なのでしょうが。


暴力団吉富組元組員の畠山という男がが殺害される事件が発生します。
遺体の頭部には、直径1センチ程の特殊な穿孔が認められ、
それは猟奇的な連続殺人のはじまりとなります。


事件は合田(中井貴一)が所属する捜査一課七係により捜査が開始されますが
なかなか手がかりがつかめず捜査会議はピリピリモード。

そうこうするうちに法務省の刑事局のエリート、松井浩司が殺害されます。
致命傷となった頭部の傷が畠山のものと酷似していたことから合田は畠山殺害との関連性を感じます。
しかし・・・
捜査を進めていく中で上から圧力がかかります。。
そんな中、松井の葬儀に潜り込み手に入れた葬儀の資料からある人物に目を付けます。


修學院大学螢雪山岳会の同期だという林原雄三(小林稔侍)という男です。



さてさて。ここからが少々複雑なのです。
作品はいくつかの時代のエピソードと複雑な(?)人物相関で構成されています。
ここでは、私なりに3つに分けて書かせていただきます。

1 現在起こっている連続殺人事件を追う合田をはじめとする刑事たちの捜査。
ここでは、捜査する中で刑事どうしの捜査の縄張り争い(?)や事件を隠蔽しようとする何者かの意図でかかる圧力など
ドロドロとした“男社会”の裏側を垣間見ることができます。


ちなみに向かって左側の若手刑事は若き日の西島秀俊です。
きっと当時見てもわからなかったろうなあ。
あ、そうそう。
この手前の死体は井筒監督です(爆)

2 学生闘争時代に起こったMARKSと呼ばれるメンバーたち(松井浩司、浅野剛、林原雄三、木原郁夫、佐伯正一)が起こした事件。
学生運動のさなか、MARKSは誤って一人の学生を殺害してしまいます。
その秘密を知っている野村という男から登山に誘われた5人は雪山で彼を計画的に殺害。
足がつくことのないように顔をつぶし、歯を抜き徹底的に遺体を損傷させます。怖い怖い((((;゜Д゜))))
(なぜこの野村をそれほど恐れていたのかおバカな私にはちょっとわかりませんでしたが)
作中ではこのMARKSの過去の秘密が暴かれていくことが大きな軸になっています。

3 水沢を中心とするエピソード
水沢裕之(萩原聖人)は子供のとき両親が無理心中を図りひとり生き残った青年です。そのときの後遺症で精神を病み入院中にMARKSのメンバーのひとりの浅野に出会います。(浅野も良心の呵責に耐え切れず心を病み社会からドロップアウトしています。)水沢は浅野と肉体関係があり、浅野からMARKSの秘密が書かれた日記を譲り受けます。浅野は病院内での看護師からのリンチで死亡し、水沢はその看護師を殺害します。


のちに水沢は退院し・・・


入院時の担当看護師のひとりである真知子(名取裕子)の家に転がり込みます。
名取裕子も萩原聖人も(萩原聖人に至っては男女ともに・・・オツ!!)かなり体張ったシーンが多いです・・・。

そうそう。
結局この浅野の手記を元に水沢は林原を脅し金を要求します。
連続殺人の犯人は水沢だったのですね。
これは作中では隠してません。

金を手にし、一瞬成功したように見えますが、数時間後真知子と一緒にいるところで銃撃を受けます。
真知子がかばったことで水沢は助かりますが、真知子は重症を負います(水沢は真知子は死んでしまったと思っていたと思います)

完全に理性を失った水沢は、林原を呼び出しますが返り討ちにあい、フルボッコ。
林原ったら年老いてもなおなかなかの武闘派w
・・・にもかかわらずその足で水沢は佐伯(角野卓造)を殺害。
そのあと真知子と行こうと言っていた山に登ります。
どんだけタフなんだ!!と突っ込まずにはいられません。

跡を追う合田。
そこで目にしたのは

真知子の白衣を抱きかかえ凍死している水沢の姿でした。



ずどーんでした。
最初にも書きましたが私この手のタイプの作品大好物だったりします。
萩原聖人の演技はなかなか突き抜けていました。
少年のようなあどけなさの中に秘められた狂気。
恋人を母のように慕う無邪気さを持ちながら残虐な殺害を顔色一つかえずやってのけるという・・・
怖いですね~。

個人的には中井貴一の人物像がイマイチだったというか・・・
捜査のためには手段を選ばない・・・というキャラだったのでしょうが・・・
決して悪いというわけではないのですが、ほかのキャスティングがハマりすぎていた分、ちょっと気になってしまいました☆

それにしても1995年かあ・・・
今からもう18年前の作品なんですね~。
こういう少し前の作品って今見ると
「あ~!こんな役者さんがちょい役で出てる!!」
みたいな発見があって別の意味でも楽しいですね。
個人的には役者井筒和幸に度肝を抜かれました(笑)


久々に真面目に鑑賞しました~。(コラコラ)



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