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Wunder Kammer(驚異の部屋)

今日も小ネタにZoom In!

デュアルレンズデジカメ

2006-01-24 01:54:32 | Technology
スタパさんの「その手があったか、コダック V570」で知った、コダックのデュアルレンズ搭載デジカメ、かなり物欲を刺激されます。

僕は、銀塩時代から一貫して「コンパクトカメラにズームは不要。とにかく明るくてキレのいい広角さえ付いてればいい。」というポリシーですので、未だにNikon D70以外はCONTAX T2(これはもっと広角の方がいいんだけど我慢)を使っています。

このV570は、23mmの広角レンズ(35mm換算)と、39-117mmの光学3倍ズームを搭載し、ズームボタンでシームレスに切り替わるという、山田君座布団持ってきて~仕様で、「合わせて光学5倍」という柔道の合わせ技的発想で色んなニーズを満たされちゃった感じです。

散歩カメラとして使っていたFinePix 40iが故障してはや幾年、流石にT2を常時携帯するわけにもいかず、ケータイのカメラでしのいでいましたが、やっぱ駄目なんですよ、そろそろ画素数はそんなに多くなくてもいいから、薄くてちっちゃくてピントがビシッと来るようなコンパクトデジカメが欲しかったんですよ。

デジカメWatchによると、「23mmのレンズは、4群5枚で構成され、開放F値はF2.8。固定焦点で、撮影可能距離は80cm~無限遠。39~117mmのレンズは、7群10枚で構成され、開放F値はF3.9~4.4。撮影可能距離は60cm~無限遠。マクロモードでは広角端で5~70cm、望遠端で30~70cmでの撮影が可能。」という事で、ズームは普通ですが、単玉の23mmF2.8っていうだけでハァハァもんです。(レンズフェチ?)

屈曲光学系の元祖たるコニカミノルタは昇天されましたが、ディマージュのデザインはもひとつ食指が動かなかったのでよいとして、今回はデザインもカラーリングもかなり好きになれそうです。

市場価格は5万円程度という事で、うぅ結構高いなぁ~それよりもT2をもう一台買って置くべきかな~などと悩んでいます。

う~ん、やっぱり実機を触ってみたいですね(とD70を発売日に衝動買いしてデジカメ購入を禁止されているのに言ってみる…)

KODAK V570

<追記>
あ、うっかりしてトラバ2回送ってます。
ごめんなさい。いっこ削除してください。

科学捜査

2006-01-10 01:56:27 | Technology
柊羽ちゃんの事件は、とにかく無事戻って良かったという事に尽きるのですが、報道を見て最近の科学捜査の進歩に驚きました。

新聞紙面で読んで、ネットで記事を探したのですが見つからないので概要だけ書きます。

・電話の逆探知は交換機の性能が上がり、2分程度で可能になっている
・今回は公衆電話だったので、2分でどこにある公衆電話か特定できた
・警戒中の公衆電話付近で不審なワゴン車を目撃
・Nシステムにワゴン車を入力し、特定された公衆電話付近での動きを調べる
・Nシステムで不審車輌を特定
・不審車輌と併走までしたが、人質の安全を考え接触せず

ということで、逆探知って昔は5分以上必要というイメージでしたが、今なら2分で出来るんですね。

あと怖いのはやっぱりNシステムです。
Nシステムと有料道路入口のカメラを使えば、イギリスほどじゃないけど、車で移動している限り簡単に捕捉出来る時代になってきましたね。
ETC使わなきゃ料金所で顔も見られるし…ETC使えばバレバレだし…一般道しか使えませんね(何に?)

う~ん、携帯電話だけじゃなく推理小説書くのも大変だ…
犯罪も都市でないと出来ない時代って感じでしょうか?

地デジのDRM見直し

2005-12-19 15:36:15 | Technology
地デジのDRMが見直される可能性が出てきました。

下記記事では、殆どどうなってるのか判りませんが、リンクされているこちらの会員制サイトでは詳細に報じられています。

2004年4月から、デジタル放送のDRM(デジタル著作権保護機能)強化により、コピー・ワンスが標準化されたのですが、どうやら、「バックアップがとれない」「ムーブに失敗するとコンテンツが消失してしまう」などといった不満の声が視聴者から出ていたそうで、ようやく対策に向けて動き出したようです。

HDDレコーダーを持っていない僕には、「ムーブに失敗」することが頻繁に起こるかは判らないのですが、今回のJEITA提案が通れば、デジタル放送コンテンツはCPRM媒体への複製が可能で、尚且つライセンスを受けた機器でさえあれば視聴可能になるようで、だいぶ使い勝手が良くなるんではないでしょうか。
(恐らくCPRM媒体にコピーしてもオリジナルは消えない、CPRM媒体のコンテンツを再度録画は出来ないという仕様ではないかと。同一オリジナルから複数のCPRM媒体へのコピーが出来るって事でしょう。理解が間違っていたらすみません)

それはともかく、何年か前にさんざん悩んでVHS/DVDレコーダを買ったのは大失敗でした。
HDなんて一杯になったら消さなきゃいけないし、VHSで録画したものをDVDに移さなきゃ!と思って買ったのですが、そもそも空きDISCを探したり整理したりなんて出切る訳も無く、面倒なので録画もしない状態になっちゃいました。

当然VHS→DVDも手をつける筈も無く、もう邪魔になったテープはどんどん捨てられてゆく運命に…
カノッサの屈辱や、「たけしの誰でもピカソ」に出演した明和電機・グラインダーマンなどもどこに行ったのものやら…?

これだったらHDDレコーダの方がましだったカモ、と思う今日この頃です。

ってゆうか、マンション建設で難視聴地域になったからって勝手に地上波をCATVにされた挙句、地デジは有料サービスってどういう事やねん?意地でもJ-COMには金払わへん!と心に決める私なのでした。

「出力保護」で対応を、JEITAが地デジのコピーワンス制限見直し提案

録画の本質

2005-12-12 01:33:51 | Technology
あぁ、なんか久々にエントリしようとしたら管理画面が色々変わっていて吃驚しました。

さて、今週末にauのW33SAってゆうか所謂「ワンセグケータイ」が発売されるっていう事で、購入予約をしています。
と言っても、仕事用なので会社に申請を上げるんですけどね。

自分的にはiPodが気になる(サンタさ~~ん!)んですけど、正直面倒なんだな~>CDとかデータ化するのが。

まあ、一応ワンセグとか、ビデオ配信とか、Vodcastingとかもそろそろ「体験」しておかないと、リアルな企画にならないんですが、生来の怠け者なので流行をキャッチアップするのが年々面倒になっていますって年だなぁ~>自分。
ってゆうか流行追っかけるの苦手やし…

そんな訳で最近殆どテレビを見ない私がワンセグを語れるのか?気になる今日この頃ですが、モノだと楽しいんだよな~

では、そこで見るコンテンツはどう調達するのか?を追求すると著作権の暗部と言うか曖昧模糊としたグレーゾーンに光を当てざるを得ないわけで、この記事はちゃんと読み込んでおこう、というメモです。ハイ。

「録画ネット裁判」で明らかになったタブー

ホワイトナイト登場?

2005-10-24 23:23:59 | Technology
TBSと電通が、人気情報番組「王様のブランチ」(毎土AM9:30~)で、11月19日から、生放送番組の進行と完全に連動したデータ放送の運用実験を行うそうです。

ここで実験されるのは…
 「テレビeコマース」:地デジデータ放送画面から直接商品購入
 「テレビマイレージ」:テレビ視聴によるマイレージサービス
 「携帯連動」:画面上のQRコード・カラーコードで携帯サイトへ誘導
となっています。

先日からビデオiPodにおけるVodcastingと1セグ放送との関係性などについて書きかけたまま放置している自分としては、色々歯痒いのですが…

そんな暇も無いのでまずは忘れないうちにメモ、という事で。


テレビ業界初!「王様のブランチ」で“番組連動データ放送”を実施します!

新聞「紙」の価値向上?

2005-10-20 00:28:47 | Technology
ビデオiPod登場の際にもちょっと書いたけど、既存マスメディアの今後については色々と危機感を持ち、色々と考えているわけですが…

こんな形で媒体価値を向上しようという考え方があったとは、驚きました。

空気をきれいにする新聞紙

「光触媒をコーティングして、生活臭を分解できる新聞紙」だそうです。
日光だけではなく、蛍光灯でも大丈夫で、タバコやペットの匂いを分解できるそうです。

実用化についても「光触媒反応による紙の劣化を独自技術で防ぎ、輪転機による高速印刷にも対応可能」との事なので問題ないようです。

これで、靴箱や畳の下の敷き紙としても最適な新聞紙がって光当たらんやん、どっちも…

日本製紙のリリースにあるように、カレンダーやポスターの方が実用性が高いと思いました。

まあ、新聞にとっても即媒体価値アップとは行かないかもしれませんが、面白い試みだと思います。
コストが心配ですが…。

SNSを作った男

2005-09-14 09:33:11 | Technology
地方都市…
 進む高齢化…
 
立ち上がった一人の男…

 …たった一人のプログラミング

日本初の自治体SNS開設

♪かぜのなか~のす~ばる~

総務省が開催する「住民がインターネットを利用して地域社会に積極的に参画する環境を整えるための研究会」(座長:石井威望東京大学名誉教授))というものがあるそうで、そこで研究されているのが「SNSの仕組みを取り入れた自治体コミュニケーションサービス」だそうです。

この件を別サイトで紹介した時には、「ITリテラシーの平準化もままならないのに自治体がSNSを主催して、参加できない人が取り残されるコミュニティってどうよ?」という疑問を投げかけていたんですが、実は既に自治体SNSを作り、運営している所があり、その話へと繋げる布石のつもりでした。

勿論、すっかり忘れていました。

その先駆的試みが熊本県八代市の「ごろっとやっちろ」なんですが、驚いた事にこのSNS、既製品のASP利用などではなく市職員である小林隆生氏がたった一人で作ったものだそうです。

しかもそれをオープンソースとして公開したそうで、いやはや本当に驚きました。

小林氏へのインタビュー記事

「市のSNSを一人で開発,オープンソースとして公開」---熊本県 八代市 情報推進課 小林隆生氏

小林氏は、このSNSを1日4時間3ヶ月で作り上げたそうですが、プログラミングは当然初めてではなく、それまでにもゲームやLAN上でのファイル交換ソフトなどを作っていたそうで、驚く事にGISエンジンまでも開発していたそうです。

それらの経験はSNSにも生かされており、「ごろっとやっちろ」には参加者のブログやカレンダーに掲載した情報を、SNS内のの地図に表示できるそうです。
本当に地方密着型SNSですね。

八代市の人口は、7/31現在約14万人、ごろっとやっちろの8月現在の登録人数1300人超のうち85%が市民との事なので約1,100人、市民の参加率1%弱というのが多いのか少ないのか判りませんね…

自分の住む市にこういうシステムがあれば参加するか?と考えてみると、う~ん微妙。

今の所mixi/GREEともに碌に活用してないからな~

取り敢えず小林氏の仕事に今後も注目って事で。

【参考記事】

「SNSで地域社会への住民参画を促進する」、総務省が研究会を発足

上記詳細記事
「SNSで地域社会への住民参画を促進する」、総務省が研究会を発足(会員制)

【CASE55 :熊本県八代市】SNSを自治体で初めて導入、悪意なき電子コミュニティを構築

熊本県八代市のポータル「ごろっとやっちろ」、SNSやブログの機能追加


価値あるCMって?(後編)

2005-09-12 23:39:37 | Technology
さて前編では、日本広告主協会が考えた「飛ばされないCMを作るには(仮案?)」ってどうよ?ってことで、

1 飛ばされない価値のあるCMを作る
2 15秒のスポットCMだけでなく1分、2分の長いCMを増やす

について考えてきました。
取り敢えず「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁああああ!」って感じなんですけど…

広告主の考える「飛ばされないCM」その3は「テレビ局と組んで番組内に織り込む新しいCMを模索する」ことらしいのですが、これはもう法律変えないと無理なんでは?というトンデモレベルに近いような気がするのは僕だけなんでしょうか?

放送法では確か…
・放送時間に対する広告の比率が決められている
・通販と一般プログラムの分離
などが定められていたと思います。

要するに一般の番組中では、一定以上の広告は流せないし、物販をしてはいけない訳です。
番組と広告を融合するとこのあたりに抵触する可能性が高い訳です。

まあ、最近そういう番組もあるようですが、ギリギリもしくは限りなく黒に近いグレーって感じでしょうか。
何せみんなやりたいので刺さないから業界内で自主規制も働かないし、監督官庁もさして真剣に取り締まる気はないようですし…。

けれども、やたら商品宣伝をする番組や露骨なプロダクトプレイスメントばかりやる番組が増えたら鬱陶しいでしょうねぇ…
余計嫌がられて淘汰されるような気がします。

意識されていないのは、民放の番組はCMを見せるために制作されている、という基本原理なんですけどね。
本来見てもらいたいはずのCMを「飛ばす」機能を付加しているのは他ならぬメーカー(広告主)自身な訳で、それも「消費者にとって便利な機能が付いていたら自社製品の優位性が高まって売れる」、というメーカーレベルのエゴな訳です。

CMを本当に見て欲しかったら、DVDレコーダー等に

1 機能として「CM飛ばし」を付加しない
  (機能を付加する場合は「CM飛ばし補償金」を上乗せしヌシ協で分配する)
2 CMは早送りできなくする
3 CMを通常速度で再生しないと番組も見れなくする
  (CMを早送りしたい場合は、ペイパービューを活用)

という機能を搭載すべきですw

まあ、それは暴論としても、やはり「CMを見てもらう」為には、「飛ばされない」事よりも「見たいと思わせる」方法を考える方が有意義なんではないでしょうか?

一見同じように見えますが、前者は「とにかく何が何でも見て欲しい」という送り手の圧倒的なエゴが感じられますが、後者については、「受け手に取って価値がある情報を提供したい」という意欲を感じ取りたい所です。(ちょっと無理矢理ですかね?)

例えば、その一つの回答がPacket Visionのようなモノかも知れません。

Packet Visionは、イギリスに現れた会社が、IPTV用のセットトップボックスで、ユーザーの嗜好にあわせてCMを差し替えるというものだそうです。

CMのパーソナライゼーションですね。




…そういうの、日本でもありました。
「ep」という蓄積型放送サービス。

HDレコーダーにコンテンツ広告蓄積領域を設け、衛星から配信したコンテンツを属性に合わせて視聴させる、というようなビジネスモデルだったと思いますが、蓄積放送は2年程で早々と終了してしまい、110度CS放送だけが残っているようです。

原因としては、前述の記事にもあるように、ハードウェア&インフラが時期尚早だった(HDDレコーダーの普及前だった・デジタル放送への対応など)事や、ビジネスモデルそのものに問題があった(8万円程度のハードを普通に販売し、最初から有料放送に拘った割に魅力的なソフトを揃えられなかった(多分))事などが想像出来ます。

「ep」構想を聞いた時に思ったのは、「発想そのものは悪くないけど、普及させるためにはハードは無償配布すべきだろうな~」という事でした。

或いは放送も無料であるべきだったでしょう。

個人の番組に対する趣味嗜好という、究極の個人情報を提供し、それに合わせた情報配信をするのであれば、直接的な対価を求めるのでは無く、そこで得られる広告費やそこから波及するビジネス領域から回収するようなビジネスモデルであるべきだと思うからです。

結局、ハードメーカーの連合体としては、ハードを無償で供与するビジネスモデルは携帯電話以外では実施出来なかった訳です。

ちなみに、Packet Visionを紹介した織田浩一氏は、

いわばTVのコンテクスト広告ともいえるのがAddressable TVCMであるが、ケーブルTVが進んでいるアメリカでも、まだ地域にターゲットするということぐらいしか出来ていない。
TiVoなどもそのギャップを埋めるべく、今ポップアップ的な広告などのテストを行っている。
ケーブルよりも衛星放送の方が進んでいるイギリスでは、IPTVに展開で、このあたりは日本と近いかも知れない。いずれにせよ、ネットの影響を受けて、TVCMもコンテクストを上げる方向に進んでいる。


と書いておられます。

まあ、IPTVだったらTV版コンテクスト広告も技術的には可能ですけど…結局オプトインメールの属性指定と同じで、自己申告した「興味のある分野」にフラグが立っていれば配信って事になるんでしょうね。

その「自己申告」の精度と、実際の広告効果がリンクして始めて成立するビジネスモデルだと思います。

あとは、各個人の視聴履歴から、本人の申告とは関係なく傾向分析をする事も可能ですが、それってかなりイヤーンな感じです。

Webの検索だって、個人情報と関連付けされていないから色々調べる人がいる訳で、何処の誰それさんと判っているという状況でも同じように検索出来るものなのでしょうか?

例えば、日常生活に密着したお店や住所その他諸々を検索するという事は、個人の生活情報を晒しているのと同じ事になってしまいます。

僕自身は、blogでもSNSでも極力個人情報は出さないようにしているのは、ネット上での流出は、リアル社会以上に性質が悪く、回復不可能なものだと思っているからです。(Winnyのウィルスで流出した個人情報はその典型ですね)

別にそれ程困るような立場でもありませんが、まあエシュロンやインテルのチップの話を聞いて感じる自然な嫌悪感や拒否感の延長線上にあるものではないかと…

そういう訳で、Yahoo!ウォレットもG-mailも全然信用できないから使いたいと思わないんですが、世間はそうでもないんでしょうか?

どうもCM飛ばしからどんどん話が逸れてきて何を言いたかったのかよく判らなくなっていますが…

現代社会は、作り手にとっては「物を売る」行為が成立しなければ成り立たないものではあります。

完全自給自足というのは、ある一定の閉じた系で成立するのでなければ不可能であり、それが観察された時点で現代社会と繋がり影響を受けざるを得ない、という不確定性原理にも似た夢物語となってしまいました。

実際にはグローバリゼーション化がますます進行し、地球の裏側で作られたモノを買う世の中になっており、資源とエネルギーの消費は増え続けるばかりです。(これが原油高の本質であり、需給が安定しないのは当然の事です)

そして、売りたいモノに対する情報が氾濫し陳腐化する中では、販売を裏側から支えるシステムやロジックはますます発展していくでしょう。

そのような圧倒的な流れの中で、「飛ばされないCM」というCMの存在意義を問うべき命題に対して、仮とはいえ原因をCMのクリエイティブに帰結させるかのような問い掛けを行う、という行為そのものが「飛ばされるCM」を生み出す土壌なのだろう、と感じずにはいられませんでした。

それは、海外有名ブランドが百貨店というシステムに見切りをつけ、路面店へと移りつつある事象を思い起こさせます。

パラダイム・シフトが叫ばれて久しい世の中ですが、広告界のパラダイム・シフトはこれからが正念場です。

今更僕が言うほどのことではありませんが、マス広告のパーソナル化・インタラクティブ化の波に乗れるか否かは、企業の命運を定める重要な要素の一つとなる事でしょう。

この項、一旦終わりますが、いずれ再考したいと思います。

なのなのだ。

2005-09-12 18:45:34 | Technology
もうとにかく充電が必要な機器は持ち歩きたくないのと、音楽を常時聴いていたいという嗜好ではないので、iPodには手が出ませんでした。

shuffleは、ちょっと心が動きましたが、デザイン的にUSBメモリとさして変わらない所がもひとつでした。

しかし、ナノタソにはかなりグラッと来ちゃいましたよ。

いや~かっちょえ~。
特に黒。

昨日、ソフマップで現物見て触ってきましたが、これは「モノ」として欲しい感じが沸々と湧き上がってきます。

4GBの白以外は売り切れで、入荷しても予約で捌けちゃう状態らしいです。

いや~、ホントこれは欲しい。
フラッシュメモリ4GBとしても充分安いしね。

まあ、終売となるminiも狙い目ではありますが…

アップル担当副社長が語る、主力製品との“決別”と「iPod nano」


価値あるCMって?(前編)

2005-09-07 10:09:29 | Technology
野村総研の挑発的なリリースに始まり、電通の反撃へと発展した「DVDレコーダー普及によるCM飛ばしの影響」についての協議会が設置される見通しです。

設置を提案したのはヌシ協(日本広告主協会)で、民放連(日本民間放送連盟)と日本広告業協会に対して提案したという事で、「どのようなCMなら見てくれるのか。テレビ局や広告会社などとともに検討すべきと判断した」(日本広告主協会・電波委員長 永田圭司常務(キヤノン販売))そうです。

まあ、NRIの問題提起は、

・そもそもテレビ媒体料金はリアルタイム視聴率に対して設定されている
・同様の論議はビデオ機器の販売開始時にも議論されたが影響がなかった

などの反論で一応は沈静化されていたように思っていましたが、やはりそうは問屋が卸さなかったようですね。

じゃあ、ヌシ協が期待している協議効果がどんなものかというと…?

・飛ばされない価値のあるCMを作る
・15秒のスポットCMだけでなく1分、2分の長いCMを増やす
・テレビ局と組んで番組内に織り込む新しいCMを模索する など。




      ポカーン…


ま、マジっすか?真剣と書いて「マジ」と読むですか~?

もう一度整理すると、広告主の皆様が考える、今の所考えられる『消費者に見てもらえるCM』」とは…

1 飛ばされない価値
2 長尺CMを増やす
3 番組とCMの融合

だと言うのです。

え~っとですね、それってCM飛ばし以前に、多チャンネル化が始まった時にもデジタル化が始まった時にも同じような事を言ってませんでしたか?

いや、きっとね「これ位しか思いつかないからみんなで考えよーね!」っていう問題提起なのかもしれません。だとしても、「みんなで真剣に考えましょう。例えば…」って言って出てきたのがこれですかそうですか成程判りました。




   

                 そら見向きもされないCMを量産したってしゃーないわ(ボソッ)



せっかくだから検証してみましょう!


1 飛ばされない価値

飛ばされない価値:プライスレス

って誰がその「価値」とやらを判断するんでしょう?

たとえ同じ人が同じCMを見たとしても、見た人のシチュエーション・心理状態・情報量などによりそのCMの価値は「貴重な情報源」「15秒のエンタテイメント」「無駄な時間」などに分別されていくのですよ。
勿論、接触するシチュエーションを想定して作られる広告表現もあります。(コンテクスト・マーケティング)

しかし、テレビ番組に関して言えば、見られるシチュエーション、コンテクストを想定し限定する事は極めて困難です。

限定条件下でならば、一時的にその価値を付加する事は可能です。

それは恐らく、「インセンティブに惹起されるCMの選択視聴」になっていくのではないでしょうか?
例えば「CM視聴がポイントやクーポンとして還元される」ような仕組みですね。

う~ん、それって限りなく有料放送に近づいていくんですけど。


2 長尺CMを増やす

長かろうが短かろうが、飛ばされる時は飛ばされるんです。
CMの長さと飛ばされるかどうかに因果関係なんてないのに何故?

まあ、長尺CM・ドラマCMって、周期的に流行るんですけどね。
それって「オレ、本当は映画作りたかったんだ!」っていう人達が現場で決定権を持ち始めると必ず発生する事象だと思っています。

いや、否定はしませんよ。僕もそうだから。
でも、だからといって結果的にしょーもない自己満足長尺ドラマCMとか出来たって、消費者にとっては面白くないから見る価値ないし、広告主にとっては効果に繋がらないわけで、もしも「それ」が可能になったとしても、「オレ、本当は映画作りたかったけど、本当に面白いもの作れるのか?」と胸に手を当てて小一時間自分を問い詰めてみて欲しいものです。

あとですね、長尺CMを撮るとなると、確実に制作費が上がります。
CMは基本的に映画と同じ機材や、同じようなスタッフ構成でありながら、コストは遥かに高いです。
15秒CMに1,500万円程度かけているわけで、秒単価100万円ってことは、90分の映画だとなんと54億円になる訳で、ハリウッド映画並みと言えるんですね。(無理矢理なのは承知の比喩ですけど)

15秒から60秒になったからと言って、制作費が4倍になるわけではありませんが、カットが増えればフィルムも多く回り、編集にも時間がかかるわけです。
じゃあ広告主の皆さんはそのコスト増を簡単に認めるかっていうと、多分難しいでしょうね~
16mmで撮れば、とかハイビジョンカメラで撮れば、とかでコスト削減を求めてくると思います。

でもね~、結局一番高いのは人件費だし、撮影を簡素化したってデジタルノンリニアのOnline Edit(本編集)を無くす事は出来ない訳で、そんなに安くはならないんだよな~

時間がないので以下つづく!

CM飛ばし対策協議へ、DVDレコーダー普及で広告主協

【関連記事】
TVCMの価値低下とその流れを見直してみる。(ミズタマのチチさん)

テレビウォッチャー視点での「CM損失総額540億円」(dans la rueさん)


続いた!のか?

宇宙ラーメン

2005-07-28 09:17:54 | Technology
せっかくシャトルが飛んだのに、耐熱タイル損傷の話ばっかりでは面白くないので、2年前に開発済みの宇宙食ラーメン「Space Ram」の話でも書こうかとしていたら、当然ながら同じ事を考える人はいる訳で、安藤百福会長自らが試食パフォーマンスをやってくださいました。

すぐおいしい宇宙ラーメン…一口サイズ、無重力もOK

思い起こせば、ほぼ3年前にリリースされた「Space Ram」、ようやく再び日の目を見た訳で、安藤会長も感無量でしょう。
(いや~実は何となく故人のイメージを抱いていたのですがお元気そうで…)
日清のリリースは2004年までしか残っていませんが、ascii24に当時の記事が残っていました。

日清食品、インスタントラーメン『スペース・ラム』がスペースシャトルで宇宙に

日清も改めてリリースを打っています。

世界初の宇宙食ラーメン「スペース・ラム」 野口宇宙飛行士がスペースシャトルに搭載し宇宙へ出発

開発には相当手間がかかったようで、「めんの試作品が400~500点、スープは100種類」で、麺の塊は野口さんの口の大きさに合わせたカスタムメイドだそうです。
他の飛行士は食べないんでしょうか?
せっかくなのでみんなで食べて欲しかったですね。

パウチも透明ではなく、カップヌードル風ロゴで決めて欲しかったところです。

初の宇宙食ラーメン 日清工夫

そんな宇宙食ラーメンですが、当分市販の予定は無いそうで、食べるためには宇宙飛行士になるしかありません。

そのためには様々な難関がありまして、昔NASDA時代に募集していたときは応募しようかと思いましたが、全然無理で諦めました。

毎回同じかどうか知りませんが、下記記事によると最低限の条件として…

(1)大学で理工学・医学など自然科学系学部を卒業
(2)研究や開発など実務経験が3年以上
(3)英検1級程度の語学力

が必要だそうです。
小学1年で「ぼくはロケットのそうじゅうしになりたい」と書いた夢をかなえた野口さんにならってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

NASAば成る…アナタも宇宙飛行士!

シャトル打上げ成功おめでとう

2005-07-27 10:39:36 | Technology
結局は「見切り発射」なんだけど、取り敢えずは無事周回軌道に到達したようでおめでとうございます。

しかし、NASAグリフィン長官の「化学には挑戦がつきものだ」という発言には参りましたね。
不測の事態による危険を除去することは出来ませんが、トラブルがあり原因解明も対策も無い状態で「挑戦」というのは科学者の発言ではありません。
様々な政治力学の結果だろうとは思いますが、残念なことです。

ISS(国際宇宙ステーション)も、どんどん老朽化し、日本の研究棟が打ち上げられない可能性も出ており、手放しで喜べない状況の深刻度は増しているのですが…相変わらず「国家の威信」を賭けている辺りがなぁ~

NASAもJAXAも政治に振り回されるのは仕方ないとしても、もうちょっとその辺の問題点含めてきちんと解説した記事を書いてもらわないと、日本の宇宙開発の未来は暗いと思うんだけど…
今朝のワイドショーでも、「こんなに大金をかけて何が出来るのか?」みたいな否定的な意見を言ってる奴がいて辟易しました。
ロマンだけだと思ってるんか?アホか?

ホント、科学関連の報道は客観的・長期的な視点が欠如してるんだよなぁ~


野口さん今夜宇宙へ、不測の事態に備え特別態勢

ディスカバリー打ち上げ成功、野口さん船外活動へ

ダース・ベイダーのマスクを作った機械

2005-07-22 09:37:42 | Technology
グリーバス将軍(セコくて弱い上に、ライトセイバーの使い方がなってない!)の呼吸補助システムを進化させたのがダース・ベイダーのマスクという事ですが、その試作には日本製のマシンが使われていました。

帝國の礎を築いた栄えあるマシンは、Roland DGのMDX-20(標準価格:398,000円・税抜き)です。む~ん、結構安いのね~ん…

MDX-20と言えば、Roland DGの3Dプロッタ「MODELA」シリーズの中でもエントリーモデルですから…個人で使っている人も多いんではないかと思います。

でもって、具体的には、「ヘイデン・クリステンセン氏の実物大の型を型を取り、その頭部の片面をMDX-20でスキャンし、データ化した。取り込んだデータをCAD上で複製して片方を反転、左右両面を合成させることで、マスクの立体的なデータを作り上げた後、MDX-20で切削を行い試作品を完成させた」という事で、ってぇことは、あのマスクは結構顔面に密着してるって事でしょうか?

笛吹童子かっちゅうの。(この突っ込み意味判る人どれ位いるんだろう?)
なんか顔面が激しく蒸れそう…
だからEP6でマスク取ったら白くふやけていたんですね。

それにしても、記事で「同社が発表した」と書いてある割にはRoland DGのサイトにそれらしき記事が無いのが残念です。
どうせなら、顔面型取りからマスク試作までのレポートをして欲しい所ですね。ヘイデン・クリステンセンの顔出しが無理ならそこだけモザイクでもいいから。


ダース・ベイダーのマスクを試作した3次元プロッター