今では普通に店頭で買えるようになっている「Nintendo 3DS」ですが、発売前は予約することが出来ず、転売屋が跋扈して酷い状態でした。
そんな訳で、発売日に買えず悔しい思いをしていたのですが、3/5に名古屋の「リニア・鉄道館」の内見会に行ったときに、名古屋駅のソフマップで店頭在庫を見つけ購入したのでした。
(リニア・鉄道館については機会があれば書きます)
けれど、これといったソフトが無く、一番面白いと思ったのは内蔵のARゲームズで、期待していた3Dカメラ機能はあまりの画質の悪さにがっかりして、ほぼ放置状態となっていました。
その後、A師匠から、既存の立体写真(平行法やこう作法の写真)を3DS用のフォーマットに変換する方法などを色々教えてもらい、3DSが「3Dフォトビューワー」として非常に優秀である事を知ったのでした。
ネット上で見つけた立体写真を3DSで見られるようにした実例を見ていて思い出したのが、以前万博公園の「EXPO'70パビリオン」に行ったときに、デッドストックとして売られていた「立体写真」の事です。
余談ですが、鉄鋼館を大阪万博記念館として使用するために、それまで館内に保存されていた貴重な産業技術遺産が、構想されていた産業技術博物館が作られず、移転・保管先も見つからなかったために廃棄されてしまうという出来事がありました。
万博記念館もよいのですが、喪われた産業技術遺産の方がもっと見たかったと思うのでした。
さて、前述の「立体写真」は、万博会場内を立体写真にして、レンズつきのビューワーで見るという、当時のお土産としては結構ポピュラーなものでした。
(当時は、自分でスライドを差し替えたり、回転式のスライドを両眼ビューワーで見るような立体写真の土産物がよくありました)
直感的に「かなり欲しい」と思ったのですが、現物を見せてもらうと写真そのものがあまり面白く感じられなかったのと、モノとして場所をとりそうだったので、僕は後ろ髪を引かれながらも買わずにパスしたのでした。
ところが先日、I氏が「こんなの知ってる?」と、その立体写真カードを見せてくれたのです。
幸運な事に、泣く泣く諦めた立体写真に再会することができたのです。

万国博立体写真カード
コレを思い出した時、「このカードをスキャンして加工すれば3DSで見られるのではないか?」という考えが閃いたのです。
早速Iさんの所に行き、カードを借りてきてスキャンしました。
ここで更に幸運な巡り会わせがありました。
通常の印刷物は、写真を三原色に分解した後、細かい網点にして印刷するのですが、このカードは「岡村スペクトラ印刷」という技法で、網点を使用しない印刷物だったのです。
(岡村印刷工業さんは、奈良県高市郡高取町にあり、美術印刷などで有名です)
網点を使っていないので、スキャンしても点の集合体にならずにきちんと画像として取り込むことが出来たのでした。

実際のカード
これを画像部分のみトリミングし、左右隙間無く並べた1枚の画像にして、色調などをレタッチします。
レタッチの終わった画像を、JPEGで保存してベースになる平行法画像が出来ました。
これを「むっちゃん」さん作成のステレオ写真用ソフト「ステレオフォトメーカー」で3DS用のMPO形式で保存して完成です。
※詳しくはむっちゃんのステレオメーカーを参照ください。
ただ、3DSは画像のEXIF情報から変更日時を読み取って日付毎のフォルダ(ビューワー側の見え方でファイル構造には無関係)で見せるので、EXIF情報も書き換えておくと個別フォルダにまとまって便利です。
そんなこんなで地味~な写真レタッチを繰り返す事18枚。
ようやく全部の画像を3DS用に変換することが出来ました。
早速3DSのSDカードにデータをコピーしてみると、見事に万国博覧会の立体写真を見ることが出来たのです。
まあ、最終的に僕が買わなかった理由が「あまり立体に見えるアングルや被写体でなかった」という点であり、その部分については3DSで見ても何ら変わりは無かったのですが…
という事で、3DSは相変わらずゲーム機として殆ど使っていませんが、当分3D写真で遊べそうな感じです。
あとは、ARコンテンツを自作できるようになれば言う事無しなのですが…
そんな訳で、発売日に買えず悔しい思いをしていたのですが、3/5に名古屋の「リニア・鉄道館」の内見会に行ったときに、名古屋駅のソフマップで店頭在庫を見つけ購入したのでした。
(リニア・鉄道館については機会があれば書きます)
けれど、これといったソフトが無く、一番面白いと思ったのは内蔵のARゲームズで、期待していた3Dカメラ機能はあまりの画質の悪さにがっかりして、ほぼ放置状態となっていました。
その後、A師匠から、既存の立体写真(平行法やこう作法の写真)を3DS用のフォーマットに変換する方法などを色々教えてもらい、3DSが「3Dフォトビューワー」として非常に優秀である事を知ったのでした。
ネット上で見つけた立体写真を3DSで見られるようにした実例を見ていて思い出したのが、以前万博公園の「EXPO'70パビリオン」に行ったときに、デッドストックとして売られていた「立体写真」の事です。
余談ですが、鉄鋼館を大阪万博記念館として使用するために、それまで館内に保存されていた貴重な産業技術遺産が、構想されていた産業技術博物館が作られず、移転・保管先も見つからなかったために廃棄されてしまうという出来事がありました。
万博記念館もよいのですが、喪われた産業技術遺産の方がもっと見たかったと思うのでした。
さて、前述の「立体写真」は、万博会場内を立体写真にして、レンズつきのビューワーで見るという、当時のお土産としては結構ポピュラーなものでした。
(当時は、自分でスライドを差し替えたり、回転式のスライドを両眼ビューワーで見るような立体写真の土産物がよくありました)
直感的に「かなり欲しい」と思ったのですが、現物を見せてもらうと写真そのものがあまり面白く感じられなかったのと、モノとして場所をとりそうだったので、僕は後ろ髪を引かれながらも買わずにパスしたのでした。
ところが先日、I氏が「こんなの知ってる?」と、その立体写真カードを見せてくれたのです。
幸運な事に、泣く泣く諦めた立体写真に再会することができたのです。

万国博立体写真カード
コレを思い出した時、「このカードをスキャンして加工すれば3DSで見られるのではないか?」という考えが閃いたのです。
早速Iさんの所に行き、カードを借りてきてスキャンしました。
ここで更に幸運な巡り会わせがありました。
通常の印刷物は、写真を三原色に分解した後、細かい網点にして印刷するのですが、このカードは「岡村スペクトラ印刷」という技法で、網点を使用しない印刷物だったのです。
(岡村印刷工業さんは、奈良県高市郡高取町にあり、美術印刷などで有名です)
網点を使っていないので、スキャンしても点の集合体にならずにきちんと画像として取り込むことが出来たのでした。

実際のカード
これを画像部分のみトリミングし、左右隙間無く並べた1枚の画像にして、色調などをレタッチします。
レタッチの終わった画像を、JPEGで保存してベースになる平行法画像が出来ました。
これを「むっちゃん」さん作成のステレオ写真用ソフト「ステレオフォトメーカー」で3DS用のMPO形式で保存して完成です。
※詳しくはむっちゃんのステレオメーカーを参照ください。
ただ、3DSは画像のEXIF情報から変更日時を読み取って日付毎のフォルダ(ビューワー側の見え方でファイル構造には無関係)で見せるので、EXIF情報も書き換えておくと個別フォルダにまとまって便利です。
そんなこんなで地味~な写真レタッチを繰り返す事18枚。
ようやく全部の画像を3DS用に変換することが出来ました。
早速3DSのSDカードにデータをコピーしてみると、見事に万国博覧会の立体写真を見ることが出来たのです。
まあ、最終的に僕が買わなかった理由が「あまり立体に見えるアングルや被写体でなかった」という点であり、その部分については3DSで見ても何ら変わりは無かったのですが…
という事で、3DSは相変わらずゲーム機として殆ど使っていませんが、当分3D写真で遊べそうな感じです。
あとは、ARコンテンツを自作できるようになれば言う事無しなのですが…