Wunder Kammer(驚異の部屋)

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マジョリティ・リポート

2018-07-22 22:54:30 | Marketing
映画「マイノリティ・リポート」では、トム・クルーズが歩くと街中の広告が変化して本人に最適な内容を提示します。
ネット上ではパーソナライズ広告として既に実現していますが、このような機能を積極的にコントロールする動きが出てきました。

三菱UFJ信託銀が「個人データ銀行」 企業に仲介

個人の購買履歴や健康情報、資産などを本人が管理し、企業に対して提供することで対価やサービスを得るという考え方の「情報銀行」について、来年からの実施に向けて実験が始まるそうです。
「データの利用目的は今回、商品開発や顧客ニーズ分析に絞り、広告利用は対象外とする。」とされていますが、企業活動に直結している以上、広告との区別をするのは無意味ですし、境目はいずれなくなっていくでしょう。

もう一つ同じようなニュースがありました。

ウェアラブル+運動などで保険料を年間最大3割引--住友生命、健康増進型保険「Vitality」

これまでの加入時の健康状態ではなく、加入後毎年の健康診断や日々の運動など、継続的な健康増進活動を評価し、保険料が変動するという保険が登場しました。
自動車保険でも安全運転をしているかどうかを保険料に反映させるものが出ていますが、それの人間版になります。
健康増進によって医療費を低減する、というのは国策でもありますので、今後このような商品は増えていくと考えられます。

どちらも個人の詳細な行動データ等をマーケティングに反映させており、どこにどのような情報を渡すのかは個人に委ねられる、という事になっていますが、個人が情報を渡す相手を選定する必要が出てくるため、審査を前提とした外部認証なども必要になってくると思われます。

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