
10周年のタイミングでもないのにリリースされたベスト盤という名のシングル寄せ集め。
FM東京の「JA全農 COUNTDOWN JAPAN」に出演した際には、MCからさすがに「なんでこのタイミングにベスト?」と突っ込まれていました。
この時、感情を隠せないmiwaさんは、珍しくあからさまに不機嫌な対応を。
「わたし、来年で9周年なんです!」
いや、そんなこと訊かれてませんよ。
まあ、そんな真っ直ぐなところも彼女の魅力でしょう!(熱烈ファン談)
そのあと、「アコギッシモの区切りついたから」とおっしゃってはいましたが。
「レーベルの都合です!」とハッキリ言わないところ、さすが、天才ゆえに世間との違和感に悩み他人に必要以上気をつかってしまうmiwaさんだな、と思いました。(邪推)
さてさて、そんなmiwaさんのこれまでの軌跡をふり返りつつ、今後の活動に対する「いちファン」としての妄想を。
まずは、その当時の人気を推し量る材料として、オリコンのアルバム初週ポイントをまとめてみます。
シングルは、タイアップなどいろんな要素が絡むので、データとしての分析が難しくなってしまうので。
<アルバム、オリコン初週推移>
1st 「guitarissimo」 1位 40,146pt 2011/4/6発売
(参考:累計約 9.9万枚)
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2nd 「guitarium」 3位 40,597pt 2012/3/14発売
(参考:累計約 9.0万枚)
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3rd 「Delight」 1位 69,066pt 2013/5/22発売
(参考:累計約 14.7万枚)
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4th 「ONENESS」 3位 50,255pt 2015/4/8発売
(参考:累計約 8.4万枚)
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5th 「miwa ballad collection ~graduation~」 1位 32,618pt 2016/1/20発売
(参考:累計約 4.4万枚 )
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6th 「SPLASH☆WORLD」 5位 31,347pt 2017/2/22発売
(参考:累計約 4.9万枚)
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7th 「miwa THE BEST」 2位 28,249pt 2018/7/11発売
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5thと7thとして記載した2枚は編集盤であってオリジナル・アルバムではないのですが、miwaさんの勢いを知る指標になるので、時系列で並べました。
デビュー・アルバムで初週4万枚超え、これは驚異的です。
そしてそれを2ndでも維持したまま、シングル「ヒカリへ」のミラクル・ヒットと「ミラクル」に引っ張られた「Delight」はなんとおよそ7万枚。
次の「ONENESS」は5万枚に落としてしまっていますが、「Delight」が追い風参考記録だと思えば、納得の数字です。
問題は、この後です。
3枚のmiwaさんらしくない「ウケ狙い」シングルの後にリリースされたのは、「卒業」などとなんの関連性もないタイトルが付けられたバラード寄せ集めの編集盤。
miwaさんの大学卒業(武道館公演)に合わせてのタイミングなら理解できるのですが、非常に唐突なやっつけリリースでした。
そして、1月末という発売日を見てしまうと、レーベルの「決算新譜」だとしか思えなくなります。
まさに3月にリリースすると、「年度末の道路工事」と同じで批判を浴びてしまうからか、2ヶ月分のバックオーダーに期待したからなのか、それは分かりませんが、1月末を選んだのでしょう。
結果、3万枚強という、デビュー・アルバムをはるかに下回る実績になってしまいました。
miwaさんのファンは、別にシングル曲と代表曲だけを聴いているわけではありません。
アルバム曲も、シングル・カップリング曲も、同じレベルで大切に思っているのです。
となると、ターゲットは、まだmiwaさんの作品を購入したことない層、ということになります。
しかし、そこにアルバムを買ってもらうのは非常にハードルが高く、直前に「ヒカリへ」級のヒットを出しておくことが必要最低条件になります。
そのヒットがないままにリリースされたこのバラード・ベストは、ファンを裏切る作品であり、私も失望した一人です。
誤解がないよう補足すると、収録された作品はどれも素晴らしいものです。
ようは、アー写撮影さえ行っていないアートワーク含め、急ごしらえ感ぬぐえない商品企画に問題がありました。
そして、6thアルバム「SPLASH☆WORLD」へ。
この中に収録されている「SPLASH」という曲は秀逸で、シングル寄せ集めの印象ぬぐえない作品とは言え、立派にオリジナル・アルバムとして完成していました。
しかし、ファンは正直です。
累計消化で見ると、1st 「guitarissimo」から4th「ONENESS」まではおよそ9万枚(「Delight」は追い風ヒット)を維持していたのに、「SPLASH☆WORLD」では5万枚に激減してしまいました。
「ONENESS」リリース以降3枚のシングルと、バラード・ベスト、さらには音楽活動を犠牲にして出演した映画「君と100回目の恋」に大きな責任があります。(映画、大好きですが)
本人のせいではありません。
まわりのスタッフの動きが、「ことごとくハズしていた」のです。
さて、ここからが今回最大の問題。
「miwa THE BEST」。
ついに初週3万枚を割ってしまいました。
私のようなmiwaさんのコア・ファンばかりでなく、グレー層をめがけたTV/ラジオ・プロモーションが地方含め盛大に行われていましたが、それでもこの結果です。
miwaさん、本心では「Unchained love」「アコースティックストーリー」など最新の超名曲を流したかったでしょうが、ラジオでもTVでも、一所懸命「ヒカリへ」を歌って(流して)、プロモーションに協力していました。
涙ぐましい・・・。
しかし、結果は過去最低。
グレー層はおろか、ストーリーが欠如した唐突なベスト盤発売に、コア層さえとり逃してしまいました。
たらればで恐縮ですが、「We are the light」「Unchained love」「Live Fast Die Young」という3つの大傑作を収録したオリジナル・アルバムをリリースしていれば、すべてのコア・ファンを取り込んで3万枚を突破できたかもしれません。(もちろん、できなかったかもしれません)
今回のシングル・コレクションは7月リリースでしたが、これとて、「半期決算新譜」にされたのではないかとの疑念が拭えないのです。
ちゃんとしたアー写が撮影され、しっかりと準備されたプロモーションあったので、バラードベストよりはかなり愛情あるリリースではあったのですが。
なにが言いたいのかといえば、ファンを裏切る、ないしはストーリー性のない編集盤リリースは、アーティストにとって百害あって一利なしという事。
笑うのはレーベルだけで、ファンも無駄な散財を強いられ泣いています。
それ以上に、6年も前のヒット曲「ヒカリへ」をプロモーションの主軸としてベスト盤をリリースすることで、世間的にはmiwaさんが「過去の人」にされてしまったことに、号泣しています。
ここからの挽回は、ハードルが一つ高くなってしまった気がします。
秋からのベスト盤ツアー、ちゃんと人が入るでしょうか?
私は何度も行くつもりですが、そんなファンばかりではないと思うのです。
商品のリリース、レーベル目線でなく、もっとファン目線で、いや、アーティスト目線で計画してほしいのです。
良質な楽曲、オリジナル・アルバムを、コンスタントにリリースしていく。
その姿勢にブレがなくなったとき、miwaさんのファン離れは減速し、新規ファン流入も加速するのではないでしょうか?
とにかく、最新の「Unchained love」は素晴らしすぎる配信シングルでした。
才能は、全く枯れていません。
いや、楽曲も歌唱も、どんどんレベル・アップしています。
次のオリジナル・アルバムが楽しみで仕方ないのです。
以上、ベスト盤リリースに対する、いちファンの、天候にも負けない熱すぎる思いです。
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