
いまひとつ普及しないハイレゾ。
音良いかどうか以前に、この日本では商法が破綻している。
モノとして所有欲を満たすCDやレコード盤と違って、サーバーにデータを置いているだけなのに、
フィジカルより高い価格設定をしているのはどういうことだろう?
https://www.barks.jp/news/?id=1000150750
上記HPにて、ハイレゾ関連企業の人たちが延々と語っているが、
まずは、価格を適正にする自助努力せよと…
ハイレゾはmp3/AACでは実現できない高音質であったとしても、所詮はデータ。
圧縮音源の代替としての存在価値はあるが、それ以上でも以下でもない。
つまり、通常の圧縮音源配信と同じ価格設定が妥当だということだ。
で、音質。
これは、私を満足させるところではない。
もちろん、満足して高価なハイレゾ音源を買い集めている人を否定はしない。
飽くまで、私には不要ということで。
その理由は、「音質が良いと感じない」の一言に尽きる。
比較対象は、CDとアナログ盤(レコード)。
私はアナログの奏でる音の質感がどうしようもないくらい好きなのだが、
ハイレゾからはそのレコード盤の優しさが全く感じられないのだ。
むしろ逆方向。
CD音源に比べると、たしかに低音方向に音が伸びて感じられるし、厚みもある。
気がする。
しかし、「デジタルっぽさ」はまったくと言っていいほど抜けていない。
デジタル音源なのだから当たり前だけれど。
いやむしろ、CDより音が太くなったせいで音が固まって迫ってくる。
ゆえに、シャカシャカドンドン鳴って聴こえ、CD音源よりかえって疲れてしまう。
聴いていて心地よい順で言えば、
アナログ盤>>>>>>CD>ハイレゾ>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>mp3/AAC
という配列になってしまう。
圧縮音源(mp3/AAC)は、問題外のレベルで音質が悪い。
しかし、ハイレゾがCDに対して音が良いかと問われれば、「良い気がする」というレベルでしかない。
そう、CD音源(WAV)で十分満足、というのがちょいと音にうるさい程度の一般人としての感想だ。
ちなみに、ハイレゾを否定しているわけではない。
mp3/AACに替わって配信のメインフォーマットになってくれたら、こんなに嬉しいことはない。
Apple musicやSpotifyといったサブスク(ストリーミング・サービス)で圧縮音源が提供される昨今、圧縮音源を購入する意味はもはや皆無。
デジタル音源配信(販売)サイトは、ファイル・サイズよりも音質を気にする客をハイレゾで取り込んでいけば、生き残れると思う。
Appleにそれをやる気はなさそうだから、今がチャンスでは???
ハイレゾ音源もWAVもmp3もAACも全て再生できて、iTunes Matchの音源も自動移行(より低い価格、もしくは無料で)できるようなソフトを紐づけて運営したら、Apple一人勝ちな今の状況を打破できるかも?????