田口ランディ(著)
ずっとずっと長い間、私は作者のことを「彼」だと、「男性」だと思っていました

どうも失礼致しました


彼女の作品に「ドリーム タイム」というのがある。
私にとって、これが最初の出会いである。
夢物語なのか、エッセイなのか、不思議な感覚の短編集。
この中に「シャーマン」という存在が現れる。
上手く説明できないが、未来を予知する人とか、巫女であるとか。
「キュア」も、そうしたシャーマン故のシャーマンの悩み、葛藤、生き方が描かれている。
「ドリームタイム」読んでて良かったと胸を撫で下ろす私

「ガン」は肉体の一部。
自分の肉体を構成する細胞が、ある日突然ガン化する。
ともすると、今この瞬間、
私の身体の中の細胞がガン細胞に変化(進化or退化?)してもおかしくないし、
変化したガン細胞が何かの弾みで消滅したって不思議じゃないってこと。
よくわからないでしょ、この説明だと(笑)
興味ある方は読んでください

登場人物の心の動きや心の叫びが、田口氏の優しさで、上手く私たちに伝わってきます。
「キュア」は男性の筆遣い。
「ドリームタイム」は女性の筆遣い。
これも作者の魅力のひとつ。