ってことでまずは最近の購入本。
「蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ」室生犀星
「蜜のあわれ」が読みたくてネットで探したけど、青空文庫に載ってないってことは、没後50年経ていないのですね。
でもこれは蔵書にしたかったので、まぁヨシです。
内容(「BOOK」データベースより)
ある時は“コケティッシュ”な女、ある時は赤い三年子の金魚。犀星の理想の“女のひと”の結晶・変幻自在の金魚と老作家の会話で構築する艶やかな超現実主義的小説「蜜のあわれ」。凄絶なガン闘病記「われはうたえどもやぶれかぶれ」、自己の終焉をみつめた遺作詩「老いたるえびのうた」等、犀星の多面的文学世界全てを溶融した鮮やかな達成。生涯最高の活動期ともいうべき晩年の名作5篇を収録。
川端康成に「言語表現の妖魔」と言わしめ、そして芥川龍之介がその感性に羨望したという室生犀星の巧みなことばづかい。
この「密のあわれ」は、老作家と金魚の会話体で綴られる話なのですが、二人?の言葉のやり取りが実に可愛いらしい。が、それだけにとどまらない。
コケティッシュでエロティック。金魚のはすっぱな言葉遣いの中に潜む、濃密な愛欲。
旧仮名遣いも大正浪漫のかほり漂っていてたいへん宜しい。
「あたいのは冷たいけれど、のめっとしていいでしょう、何の匂いがするか知っていらっしゃる。空と水の匂いよ、おじさま、もう一遍して。」
こんな風に若い娘にキスをねだられたら、オジサマはたまらんだろうと!
ってことで、きっとこの赤い三年子の金魚を描く気がしつつ、届くのが楽しみな一冊です。
で、以降はちと重い話。。。というか自己消化しないままの内容が含まれるので、とりあえずちょこっと下に格納します。
(つかgooの続きを読むって使えねぇ!!HTMLで記述しても改行さえしないだなんて!ああ、だから引っ越したいんだっ!)
ってことでここからは立ち読みネタ。
えぇ、会社の隣が本屋なのをいい事に、気が向けばぬるっと昼休みに足を延ばして、図書カードを栞代わりに目印つけつつ続きを読んでいるという。。。
本屋の敵のような所業をしてます。ここ最近。(寒くなければ!)
そんなわけで、購入するほどじゃないけど何となく読んでいるヤツ。
「少女七竃と七人の可愛そうな大人」桜庭一樹
内容紹介
川村七竃は美しいかんばせを持って生まれた呪われた美少女。鉄道を愛し、孤高に生きる。いんらんな母は、すぐに新しい恋におちて旅に出る。祖父と二人の日々。周囲から常に注目される彼女が心を許すのは親友の雪風だけだ。二人でつくる鉄道模型の世界。完成された世界。母のかつての男の訪問、噂をききつけたスカウトの誘い、可愛そうな大人たちの騒ぎはだんだんと七竈を巻き込んで――。
立ち読みはこちらで。
表紙にね、惹かれて手に取ったのですよ。何気に。
そして冒頭あたりで、「辻斬りのように男遊びがしたい」と言ってのけた、いんらんな七竃の母の言葉が鮮烈で引き込まれた。
購入して手元に欲しい本ではないけれど、美しいかんばせを持った七竃と雪風、その名前も美しいし、北国の重たい冬の空気感、そこで紡がれる彼等の完成された静けさ、そして文中の随所に散りばめられた言葉遣いに惹かれて読んでます。
二人のやり取りはなんだか時代がかっていてとても現実的ではないけれど、ある種の幻想を有している。
現在半分ほど読んだかな。天気がよければまた本屋に通って続きを読みます。(やな客)
それともひとつはこちら。
「セックスボランティア」
内容(「BOOK」データベースより)
「性」とは生きる根本―。それはたとえ障害者であっても同じことだ。脳性麻痺の男性を風俗店に連れていく介助者がいる。障害者専門のデリヘルで働く女の子がいる。知的障害者にセックスを教える講師がいる。時に無視され、時に大げさに美化されてきた性の介助について、その最前線で取材を重ねるうちに、見えてきたものとは―。タブーに大胆に切り込んだ、衝撃のルポルタージュ
これハードカバー時にチラッと立ち読みしたんだけど、何せ内容が深くて重かった。
現在は文庫も出ているんですね。
障害を有した方もね、性欲はちゃんとあるんですよ。(当然だ)
性欲ってのは、生理現象に近い....というか人間が。。。いや、生物が繁栄するための自然な営みの中にそもそも性交というものは組み込まれていて、やっかいなことに人にはその上での性欲があり、嗜好がある。
人として根本であるその機能を、障害を持った方がどうクリアできるのか。
そういうボランティアを求めて、例えばネットで呼びかけなどしても、誹謗中傷の的になるらしい。
そして例えその相手が見つかったとしても、どこまでをボランティアとしてやるのか。ただ抜いて処理すれば良いのか。
が、先にも述べたように、人には嗜好もあるし、誰だってその際には情緒だって欲しい。
身体に不自由さがあれども、精神は健常者と変わらないのですから。
が。。。例えば健常者であるとも、望みのままのセックスが出来るとばかりは言えないのだし。
んーーー;;;難しいなぁ。とにかく読んでいると色々と考えさせられる一冊です。
ってことで答えの出ぬまま、本日はこのあたりで。
そして最後に、今日の一枚は現在読書中の「少女七竃と七人の可愛そうな大人」より、七竃と雪風をラクガキ。
ああ、少年が描けない.....。orz
が、ビジュアル的につい描きたくなる二人です。
ってか雪風んちって家族七人とも天上人のような美麗な顔だと!?
ここ読んだら即座に山田太郎一家を想像してしまった;(笑
「蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ」室生犀星
「蜜のあわれ」が読みたくてネットで探したけど、青空文庫に載ってないってことは、没後50年経ていないのですね。
でもこれは蔵書にしたかったので、まぁヨシです。
蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ室生 犀星 (1993/05)講談社 この商品の詳細を見る |
内容(「BOOK」データベースより)
ある時は“コケティッシュ”な女、ある時は赤い三年子の金魚。犀星の理想の“女のひと”の結晶・変幻自在の金魚と老作家の会話で構築する艶やかな超現実主義的小説「蜜のあわれ」。凄絶なガン闘病記「われはうたえどもやぶれかぶれ」、自己の終焉をみつめた遺作詩「老いたるえびのうた」等、犀星の多面的文学世界全てを溶融した鮮やかな達成。生涯最高の活動期ともいうべき晩年の名作5篇を収録。
川端康成に「言語表現の妖魔」と言わしめ、そして芥川龍之介がその感性に羨望したという室生犀星の巧みなことばづかい。
この「密のあわれ」は、老作家と金魚の会話体で綴られる話なのですが、二人?の言葉のやり取りが実に可愛いらしい。が、それだけにとどまらない。
コケティッシュでエロティック。金魚のはすっぱな言葉遣いの中に潜む、濃密な愛欲。
旧仮名遣いも大正浪漫のかほり漂っていてたいへん宜しい。
「あたいのは冷たいけれど、のめっとしていいでしょう、何の匂いがするか知っていらっしゃる。空と水の匂いよ、おじさま、もう一遍して。」
こんな風に若い娘にキスをねだられたら、オジサマはたまらんだろうと!
ってことで、きっとこの赤い三年子の金魚を描く気がしつつ、届くのが楽しみな一冊です。
で、以降はちと重い話。。。というか自己消化しないままの内容が含まれるので、とりあえずちょこっと下に格納します。
(つかgooの続きを読むって使えねぇ!!HTMLで記述しても改行さえしないだなんて!ああ、だから引っ越したいんだっ!)
ってことでここからは立ち読みネタ。
えぇ、会社の隣が本屋なのをいい事に、気が向けばぬるっと昼休みに足を延ばして、図書カードを栞代わりに目印つけつつ続きを読んでいるという。。。
本屋の敵のような所業をしてます。ここ最近。(寒くなければ!)
そんなわけで、購入するほどじゃないけど何となく読んでいるヤツ。
「少女七竃と七人の可愛そうな大人」桜庭一樹
少女七竈と七人の可愛そうな大人 桜庭 一樹 (2006/07) 角川書店 この商品の詳細を見る |
内容紹介
川村七竃は美しいかんばせを持って生まれた呪われた美少女。鉄道を愛し、孤高に生きる。いんらんな母は、すぐに新しい恋におちて旅に出る。祖父と二人の日々。周囲から常に注目される彼女が心を許すのは親友の雪風だけだ。二人でつくる鉄道模型の世界。完成された世界。母のかつての男の訪問、噂をききつけたスカウトの誘い、可愛そうな大人たちの騒ぎはだんだんと七竈を巻き込んで――。
立ち読みはこちらで。
表紙にね、惹かれて手に取ったのですよ。何気に。
そして冒頭あたりで、「辻斬りのように男遊びがしたい」と言ってのけた、いんらんな七竃の母の言葉が鮮烈で引き込まれた。
購入して手元に欲しい本ではないけれど、美しいかんばせを持った七竃と雪風、その名前も美しいし、北国の重たい冬の空気感、そこで紡がれる彼等の完成された静けさ、そして文中の随所に散りばめられた言葉遣いに惹かれて読んでます。
二人のやり取りはなんだか時代がかっていてとても現実的ではないけれど、ある種の幻想を有している。
現在半分ほど読んだかな。天気がよければまた本屋に通って続きを読みます。(やな客)
それともひとつはこちら。
「セックスボランティア」
セックスボランティア 河合 香織 (2006/10) 新潮社 この商品の詳細を見る |
内容(「BOOK」データベースより)
「性」とは生きる根本―。それはたとえ障害者であっても同じことだ。脳性麻痺の男性を風俗店に連れていく介助者がいる。障害者専門のデリヘルで働く女の子がいる。知的障害者にセックスを教える講師がいる。時に無視され、時に大げさに美化されてきた性の介助について、その最前線で取材を重ねるうちに、見えてきたものとは―。タブーに大胆に切り込んだ、衝撃のルポルタージュ
これハードカバー時にチラッと立ち読みしたんだけど、何せ内容が深くて重かった。
現在は文庫も出ているんですね。
障害を有した方もね、性欲はちゃんとあるんですよ。(当然だ)
性欲ってのは、生理現象に近い....というか人間が。。。いや、生物が繁栄するための自然な営みの中にそもそも性交というものは組み込まれていて、やっかいなことに人にはその上での性欲があり、嗜好がある。
人として根本であるその機能を、障害を持った方がどうクリアできるのか。
そういうボランティアを求めて、例えばネットで呼びかけなどしても、誹謗中傷の的になるらしい。
そして例えその相手が見つかったとしても、どこまでをボランティアとしてやるのか。ただ抜いて処理すれば良いのか。
が、先にも述べたように、人には嗜好もあるし、誰だってその際には情緒だって欲しい。
身体に不自由さがあれども、精神は健常者と変わらないのですから。
が。。。例えば健常者であるとも、望みのままのセックスが出来るとばかりは言えないのだし。
んーーー;;;難しいなぁ。とにかく読んでいると色々と考えさせられる一冊です。
ってことで答えの出ぬまま、本日はこのあたりで。
そして最後に、今日の一枚は現在読書中の「少女七竃と七人の可愛そうな大人」より、七竃と雪風をラクガキ。
ああ、少年が描けない.....。orz
が、ビジュアル的につい描きたくなる二人です。
ってか雪風んちって家族七人とも天上人のような美麗な顔だと!?
ここ読んだら即座に山田太郎一家を想像してしまった;(笑