遊月(ゆづき)の日々これ修行なり~

パワースポット研究家(おたる案内人)でセラピスト遊月のブログ
【パワースポットニッポン(VOICE)北海道担当】

音楽は記憶の鍵~美しい町札幌の歌

2019-02-23 15:31:53 | スピ的自叙伝
音楽や香りなどは、記憶を突然蘇らせる鍵のひとつです。

先日、用事があって地下鉄に乗っていると、どこかの駅に着いた時、遠くから何かのメロディが耳に入ってきました。
最初は誰かの携帯の着信?と思ったのですが、駅に止まるたびに同じメロディが聞こえるので、よく東京あたりで列車に乗ると、駅の発車の時などに聞こえるメロディなのではと気づきました。

そしてなぜか駅に止まってその短いメロディが耳に入ってくるたび毎回泣きそうな気持がわいてくる。
私はこの歌を知っている。
そう思って改めてワンフレーズだけ聞こえた続きを鼻歌で歌ってみると、

うまれかわる~
と出てきました。

そしてこれはわたしが大好きな、虹と雪のバラードと気付きました。

この歌は、1972年2月の札幌冬季オリンピックの歌です。
あとから知ったのですが、札幌にオリンピックを誘致する活動の一環として、いくつかの地下鉄の駅で発車のメロディとして流し始めたようなのです。
ちなみに市内すべての駅で流していないのは、相対式ホーム(線路を挟んで設けられるホーム)の駅を基本としているためとのことです。


あまりに大好きなので、歌詞コピペします。


虹の地平を歩み出て 影たちが近づく手をとりあって
町ができる美しい町が あふれる旗 叫び そして唄
ぼくらは呼ぶ あふれる夢に あの星たちのあいだに
眠っている北の空に きみの名を呼ぶオリンピックと

雪の炎にゆらめいて 影たちが飛び去るナイフのように
空がのこる まっ青な空が あれは夢 力 それとも恋
ぼくらは書くいのちのかぎり いま太陽の真下に
生まれかわるサッポロの地に きみの名を書くオリンピックと
生まれかわるサッポロの地に きみの名を書くオリンピックと

この歌を聞くと、街の美しさだけじゃなく、宇宙の中を走る星の音とか、真冬の朝の凛とした冷たい空気とか、夜の恐ろしいまでに澄んだ星空とか。
そんなイメージが湧いてきて胸がいっぱいになるのです。

それはきっと昭和のゆったりした情緒を残しながら、ものすごい勢いで街が近代化に向けて駆け上がっていく空気。

サッポロオリンピックがあったのは、わたしがまだ幼い頃でした。
オリンピックはたぶんテレビで見ていたんだと思います。
姉と兄がジャネットリンとか笠谷とか騒いでいたのを覚えているから。

でも不思議とこの曲を聞くと、ある冬の日曜に、父と札幌の叔母の家までドライブした時の、午後の日差しとヘビースモーカーだった父のたばこと車のほこりが混じった匂いを思い出すのです。

カーラジオから、たまたま札幌を通っている時に、サッポロオリンピックの曲が流れた。
その時は小学生だったのですが、その曲を聞きながら、ここに出てくるサッポロという歌詞は、自分が今通っているこの街のことなんだと感動しながら聞いていたのです。

そんな何気ない日常の一コマなのに。
無口だった父が隣にいて曲だけが車の中を流れている。

特別な思い出はないのに、いつまでも私の記憶を呼び覚ます懐かしくて美しい歌なのです。
そしてなぜか涙が出てくるのは、きっとその何もない平穏な時間がとても幸せだったからなのかなと思います。

なぜか子どもの頃から、大人になったら札幌に住むんだと普通に思っていたのは、あの時にぼんやりと、美しい街札幌に憧れを抱いたからなのかな。

これからもずっと地下鉄でこの曲が流れてくれていたらいいな。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 潜在意識感想~オーダーメイ... | トップ | 着ぐるみを着るイメージ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。