遊月(ゆづき)の日々これ修行なり~

パワースポット研究家(おたる案内人)でセラピスト遊月のブログ
【パワースポットニッポン(VOICE)北海道担当】

ファンタジー出雲旅行記

2023-09-12 11:06:00 | 神話の世界
9月23日にKindleで発売しようと思っている出雲旅行記ですが。

タイトルは、ファンタジー作家遊月が見た新しい出雲神話の旅的な感じです。



旅の要所要所を、素戔嗚尊と、大国主の娘でもある、ミホススミ命の2柱を軸に作っています。
5000文字位の旅行記との間に、500文字の物語の抜粋が挟まっていると言うものです。

物語の内容は、古事記の中に出てくるワンシーンが、こうだったんじゃない?的な仮説ストーリーになっています。
どこにもそんな記述はないし。
そもそも謎の女神だし。
私が夢で見た、女神が閉じ込められて、食料も与えられず、殺されてミイラ化していたワンシーン。
それをもとに身内を主人公に描いています。

神話と言うよりは、家族愛の物語になっちゃいました。

こちらが物語の始まりのシーン。
ファンタジーなので、国名や名前は微妙に変えています。


1 不穏な空気

 随分前から不穏な空気は感じていた。
 大陸から渡ってきたとある一族が作り上げた大山国が、破竹の勢いで台頭しはじめたのは、わずか数年前のこと。
(中略)

 それからわずか数年で、小国がひしめき合う八つの大島からなる大八洲において、その存在を無視できないほど大きくなっていった。
 しかしながらそんな時勢であっても、東の果てにある我が国に被害が及ぶ可能性は低い。唯一の心配は、我が妹、美須々姫が嫁いだあの巨大なる天雲王国のことである。
 しかし大八洲最古であり最大の大国だ。いくらなんでも新参国に、あれほどの大国を呑み込む力があるとは考えられぬ。そう思ってきた。

ここまでーー。
こんな感じで始まります。
つまり主人公はミホススミのお兄さん。

そして出雲の旅行記ですが。
ブログやnoteに書いているのとはまた違います。

noteは現在ここまでアップ中

出雲神話を巡る旅のレポート7~稲佐の浜(島根県)|遊月 海央(ゆづき みお)

東京・出雲・京都の出雲神話を巡る旅(2023年5月20日~24日) 【5/21 出雲編レポート❶】 稲佐の浜の入口(2023/5/21撮影) 旅のレポート№7 稲佐の浜レポート 出雲市に着い...

note(ノート)

 

本は、現地で神様や磐座、その他不思議な情報をキャッチしたこと。
それをファンタジータッチで描いています。

日本円で1000円位で発売予定なので、(ドル建てなので、その時の購入のレートで金額が違ってきちゃうんですよ)

よかったら買ってくださいね^_^


旅行記の始まり
(手直し前なので多少変わるかも)


1 時を超えてここに立つ

 磐座は悠久の時を超えて私に語りかけてきた。
「我らはずっと変わらずここにある。遥か遠い昔からここにありて、これからもずっとここにある」

 その磐座は素戔嗚尊だと言われている。私は素戔嗚尊の声を知らない。だけどこの声はきっと彼ではないと思った。
 伝えられた「遥か遠い昔」は、素戔嗚尊が活躍したとされる時代よりもっと遠い、人類が誕生していない時代のような気がしたから。
「あなたは、誰ですか」
 心の中で恐る恐る聞いてみる。けれどその問いへの答えはなかった。
 磐座は繰り返す。
「我らはずっと変わらずここにある。遥か遠い昔からここにありて、これからもずっとここにある」
 あまりに長い年月が過ぎたせいなのか。気が遠くなるほど繰り返したであろうその台詞を、永遠にリフレインしているのだ。 
 ちょっと違うけれど、天空の城ラピュタの兵士が頭に浮かぶ。守るものが消えてもなお、城を守り続ける悲しい兵士。

 でも、私は満足する。
 遥か遠い昔から神の依代となっていた大いなる岩が、今も、そしてこれからもここにいる。
 私の唇は勝手に綻び、
「神様、どうかこれからもここにいて、私たちを守ってください」と改めて手を合わせた。
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