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北欧ヴィンテージに描かれた美しい鳥たち

2011年10月06日 | 北欧
鳥好きのお客様がとても面白い情報を送ってくれました。
読み進めていくうちに、すごい!これは私だけが見るのはもったいない!と思い
お客様に許可をいただき、文章を掲載させていただくことにしました。

 



ロイヤルコペンハーゲンマザープレート1982 ほぼ間違いなくヨーロッパコマドリ(Robin)だと思いますが、喉の色が薄くなっているのが実際とは異なります。
雌雄同色なので、性別による色違いでもありません。 

分布はイベリア半島の一部をのぞく欧州全域。マザーグースにも歌われる欧州の人々に馴染み深い鳥です。 日本のモズと同じように秋から冬は雌雄バラバラになって1羽ごとの縄張りをもつため、モズの高鳴きと同じように秋には雌もさえずります。 

冬の縄張りが確定する頃には秋も深まりロビンたちの歌も止みます。人々は長い冬に耐えながら、再びロビンの歌と共に春が帰ってくるのを待ちわびるのです。



B&G mother's day plate 1980 この鳥はアカゲラ(Great spotted woodpecker)です。これは日本にも生息し、欧州ではアイルランドとブリテン北辺、スカンジナビア北辺をのぞく全域に分布します。 
街中はともかく、森にゆけば普通に見られる種類のキツツキです。 
雌雄ともにお尻が赤いのですが、後頭部の赤い部分はオスのみです。 
プレートの絵柄でもこれは再現されており、尻の赤色部分は薄い青、後頭部は均一に濃い青で表現され、正確にメスの配色が再現されています



・B&G mother's day plate 1970 
Chaffinch"(和名ズアオアトリ。漢字表記「頭蒼花鶏」)
分布はスカンジナビア北部の内陸をのぞく欧州全域。雌雄で色が異なります。
図鑑に "commonnest finch" と書かれるほどありふれた鳥で、それだけに日本の雀のように誰もが知っているのだろうと思います。 

特徴は翼の2本の白線と尾の両サイドに入った白線で、これはプレートの絵柄にも忠実に再現されており、B&G社のデザインへのこだわりを感じます。 

絵柄の鳥は顔面のくっきりとした色分けからオスの可能性もありますが、メスも個体によって顔の明暗がはっきりわかるものもおり、母子で通らない絵ではないと思います。 
ちなみにフィンチは日本で言うウソ、ヒワなどの総称です。日本人に馴染み深いところではジュウシマツやキンカチョウなどがフィンチの仲間です。

B&Gのマザーズプレート1973年は「コガモ(Teal)」と思われます。1976年は言わずと知れた「Swan(コブハクチョウ)」。1984年は「コウノトリ(White Stork)」。1988年は「タゲリ(Lapwing)」(何故か繁殖期なのに冬羽の配色です)。1978年は「カンムリカイツブリ(Great Crested Grebe)」です。



今回、思い立って調べて見ましたが、プレートのデザインに選ばれている鳥達はどれも欧州全域に生息し、人々に親しまれているものばかりで、絵柄もほぼ正確に鳥の特徴を再現しており、デザイナーの欧州の自然への愛着と自社製品への誇りを感じるものばかりでした。


上記解説文、Y様より許可をいただき転記させていただきました。
Y様ご協力ありがとうございます。
長年、バードウオッチングされてきたからこそわかる知識だと思います。
プレートの鳥たちは本当に忠実に再現されているのですね!
そう思うとなんだか、今にもお皿から鳥が出て飛んでいきそうな感じがしてきました。

今日、Y様のお宅に鳥たちは飛んでいきました。
北欧デンマークから日本のおうちへ
無事に到着しますように。。



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