テレビでスイーツ特集の番組を見ていたらタルトの専門店が紹介されていたので、思わず身を乗り出して真剣に見てしまった。
都内某所にある有名店で、名前を言えばだれでも知っていそうなところである。「スイーツのおいしいお店」ということだけは知っていたが、タルトの専門店なのだとは知らなかった。
スイーツはどんな種類でも好きだが、「好きなスイーツベスト5」を決めるのに、タルトははずせない。果物と相性がよく、いろんな味わいが楽しめるからだ。
タルトとはそもそも何なのだろう? 甘さの少ないクッキーのようなタルト台のなかにカスタードクリームやら何やらが入っていて、その上にたいていフルーツが乗っている。さらにその上に生クリームがふわりと飾られていることがある。
タルト=フルーツ+生クリーム
上記の方程式は私の頭の中では正しいのである。
ところが一般的にはこの式は正しいとは言い難いところがある。チーズタルトやチョコレートタルト等等、生クリームの出番のないタルトだってある。
タルトっていったいナンなのだろう? 時として真剣に悩む私であるが、タルト台の上にカスタードクリーム、その上にフルーツ、そして生クリームのデコレーション。これがタルトだ、という考えは私の頭の中に定着して離れない。まるで頑固な老人みたいな、困った思い込みである。
考えても仕方がないことだ。先週食べて美味しかった清見オレンジのタルトの写真でも眺めるとしよう。