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小さなピアノ教室のレッスン風景と日常です

胸腺腫

2013-10-07 16:27:59 | その他
今日は、私が5月手術した病気について
書こうと思います。

私の病気は縦隔腫瘍の中の「胸腺腫」という病気でした。

この病気になって、「縦隔」「胸腺」
という臓器があることを初めて知りました。

私の周りにも、こんな臓器があり、こんな病気があるということを
知っている人は、誰もいませんでした。

毎年、3月に胸のレントゲンを撮っていますが
胸腺は、胸骨のすぐ後ろで、心臓の前にある臓器なので
腫瘍がある程度大きくならないと、他の臓器と重なって
写らないらしく、私の腫瘍も発見されたときは4センチでした。

自覚症状は何もなかったので、発見してもらえて本当によかったです。

胸腺腫は、腫瘍の病期(進行度)とタイプによって
治療の方針が考えられるようです。

胸腺腫は、胸腺癌とは違いますが、
腫瘍のタイプによっては、悪性度の高いものもあります。

腫瘍のタイプは、コチラのサイトに載っています。

病期については、コチラを参考にしました。


病期がⅠ期なら、手術で腫瘍を取り除けば、
あとは経過観察だけなので、そうであることを願っていました。

聞いたことのない病気だったので、ネットで色々調べると
PET検査した人や、MRIを撮った人もいらっしゃいましたが
私は、普通のCTと造影剤を入れてのCT撮影のみで手術になりました。

手術前は、「たったこれだけの検査で、いいのかなぁ~」と思っていましたが
手術を受けた後は、私の主治医の先生は、とっても有名な先生なので
おそらくCTを見ただけで、私の腫瘍がどんなものか
診断できたのだと思いました。

私の診断結果は、
腫瘍のタイプは、AB型胸腺腫で、
病期は多分Ⅰ期だろう・・ということでした。


上に紹介したサイト以外にも、
いくつかの大学病院の論文をネットで探して読みました。

どの大学病院の論文を読んでみても
AB型胸腺腫は、ほとんど再発しないタイプで
病気がⅢ期になることはないみたいなので安心しました。

そして胸腺腫ができると、重症筋無力症を発症することがあるみたいですが
(重症筋無力症の患者さんに、胸腺腫ができる・・という場合が多いみたいですが)
私も、この抗体の数値が高かったのですが
重症筋無力症は、タイプB1やB2の胸腺腫に好発するらしいので
数値が高くても、病気が発症するかどうかはわからないので
経過観察して気をつけていれば、大丈夫なようです。


腫瘍の大きさが4センチ・・というのは
決して小さくはありませんが
悪性度の低いタイプだったので
手術のみで、抗がん剤も放射線も受けなくて済みました。

腫瘍の大きさが私と同じ同じ4センチの大きさでも、
悪性度の高い腫瘍で病期が進んでいた人は、
放射線治療を受けられた方もいらっしゃるみたいです。

逆に、腫瘍がもっと大きくて悪性度が高くても、
病期が進んでいなければ、手術だけで経過観察に
なっていらっしゃる人もいるみたいです。

私の場合は、たまたま腫瘍の悪性度が低かったので
手術のみで、あとは定期的に検診を受けるだけでいいので
軽く済んでよかったです。

ただ、100%再発はしない・・とは言い切れないので
定期検診は一生続けないといけないのですが
そうやって気をつけていれば、もし他の病気になっても
早期発見してもらえるからいいや~と思っています^^

手術は、胸腔鏡ではなく、開胸手術でしたが
しんどかったのは、手術した日と次の日くらいで
3日目からは、少しずつ食欲も出て元気になっていったので
手術前におびえていたほど、大変な思いはしませんでした。

手術のことは、こちらと、こちらの日記にも書いています。

胸腺腫というめずらしい病気になったのですが
今はすっかり元気になって、忙しい毎日を送っています。

手術したことで、命の大切さ、家族のありがたみ
そして、周りの人たちから支えてもらって
毎日を生きていけているんだ・・ということを
あらためて実感できたので
いい経験をしたと思っています。

同じ病気になった人の参考になれば・・と思い
この日記を書きました。



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