プリズンの満月

『プリズンの満月』
吉村昭 著 新潮社


【本文より抜粋】
－「同じ日本人のくせに、
銃を手におれたちを監視するのか。
その銃でおれたちを
撃つというのか」
と、憎々しげに低い声で言った。
（略）

戦争裁判は、戦争の勝利者が敗北者をさばくという、
基本的に公平さを欠いたもの（略）
非戦闘員の大量殺害を目的とした
都市への相つぐ焼夷攻撃、
さらに広島、長崎への原子爆弾の投下こそ
平和への罪とすべきであるのに、
それは全く無視されている。
極東国際軍事裁判の判事の一人である
インドのパール判事は、
原子爆弾を投じた国の戦争責任を問わぬ裁判は、
本質的に無効であると強く主張した－


私はこの本で、松島トモ子、淡谷のり子、渡部はま子の話や、柳谷金語楼。

…モンテンルパの夜は更けてや、
日本の旗が外国人の占領中に持つ意味、

働き手を奪われた一家が生活保護すら
身内が戦犯というだけで
自治体が
適応を拒み、
多くの家族は生活の困窮を極めていたり、

その戦犯になった理由が
同じ名前だったからとか、
…「介錯」とか。

０時半とか、木曜に呼び出されるとか、

フィリピンのキリノ大統領と
鎌倉彫りのオルゴールとか、

護国寺と増上寺とか、
白蓮社とか。


大桟橋とか、久保山とか…

沢山のコンテナが
頭と心に運び込まれて
積まれました。

池袋サンシャインシティに来てね…