☆Lorosae(太陽が昇る)ブログ☆

ロロサエという言葉は、東ティモールで使われているテトゥン語で、つまりは「日の丸」です。

林檎の花

2018-08-15 23:48:09 | 日記
気がついたら知ってる人だった人のお母さんが亡くなった。
その人は、私の母がその人が生まれる前から知っていて、
親戚のごとく名前がでてくる人でした。

私の母は都会で生まれ育ったので、父の実家が林檎や桃を育てていて、その花の写真を撮れたのが嬉しくて、林檎の花の写真を持っていた。

そのおばさんに会うときに、母が、林檎の花のその写真をもっていって綺麗でしょうとか、そういう風に見せた。
そのおばさんは、林檎を育ててる地域で育ったらしく、泣いたのだ。
お化粧してたけど、泣いたのを見た。
大人の女性が泣いたのをみたのがはじめてだったから、印象が強かった。

枕の下に入れたら、夢でみられるかなと、ちょうだいと、母から受け取った。

今でまわっているリンゴは青森の貯蔵リンゴだそう。
でも、いい薫りだった。

今まで、母と一緒の時にしか会ったことのない、その、母を亡くしたばかりの人と、いつか、自分も孤独になる日がくるだろうと思ったとき、なんとなく、握手してしまった。

父の実家の林檎の木は、はやばやと妻を亡くした伯父が悲しくて斬り倒したそうで、物心ついたときにはもうなかった。だから、母の持っていた林檎の花の写真は、私にも新鮮だった。

父も母も、自分達を息子や娘時代から知ってる人を喪っていく。
父にいたっては、前後の記憶も喪いつつある。

いつまで一緒にいられるかわからないけれど、もういいよって言われるまでは、喧嘩しようと嫌われようと、覚えていたいと、思って歩いた。




彰義隊

2018-08-15 23:30:29 | 書籍紹介
『彰義隊』 吉村昭著 新潮社

3年かけて数ページをちょっとずつくくって読んできた本です。
輪王寺宮という皇族が主人公です。
皇族でありながら朝敵となったこと、
有栖川宮と相容れない様子から、皇女和宮の内容だと思い込んで、そんなことがあったのか~などと、パラパラ読んではまたいつかとなっていました。
残りの部分、お盆に読みきろう!と、読み終えたら男性の話でした。

いっときは宮城県に身を潜め、その後、京都へ戻り、
ドイツへ渡り、陸軍を率いる立場になります。
そして、最期は台湾で迎えました。

今日は終戦記念日ですが、桜木町は親子連れや外国からの旅行客が、老若男女問わず、ピカチュウの顔のサンバイザーをつけて、動き回っていました。

辛さ苦しさを知るのは大事なことかもしれませんが、知らないでいて欲しいと語らなかった人がいることを、自分は知っています。なかったことにしたい人を、見てきました。

誰もが思い出さなくていいぐらい、平和な世の中にすることは、彰義隊の時代に生きていた、無言を貫いた人たちの想いではないかなどと、身勝手な感想です...。


ロータスロード

2018-08-11 22:43:54 | 旅行
平成30年、ついに、奈良のロータスロードへ行きました。
ずっとずっと、気になっていた場所です。
奈良の、西ノ京。



ただちょっと悪天候が続く夏、酷暑の2018年、平成最後の夏
蓮はなんだかんだとお盆頃が見ごろと思いきや、ほぼ枯れはじめ、いくつか花がまだ
もう少し先のほうが今のつぼみが咲くのかもという状況でした。

でも、平日だったこと、混雑前だったことが幸いし、自分好みの、誰もいない場所っぽい写真が撮れました。



ロータスロードは、近鉄京都線の駅名でいうと、大和西大寺駅・辻ヶ尼・西ノ京駅近辺にある西大寺・喜光寺・唐招提寺・薬師寺をめぐります。
特別なご朱印がいただけて、先着で記念トートバックがもらえる参拝セットがあり、まだ在庫があるということで、入手しました。

ここ数年この季節は東北の蓮を追い求め、今まで自分史上最高の蓮は岩手県は遠野の、朝露に輝く蓮でした。

西ノ京駅で自転車をレンタルし、

薬師寺


唐招提寺


喜光寺


西大寺



の順序でめぐりました。

喜光寺と西大寺はちょっと迷子になりかけました。
でも、自転車でばっちりいけました。

人生初のご朱印帳、いきあたりばったりだったので薬師寺で入手しました。



偶然でしたが、ネイビーブルーで水兵さんみたいな表紙で、気に入りました。

このご朱印帳をもって、新たな岩手のロータスロード、東北のロータスロード、関東のロータスロード、
つなげていきたいと思います。





世界の時間