375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

【大会レポート】第40回ニューヨークシティマラソン

2009年11月07日 | 大会レポート 2009

★第40回記念の「40」の数字をあしらった完走メダル。40ドル銀貨ではありません(笑)。

11月1日(日曜日)、ニューヨークシティマラソンに参加する。この大会を走るのは2004年の初マラソン以来6年連続。コースを知り尽くしている点では、これほど安心して走れる大会は他にない。緊張感などもほとんどなく、いつも通り家を出て、ニューヨーク行きの始発バスに乗り、スタテン・アイランド行き7時30分発のフェリーで自由の女神を眺めながらスタート会場へ向かった。

今回に関しては、3週間前のシカゴマラソンで全力を出し尽くしたばかりということもあって、本命レースには設定していなかったし、直前まで忙しかったせいか、当日を迎えるまでの気持ちは例年ほど盛り上がっていなかった。それでもいざ走ってみると、今更ながら、自分にとって毎年欠かすことのできない特別な大会であることを実感するのである。

例によって「ニューヨーク、ニューヨーク」の演奏とともヴェラザノ・ブリッジの上りへ出発。今回は風が強い。帽子が飛ばされそうになったので、橋を渡り終えるまでは手に帽子を持って走る。最初の1マイルで9分43秒。のんびり走りすぎて、いきなりボギーを叩いたような感じ。2マイル目の下りでは多少挽回したものの、ブルックリンの真っ直ぐな4th Avenueに出てからは体のキレが今ひとつだったので、マイル8分30秒台の無理のないペースで行くことにした。

01mile  9分43秒
02mile  8分24秒 (18分07秒)
03mile  8分55秒 (27分02秒)
04mile  8分49秒 (35分51秒)
05mile  8分36秒 (44分27秒)
06mile  8分33秒 (53分00秒)

調子が乗らない時は、いくらあがいてもスピードは出ない。このあたりからは、とにかくフツーに走れればいいと開き直り、応援風景を楽しみながら走ることに専念する。沿道ではいろいろな国旗が振られていた。アルゼンチン、ヴェネズエラ、メキシコなど、中南米地域の応援が目立つ。どこの国かわからないが中東系の旗もあった。マラソン大会の1日に関しては、人種や民族の壁はない。

07mile  8分34秒 (1時間01分34秒)
08mile  8分48秒 (1時間10分22秒)
09mile  8分56秒 (1時間19分18秒)
10mile  8分18秒 (1時間27分36秒)
11mile  8分34秒 (1時間36分10秒)
12mile  8分43秒 (1時間44分53秒)
13mile  8分45秒 (1時間53分38秒)

8マイルの合流地点以降、やや道の狭くなるラファイエット通り。今や定番となったロッキーのテーマを聴きながら気持ちは高揚していくが、ところどころ混雑で立ち往生してしまう箇所がある。タイム狙いのレースならストレスになるところだが、今回はそうではないので、無理に追い抜くことはせず、周囲の流れに身をゆだねて楽しく走ることを優先した。

ハーフの通過タイムは1時間54分39秒昨年よりも3分以上遅いが気にならない。

中間地点のプラスキ・ブリッジを渡りきったところで、いつものように時刻と気温が表示されているビルを左手に見る。いつもはこのビルの手前で急角度に左折するが、今回はここを曲がらずに真っ直ぐ進む。クイーンズでのコースが若干短くなった分、ブロンクスが少し長くなるという微妙な変更がある。
時刻は12時ちょうど。気温は摂氏15度。比較的温暖なコンディションだ。

14mile  8分44秒 (2時間02分22秒)
15mile  9分03秒 (2時間11分25秒)
16mile  8分59秒 (2時間20分24秒)
17mile  8分33秒 (2時間28分57秒)
18mile  8分36秒 (2時間37分33秒)
19mile  8分34秒 (2時間46分07秒)
20mile  9分07秒 (2時間55分14秒)

余裕をもって走っていたせいか、難所のクイーンズボロ・ブリッジはそれほどキツく感じなかった。1番街では、いつものように沿道の大応援を浴び、ハイテンションになっていく。19マイル地点、「NYマラソン中毒患者」の旗はなかったものの、いつもの場所で応援していた京太郎さんとハイタッチ。ブロンクスへ渡るウィリス・アヴェニュー・ブリッジあたりから、そろそろ脚が重くなってきた。ここからが本番のマラソンだ。

21mile  9分06秒 (3時間04分20秒)
22mile  9分13秒 (3時間13分33秒)
23mile  9分14秒 (3時間22分47秒)
24mile  9分23秒 (3時間32分10秒)
25mile  8分53秒 (3時間41分03秒)
26mile  8分47秒 (3時間49分50秒)

ブロンクス、ハーレムを経てセントラルパークに入るまでのラスト・クウォーター。ここが最後の勝負どころ。今回は、あくまでも「楽しむこと」を優先して、沿道で応援する人たちとのコミュニケーションを欠かさないようにした。ブロンクスの後半では、思いがけず20人ほどの和太鼓の応援団に出くわした。こんなところで日本人の集団に出くわすとは驚き。ともすれば単調になりがちなブロンクスにあって、貴重なオアシスとなった。やがてハーレムに入り、比較的賑やかな125丁目ではandantinoさんの声援に応え、23マイル過ぎのだらだらと続く5番街の上りでは90丁目で応援しているはずの同僚を思い浮かべたりして走った。

セントラルパークに入ってからの24マイル地点。このあたりで、白いランスカをはいた日本人らしき美ジョガーを発見する。実はこのランナー、17マイル過ぎの1番街を北上している時から視界に入っていた。自分とほぼ同じペースでここまで来ていることになる。こうなったら負けられない、という気持ちが芽生えてきた。ここからゴールまで、追いつ追われつのデッドヒート。おかげで最後の2マイルは8分台のペースに持ち直すことができた。

59丁目で一度セントラルパークを出て、コロンバスサークルに向かう直線、途中で「ミナコさん!」という叫び声を耳にする。はるばるミシガン州から応援に駆けつけたあざらしさんだった。一瞬手を振って、ラストスパートをかける。さすがに最後は本気になっていた。白いランスカの子とは、ゴール手前まで競り合い、一歩遅れるタイミングでゴール。わずかに及ばなかったが、ここまで引っ張ってもらえれば十分だ。てっきり日本人と思い込んでいたので、「お疲れさま!」と声をかけてみる。彼女はハングルで応答。韓国人だった。こういう触れ合いも国際マラソンならではのものだろう。

ゴールタイムは3時間51分35秒(8:51/mile)。

昨年より4分ほど遅かったが、内容面では上回っているところもあった。前半ハーフと後半ハーフの落差が、2分18秒昨年は後半が6分以上落ちているので、レース運びという点では今年の方が進歩していると言えるかもしれない。


★本番前日に行なわれたフレンドシップ・ラン。今年で3年目の寿司レンジャーも15名の大所帯となった。しかも一瞬ながら、全国ネットABC放送の「Good Morning America」に出演するという快挙も。


★スタート前、かきたまうどんさん一行と記念撮影。


★今回の仮装大賞?エッフェル塔に扮したフランス人ランナー。


★59丁目をコロンバス・サークルに向かう最後の直線。デッドヒートを演じた白いランスカの女の子も見える。
(撮影 by あざらしさん)


★ゴール後の待ち合わせ場所で、某旅行会社のツアーで走ったランナーたちと記念撮影。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わー!やっぱ出たかったですヾ(@^▽^@)ノ (チェリー)
2009-11-13 06:13:48
NYCマラソンの40回記念大会!素晴らしいですね(≧▽≦)
知り合いが今年はNYに居るんで春からずっと行こうか迷ってて~でも今年は我慢しちゃいましたが、無理してでも行けば良かったと後悔です~
ホント楽しそうですね☆
40記念メダルも素敵ですし(^0^* )
仮装ランナー(エッフェル塔は見習いたいです)もたくさんだし♪

ミナコヴィッチさんもお疲れ様でした(*^▽^*)
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仮装ランナーの晴れ舞台。 (ミナコヴィッチ)
2009-11-13 13:18:01
NYCマラソンはギャラリーの応援がピカイチで、仮装ランナーにとっては、最高の晴れ舞台になるでしょうね~。
前日イヴェントのフレンドシップランと合わせて、2日連続で楽しめるのも美味しいところです
来年参加されるチャンスがあれば、アメリカ在住のラン友もご紹介しますよ♪
ちなみに来年度の抽選受付はもう始まっています。
ツアーで来るならH社がお勧めかな。
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