375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

マラソン大会予定

◆2015年1月18日 HOUSTON MARATHON(TX州=2年連続2回目) ◆2015年4月20日 119TH BOSTON MARATHON(MA州=3年連続3回目) ◆2015年10月4日 TWIN CITIES MARATHON(MN州=初出場/米国26州目)

NYRR Hot Chocolate 10-Mile ~大会レポート。

2006年12月17日 | 大会レポート 2006


12月16日(土曜日)、ニューヨーク・ロードランナーズ主催の「NYRR Hot Chocolate 10-Mile」というレースに参加する。参加を決めたのは、わずか5日前という、「思いつき出場」である。やはり、前回のレースが予想を上回る好結果だったこともあって、「一年の締め」として、もう一本走っておきたい気持ちがあったのと、ここ1週間、天候が比較的温暖で、レース当日も好天の予報が出ていたことが、出場に踏み切る要素となった。

10マイルという距離は、セントラル・パークを2周するコースになるが、大回りで2周すると12マイルになってしまうので、途中でショートカットが入る。場所で言えば、102丁目より北には行かない。つまり、時計の反対周りのコースの場合は一番の難所となる、北端の上り坂がカットされるので、その分、多少は楽になるのである。とはいえ、起伏が多いことに変わりはないので、それを踏まえてペース配分をしなくてはならない。

さて、ここで前回同様、1マイルごとのラップタイムを見てみよう。

1マイル地点      07分54秒 
2マイル地点      15分21秒 (1マイルから2マイルまで 7分27秒)
3マイル地点      23分07秒 (2マイルから3マイルまで 7分46秒)
4マイル地点      31分02秒 (3マイルから4マイルまで 7分55秒)
5マイル地点      38分46秒 (4マイルから5マイルまで 7分44秒)
6マイル地点      47分02秒 (5マイルから6マイルまで 8分16秒)
7マイル地点      54分52秒 (6マイルから7マイルまで 7分50秒)
8マイル地点  1時間03分07秒 (7マイルから8マイルまで 8分15秒)
9マイル地点  1時間11分27秒 (8マイルから9マイルまで 8分20秒) 
ゴールタイム  1時間19分02秒 (9マイルから10マイルまで 7分35秒)

従来のベスト記録は、今年1月の「NYRR Frostbite-10mile」で出した1時間21分46秒だったので、今回のタイムは、その記録を2分44秒短縮する自己ベストとなった。

当初の目標としては、ぜひとも1時間20分以内のタイムを出したかった。その為には、マイル平均8分を切らなければならないが、現在の力からすれば十分可能だと思ったので、最初から積極的に飛ばした。5マイルの中間タイムは、同じ距離の自己ベストと10秒しか違わない。さすがに飛ばし過ぎと感じたので、5マイルから6マイルにかけては、やや押さえ気味に走った。

終盤の8マイル、9マイルあたりになると、上り坂の影響もあって、やや脚が重くなってきたが、最後の1マイルは、若い女性ランナーと追いつ追われつの展開となり、結局離されてしまったものの、これがタイムアップに貢献した。

自分としては、今年最後を飾る、快心のレースと言えよう。あとは、もう少しスタミナをつけて、2007年1月に出場予定のハーフ・マラソンで、自己ベストを達成したいと思う。


NYRR Joe Kleinerman 10K ~大会レポート。

2006年12月11日 | 大会レポート 2006


12月10日(日曜日)、ニューヨーク・ロードランナーズ主催の10kmレース「Joe Kleinerman 10K」に参加する。セントラル・パーク内のループを反時計回りに一周するコース。スタート時(午前9時30分)の気温は摂氏2度くらいだったが、日中は10度近くになり、この時期としては温暖な部類に入る気候だった。

ここ1ヶ月はそれほど走り込みをしていないので、「現時点での自分のコンディションを知る為の練習」という意味合いで参加したのだが、気楽さが効を奏したのか、思っていたよりも、いい感じで走りきることができた。記録も狙っていたわけではなかったが、今年5月に行なわれた「Helthy Kidney 10K」のタイムを、わずか3秒上回り、48分40秒の自己ベストを達成した。

自分の時計によれば、マイルごとのラップは、こんな感じである。

1マイル地点   8分17秒 
2マイル地点  16分11秒 (1マイルから2マイルまで 7分54秒)
3マイル地点  23分44秒 (2マイルから3マイルまで 7分33秒)
4マイル地点  31分20秒 (3マイルから4マイルまで 7分36秒)
5マイル地点  39分17秒 (4マイルから5マイルまで 7分57秒)
6マイル地点  47分02秒 (5マイルから6マイルまで 7分45秒)
ゴールタイム(6.2マイル=10km) 48分40秒

最初の1マイルは、例によってスタート直後の混雑が影響しているが、体が温まってきた3~4マイルあたりは、いい感じでスピードに乗れたと思う。5マイル地点でやや遅くなったのは、上り坂にさしかかった為に、自制したことにもよるだろう。最後の1マイルは、きついなりに、どうにか粘ることができた。

これと同じペースでハーフマラソンの距離まで押せれば、1時間42分から43分のタイムでゴールできる計算になるが、ここまで行くには、もう少し練習が必要と思う。せめて、来年中には、ハーフで1時間45分は切りたいところだが。

実を言うと、当初は、この10kmを今年最後のレースにしようと思っていたのだが、結果が良かったので、もう1本走っておきたいという欲が出てきた。12月15日(土曜日)に、同じくNYRR主催の「Hot Chocolate 10-Mile」というレースがあるので、天候と体調が良さそうであれば、参加してみようと思う。


第37回ニューヨークシティ・マラソン ~大会レポート。

2006年11月06日 | 大会レポート 2006


★ランナーを待つ、ゴールライン。(セントラル・パークにて前日撮影)


★スタート前。(スタテン島ヴェラザノ・ブリッジ)
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11月5日午前10時10分、男子エリート・ランナーと一般参加者のスタートの号砲が鳴った。(女子エリート・ランナーは9時35分にスタート)

スタート前の気温は摂氏4度。ここ2~3年で最も寒く、スタート直前までは、脱ぎ捨て用のボロ着を身にまとっている状態だった。ちなみに、ランナーの脱ぎ捨てたおびただしい数のボロ着は、あとで、まとめてチャリテーに寄付されることになる。

さて、今回の大会からは、5㎞ごとのスプリットタイムが計測されるようになったので、それに基づいてレースを振り返ってみたいと思う。

5㎞地点     27分39秒
10㎞地点     54分07秒 ( 5㎞から10㎞まで 26分28秒)
15㎞地点 1時間20分44秒 (10㎞から15㎞まで 26分37秒)
20㎞地点 1時間48分08秒 (15㎞から20㎞まで 27分24秒)
中間地点 1時間54分12秒

今回の目標は、マイル平均9分に置いていたので、ここまでは、青写真通りだった。中間地点の手前で、プラスキー・ブリッジという小さな橋があるが、ここを渡る足取りも、昨年と比較して、かなり余裕があったのである。

15マイル地点から、最大の難所と言われるクイーンズボロー・ブリッジの上りに入るが、ここは、最初から覚悟していたこともあって、多少ペースを遅くすることで乗り切ることができた。橋の途中で25㎞地点を通過するが、依然として5㎞あたり30分以内をキープしている。

25㎞地点 2時間17分24秒 (20㎞から25㎞まで 29分16秒)

そして橋を下ると、いよいよマンハッタンに突入。この時の津波のような声援は、いつもながら、凄いの一言である。だが、ここからが、最も熱い声援が送られる区域であるとともに、本当の意味での難所であると思う。

マンハッタン1番街の通りを北に向かっていくのだが、17マイル→18マイル→19マイル地点にかけて、ずっと上り坂なのである。ここで徐々に脚が重くなっていくのが普通なのだが、今回は、なんと18マイルのあたりで、急に脚にきてしまった。原因は、飛ばしすぎ? だったかもしれないし、「20マイルまでで3時間を切っておかなければ」という思いが、多少焦りになっていたかもしれない。今思うと、メンタル面での微妙な変化が、少なからず影響を及ぼしていた気がする。

30㎞地点 2時間47分33秒 (25㎞から30㎞まで 30分11秒)
35㎞地点 3時間23分51秒 (30㎞から35㎞まで 36分18秒)
40㎞地点 3時間59分44秒 (35㎞から40㎞まで 35分44秒)

というわけで、30㎞過ぎからは、記録どころではなくなってきた。給水所では、歩きながら水分を補給して、またゆっくり走り出すという感じである。それでも、「目標に届かなくとも、ある程度のタイムは維持したい」との気持もあって、セントラル・パークにたどり着いてからの最後の3マイルは、かなり必死だった。

ゴール・タイムは4時間14分59秒。当初の目標からはだいぶ遅れてしまったものの、昨年の記録を10分ほど上回るコース・レコードだったことを考えれば、進歩と言えようか。それにしても、やはりニューヨークのコースはタフだ。平坦コースのNJマラソンあたりとは、別物と考えなければならないだろう。

あと、昨年もそうだったのだが、走行中、大柄な欧米の男性ランナーが何回も接触してきたのが気になった。膨大な参加人数の上に、人口密度の高いタイムゾーンなので、仕方がないかもしれないのだが・・・。なにしろ、お互いの腕と腕がぶつかると、力の弱い自分のほうが、どうしてもダメージを受けてしまうのである。

結果はどうあれ、現在の持てる力は使い果たしたので、しばらくゆっくり休みたいと思う。次のフルマラソンは、いくつか候補はあるのだが、できれば来年春、参加者がそれほど多くない、地方都市の平坦コースで、記録を狙ってみたいものだ。


★ゴールまで、残り600メートル。(コロンバス・サークル)


★ゴール直後。(セントラル・パーク)


Poland Spring Marathon Kickoff 5M ~大会レポート。

2006年10月30日 | 大会レポート 2006


ニューヨークシティ・マラソンまで、あと7日と迫った10月29日(日曜日)。マラソン・ウイークの公式イベントが、この日、Poland Spring Marathon Kickoff という5マイルレースで幕を明けた。「Poland Spring」とは、NYRRのロードレースで、いつも給水所にお目見えする、スプリング・ウォーターのブランド名。ランナーにとっては、まさに「生命の水」の役割を果たしている。

このレースは、自分も含めて、マラソンに向けての最後の調整レースとして参加する地元ランナーがほとんどを占め、その数、6450名にのぼった。

セントラルパークを時計回りに1周するコースは、内容的には、6月に行なわれた Fight Against Prostate Cancer の5マイルレースと、まったく変わらない。ゴール地点となるのは、「タバーン・オン・ザ・グリーン」という有名なレストランの前。一週間後のニューヨークシティ・マラソンでも、ここと同じ場所がゴールとなる。ゴールの手前には、マラソン本番さながらに観客席が設けられ、「ゴールの予行練習」という意味合いも込められているかのようだ。

レースの位置付けとしては、あくまで本番への脚慣らしで、速い動きにも対応できるように刺激を入れておくのが目的となる。したがって、あまり過度に追い込みすぎて、疲れを溜めてしまわないことが、大切になってくる。

最初の3マイルは、ほぼマイル8分ペース。あとの2マイルは多少ペースを上げて、マイル7分40~50秒くらい。結果としては、自己ベストよりも40秒ほど遅い、ネットタイム39分24秒で走り終えることができた。

この日は晴天だったが、風が強く、気温は華氏50度台だった。この程度の気温になると、走り出す前は、かなり肌寒い。一週間後の本番では、スタートを待つまでの長い時間をしのぐことのできる、効果的な防寒対策が必要になってくるだろう。


New York City Marathon Tune-Up (18mile) ~大会レポート。

2006年10月09日 | 大会レポート 2006


ニューヨークシティ・マラソンまで、あと4週間となった10月8日(日曜日)、NYRR主催のNew York City Marathon Tune-Upというレースが、セントラルパークにて行なわれた。走る距離は18マイル(=約28.9km)。フルマラソンのおよそ3分の2の距離に相当する。

このレースはハーフマラソンより長い。その名の通り、ニューヨークシティ・マラソンの準備のために、特別に用意された「チューンアップ」のレースであり、参加ランナーのほとんどは、4週間後のマラソンに向けた調整の意味合いで、エントリーしている。

サブフォー以上の記録を目指すランナーにとって、ハーフ止まりでは、マラソンの練習にならない。ハーフを過ぎて、どれだけ失速せずに粘れるかというのが重要になるので、その意味では、時期的にも打ってつけのレースなのである。

18マイルという距離は、週末の練習では走っているが、この距離でのレース経験はない。それだけに目標の設定が難しいが、とりあえず、力を入れず普通に走ることのできる、1マイル8分40~50秒くらいのペースを目指すことにした。

セントラルパークを3周するコース。最初の1周は序走の感覚で、軽く流す。予定通り、1マイルあたり8分40秒前後のペースで、7マイル地点まで到達した。ここまでが、ちょうど1時間。走りながら、レース以外のことをいろいろと考えるだけの余裕があった。

2周目も、ほぼ同じペースを維持する。14マイルの通過点で、2時間00分15秒。13マイルから14マイルの間で、長い上り坂があり、このあたりで、多少疲れが蓄積されたような感覚があった。

15マイル地点は2時間09分00秒。2時間を越えたところで、やや脚が重たくなってくる。飛ばしているつもりが、タイムを見ると逆に遅くなっているのに気がついた。

16マイルから17マイルの間が、最もきつかった区間。上り坂の影響もあって、9分25秒もかかっている。

最後の1マイルは、多少挽回して8分45秒のペース。ネットタイム2時間36分17秒で、初の18マイル・レースを終えた。終盤でややペースダウンがあったものの、1マイル平均で8分40秒のペースを維持できたので、調整としてはまずまずだろう。

本番のマラソンは、このレースよりも8.2マイル(=約13.1km)長い。計算上は、どうにか4時間を切れそうな気もするが、まだまだ、絶対的な力があるわけではないことも痛感している。あと4週間だが、最後の仕上げに努めたいと思う。


第29回Philadelphia Distance Run ~大会レポート。

2006年09月18日 | 大会レポート 2006


★表彰台で声援に応えるQちゃん
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第29回を数える伝統のハーフ・マラソン大会、Philadelphia Distance Runのスタートは7時45分。あのNYCハーフ・マラソンのごった返した混雑ぶりを体験していたので、用心して1時間30分前には会場に着いたのだが、まだトイレに並ぶ人も少なく、思いのほか静かな雰囲気だった。

ようやく、混雑気味になってきたのは、スタート45分前くらいだろうか。参加人数からすると、NYCハーフ・マラソンと同じか、それよりも多いくらいなのだが、こちらのほうが、のんびりしているというか、どことなくゆとりがある。やはり伝統の大会だけあって、運営もスムーズで、実に整然としたものだ。このあたりは、街の性格もあるのだろうか。

スタートの号砲とともに、前方から順々にスタート。最前列のエリート・ランナーの中には、Qちゃんもいるはず。自分はそこから、1分半ほど後方のスタート・グループなので、走っている姿は見えない。今の時点では、想像しながら、応援するしかない。

最初の2マイルくらいまでは、市内のマーケット・ストリートという大通りを東に向かうルートなので、前方の太陽がまぶしい。この日は快晴で、しかも気温が華氏80度まで上がるという。コース的にはNYCほどの起伏はないはずだが、高温ということを考えると、あまりカッ飛ばすこともできない。とりあえず、NYCハーフの時よりも若干早めのペースで、前半を乗り切ることに決める。

3マイル地点で25分ちょうど。1マイル=8分20秒のペースで、まずまずの序盤戦だ。このあたりは、ウォルナット・ストリートという商店街を西に向かうルート。その後、ベン・フランクリン・パークウェイを北上、いったんスタート地点のあるフィラデルフィア美術館の近くを通り過ぎ、フェアモント公園のマーティン・ルーサー・キング・ドライブを北へ向かっていくことになる。

3マイル地点から8マイル地点までは、1マイル平均=8分10秒にペースアップ。このあたりが、今回最も気持ちよく走れた区間だった。景色もなかなかのもので、機会があればゆっくり写真を撮ってみたいとも思った。ただ、8マイル地点を過ぎると、やはり日差しの強さが気になってくる。なるべく日陰を選んで走ったものの、足が少しづつ重くなってくることに、気がついた。

9マイルの通過タイムは1時間14分17秒。8マイル地点から、8分30秒かかってしまった。コース的には、ちょうど9マイル地点のあたりで、橋を渡って南へ折り返す形になる。その後は、ケリー・ドライブという通りを、そのままゴールに向かって突き進むのだ。「ここからは、マイル8分ちょうどでいこう」、と心に決める。

10マイル、11マイル、12マイルと、すべて8分刻みで通過。しかし、最後の1マイルが遠い。ラスト・スパートをかけたいのに、まったくスピードが上がらず、かなりバタバタの状態でゴール。自分の時計では1時間47分22秒。3週間前のNYCハーフよりも20秒ほど上回って、どうにか自己ベストを達成した。これ以上のペースで押すことは、今の段階ではちょっと厳しいので、まずは、実力どおりの結果だと思う。


★ゴールに向かうランナーたち。
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さて、今回のお目当ては、他でもなくQちゃんである。
なにしろ、自分でレースに参加していると、結果がわからない。Qちゃんが何位で、どれだけのタイムだったかを知るには、表彰式を待つしかないのである。

そして、いよいよ表彰式。ひな壇の左側を見ると、そこにはQちゃんが・・・。

なんとなくドキドキしてきた。この嬉しいような、心が躍るような感覚はいったい何なのだろう。このような高揚感は、これまでの人生の中でも、数えるくらいしか経験したことがないはずだ。

それにしても、1時間12分というのは、自分の感覚では、とてつもなく速い。自分が9マイル地点を通過している頃には、もうゴールしているのだから・・・。

表彰式が終わって、ひな壇から降りてくると、チームQのスタッフらしき人たちと帰り支度を始める。自分の他に日本人のランナーは見当たらない。Qちゃんの知り合いとおぼしきカップル一組だけが、一緒に写真を撮ったりしている。

このチャンスを逃すわけにはいかない。スタッフ相手では断られるかもしれないので、直接本人に話しかけた。
一緒に写真を撮ってもいいですか?

すると、Qちゃんは快く応じてくれて、一緒にツーショットに収まる。文字通り、夢のような瞬間だったので、自分でもどんな会話を交わしたのか、覚えていないのだが、最後にQちゃんが嬉しそうな笑顔を浮かべ、「これからも、応援してくださいネ」と言って別れたのが、印象的だった。

この日の出会いは、たぶん一生の励みになることだろう。


Qちゃんスマイル健在! 後ろの建物は、フィラデルフィア美術館


Qちゃんとのツーショット実現


第1回NYCハーフ・マラソン ~大会レポート。

2006年08月28日 | 大会レポート 2006


★第1回NYCハーフ・マラソン 女子の部で優勝したキャサリン・ヌデレバ選手。
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8月27日(日曜日)朝7時。第1回NYCハーフ・マラソンが開催された。

なにしろ、1万人を越えるランナーがセントラルパーク東側90丁目付近のスタート地点に集まるので、尋常ではない混雑ぶりだ。スタート1時間前に現地に着いたのだが、すでにトイレには長蛇の列。とても並ぶ気にはなれず、まずは、スタート位置を確保して、準備運動を始めた。

今回のコースは、前半が起伏の多いセントラルパーク内のループコース。7マイル半を過ぎてからの後半が、マンハッタンの路上コースとなり、ゴールまで平坦な道路が続く。そこで、今回目論んだのが、「後半加速型のレース」。前半のセントラルパーク内では、できるだけ力を蓄え、後半、路上に出たら一気にスパートするという作戦である。

号砲が鳴ると、ゆっくりとスタート。混雑にもあせることなく、流れにまかせて1マイル地点を通過。手元の時計では8分50秒。ここから、徐々にペースを上げてゆく。

ここから5マイル地点までは、1マイルあたり8分20~30秒のペース。8割程度の力加減で、快適なジョグを楽しむ。曇り空で、直射日光が当たらないのも幸いだ。

6マイル地点を、50分50秒で通過。セントラルパーク内のループは、1周6マイルなので、ちょうどスタート地点に戻ってきたことになる。ここから、さらに1マイル半ほど南に下ると、いよいよ史上初めて、マンハッタンの路上に突入するのだ。

そして、ついに7番街に出る。大歓声が湧き上がる。このあたりが「ナイキの応援ゾーン」となっているのだ。バンドも演奏している。やがて、53丁目のシェラトン・ニューヨークホテルを通過。7番街の光景は、普段から見慣れているはずなのだが、レース中に見ると、とても新鮮に映る。ここからタイムズスクエアまでは、すっかり舞い上がってしまい、8マイル地点の標識を見逃してしまった。


7番街タイムズスクエアに向かって南下するランナーたち。
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タイムズスクエアを過ぎると、42丁目を西に折れて、ハドソン川の方向へ進む。

このあたりから、小雨が降り始めてきた。昼過ぎからは雨になると聞いていたが、予報より少し早い。と思う間もなく、突如雨足が激しくなり、たちまちのうちに、ずぶ濡れとなった。気がつくと、水たまりに足を突っ込んでいて、靴の中が水浸しとなる。スピードもゆるんできた。いい調子で飛ばしていたはずなのだが、思いがけず、ここでまた、ゆっくりジョグのペースとなってしまう。

9マイル地点。ここは12番街との突き当たりで、近くにサークルライン(マンハッタンを一周するクルーズ)の乗り場がある。ここで、左に折れ、ハドソン川沿いのハイウェイを一路南に下っていく。ここからは、再びスピードに乗ってきた。この道は走りやすい。雨も小降りになったところで、一気にアクセルをかけていく。

10マイル地点に到達した時点で、1時間22分50秒。1マイルあたり8分ちょうどをキープすれば、自己ベストの希望も出てきた。疲れが溜まってきたが、ここからが勝負どころ、と思い、ペースの落ちたランナーを次々と抜いていく。

そして、残り3マイル余り、なんとか粘りぬいてゴール。手元の時計では1時間47分40秒。前回のハーフ・マラソンの記録を35秒ほど縮める自己ベストとなった。


★レース後のイベント会場となった、バッテリー公園Battery Park)の入口。
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バッテリー公園では、表彰式が行なわれた。当然のことながら、自分でレースに参加していると、誰が勝ったのか、わからない。

注目の、第1回NYCハーフ・マラソンの優勝者。女子の部はキャサリン・ヌデレバ選手。いわずと知れた、女子マラソン第一人者だ。今回の記録は、1時間9分43秒。2位ベニータ・ジョンソン(オーストラリア)と同タイムながら、接線をものにした勝負強さは、さすがと言うほかない。

男子の部はトマス・ニアリキ選手が1時間1分22秒で優勝。記念すべき第1回大会は、男女とも、ケニア勢が制することとなった。


★背景に小さく写るのは、自由の女神Stature of Liberty)。


Fight Against Prostate Cancer 5Mレース ~大会レポート。

2006年06月19日 | 大会レポート 2006



6月18日(日曜日)、午前8時30分。Fight Against Prostate Cancer 5マイル・レースの号砲が鳴った。

このレースは、セントラル・パークの西側72丁目付近からスタートし、公園のループコースを時計回りに1周して、67丁目付近でのゴールとなるのだが、前回の10kmよりも1.2マイル短いため、ループの北端まで行かず、途中でショートカットが入る。

今回は男女合わせて4535名が参加。とにかく、スタート前から暑い。華氏80度は、すでに越えているだろうか。待っている間にも汗が吹き出てくる。

スタート直後の混雑はいつもの通り。淡々と好位置をうかがうのみ。

1マイルの通過タイム、7分54秒。前回よりも、滑り出しがうまくいっている。このまましばらくは、80パーセントの力加減で、ペースを維持していきたい。

2マイルの通過タイム、15分55秒。まずは順調だ。ここから3マイル地点まで、ペースを維持しながらも、十分余力を残せるかどうか。レース全体のカギを握る重要な区間である。

3マイルの通過タイム、23分19秒。ここまでの1マイルは、7分24秒ペース。特別飛ばしたつもりではなかったが、予想外に速い。

さて、いよいよ作戦通り、3マイル地点からスパート… のはずだったが、このあたりから、暑さによる体力消耗との闘いが始っていた。日なたにさしかかる時の太陽の強烈なギラギラ感は、尋常ではない。大事を取って、スパートを開始するのは、あと1マイル先送りすることに決める。

4マイルの通過タイム、30分57秒。ここまでの1マイルは、7分38秒。決して遅くないペースだ。あとは、ラスト1マイルを残すだけなので、本格的にスパートをかけたいところだが、まだ行けない。かなり体力を消耗している感覚があり、無理に飛ばすとつぶれてしまう恐れがあったので、結局スパートせず、このまま最後までイーブンペースを守ることにする。

そして、残り1マイルを走り抜け、ゴール。終わってみれば、ネットタイム38分36秒の自己ベストだ。掲示時計の公式記録は39分01秒。4535名中、827位に食い込んでいる。思わぬ暑さもあって、80~90パーセントの力で勝負した割には、結果は悪くなかったといえようか。冬場であれば、あと30秒くらいは短縮できそうだ。

が、それにしても、やはり、この灼熱地獄は厳しい。たった5マイルなのに、疲れの度合いからすれば、冬場のハーフ・マラソンより激しい感じだ。2~3日、休養が必要だろう。(多分、走るだろうけど。)


★5マイル・レース終了後には、キッズレースも行なわれた。子供たちは、やはり大人以上に元気?


Healthy Kidney 10Kレース ~大会レポート。

2006年05月21日 | 大会レポート 2006

5月20日(土曜日)、午前9時。Healthy Kidney 10Kレース開始の号砲が鳴った。

このレースはセントラル・パークの西側62丁目付近からスタートし、公園のループコースを時計回りに1周して、72丁目付近でのゴールとなる。途中、何箇所かある起伏が、戦略上、重要なカギを握ることになる。

男女合わせて4753名が参加したこのレース、スタート直後はいつにもまして混雑が激しく、なかなか前に出れないが、200メートルを過ぎると視界が開け、徐々にペースをつかめるようになる。

1マイルの通過タイム、自分の時計では8分11秒。自己ベストを狙うには、遅くともマイル平均8分を切らなければならないので、ややスローな出足だが、これはスタート直後の混雑が影響しているので、仕方がない。ここから、2マイル地点までは下り坂が多くなることもあって、さらにペースを上げていく。

2マイルの通過タイム、16分ちょうど。ということは、1マイルから2マイル地点までは、7分50秒。計算通りだ。ここから3マイル地点までは、上り坂が続く箇所があり、少し苦しくなるが、ここはできるだけ、同じペースを維持したい。

3マイルの通過タイム、23分50秒。マイル7分50秒ペースを維持。上り坂の影響か、やや脚の運びが重くなってきた。ここから4マイル地点までは無理をせず、ストライドを小さくして、体力を温存する作戦に出る。

4マイルの通過タイム、31分58秒。マイル平均で、ほぼ8分を維持。ここから、いよいよ勝負に出る。幸いにも、エネルギーの余力があり、先を行くランナーを追い抜きながらの展開となっていく。

5マイルの通過タイム、39分30秒。速い! ここまでの1マイルは、7分30秒だ。体力的に、かなりきつくなり、脚の運びも再び重くなってきたが、ここからラストまで、できる限り粘りたいところだ。

6マイルの通過タイム、47分07秒。1マイルペース、7分40秒を維持。

そして残り400メートルを駆け抜け、10km(=6.2マイル)を、ネット記録 48分43秒の自己ベストでゴールした。掲示時計の公式記録は49分48秒。4753名中、1120位にあたる。

さて、今回のレースでの注目は、セントラル・パークのコース記録28分10秒を破って、ボーナス賞金10000ドルを獲得する選手が出るだろうか、ということだった。

男子の部で優勝したのは、オーストラリアからの招待選手、クレイグ・モトラム。なんと昨年に続き、同レースでの、2年連続優勝を達成した。記録も、昨年より15秒上回ったのだが、注目されたセントラル・パークのコース記録には、惜しくも、あと3秒届かなかった。

モトラム選手は、また来年も記録に挑戦したいと、インタビューで答えていた。ちなみに、来年は、新記録のボーナス賞金が15000ドルに上がるということである!


表彰式でインタビューを受ける、優勝したモトラム選手。


第10回ニュージャージー・マラソン ~大会レポート。

2006年05月01日 | 大会レポート 2006


4月30日、午前7時15分。フルマラソンの部に先立って、まずハーフの部(Long Branch Half)がスタート。上の写真は、その時のスタートの様子。このハーフの部は、本年度からの新設ということである。

午前8時。いよいよフルマラソン、スタート。一応デジカメも携帯してはいたのだが、今回は、タイム更新を意識していたこともあり、走ることに専念した。走りながらの「フォトラン」は、もう少し余裕ができてから。またの機会ということで、お許し願おう。 今回は、あわよくばサブフォーも意識にあったので、3時間50分のペースメーカーを遠目に見ながら、4時間のペースメーカーの少し前を行く…という作戦で、これは、前半までは、うまくいった。

ハーフの通過タイム、1時間57分30秒。後半のペースダウンを考えると、サブフォーを狙うにはぎりぎりのペース。ここから20マイル地点(残り10キロの地点)まで、もう少し貯金を稼げればよかったが、実際にはマイル9分のペースを保てなくなり、ややスピードが落ちてきた。

20マイルの通過タイム、3時間02分30秒。ちょっと厳しい。ここから以後は、マイル10分を維持するのも、大変になってきた。やはり、20マイル以降は、普段走らない「非日常の距離」ということもあって、かなり脚が重い。



21、22、23マイル地点では、疲れが溜まってきたこともあって、無理をせず、給水箇所で軽くストレッチをしながら、走り続ける。それがやや効を奏したか、24マイル過ぎからは、やや持ち直してきた。

そしてゴール。掲示板のタイムは4時間07分52秒。自分の時計では4時間07分09秒を指していた。昨年11月のニューヨークシティ・マラソンが公式タイム4時間26分だったことを考えたら、大幅な自己ベスト更新だ。ひそかに意識していたサブフォーはならなかったものの、まあ、今の実力では、妥当なところだろうか。

天候には、かなり恵まれた。ゴール時には、華氏70度近くまで上がっていたようだが、ほどよく潮風が吹いていたためか、それほど暑さは気にならなかった。

NJマラソンは、参加人数もそれほど多くないし、起伏のほとんどない平坦コースなので、走りやすさの点では、ニューヨークシティ・マラソンの比ではない。ただ、ニューヨーク特有の、気違いじみたというか、ものすごい応援はもちろんないので、その点で物足りなく感じるのは仕方がないだろう。 最後に、レース後のスナップを一枚。ともかく、3個目の完走メダル獲得です