375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

高層ビルに小型飛行機突入!~ライドル投手事故死。

2006年10月12日 | NYC通信
10月11日午後3時頃、別の部屋で仕事をしていた会社の仲間が、あわてた様子で飛び飛んできた。

今さっき、飛行機がビルに突っ込んだらしいよ

このセリフ、どこかで聞いたことがあるような・・・。そうだ、5年前の9月11日の朝に耳にしたのと、まったく同じだ。

早速、インターネットのニュースを見ようとするが、アクセスが集中している様子で、なかなかつながらない。そうこうするうちに、あの同時テロの恐怖がよみがえって来る。飛行機が突っ込んだビルの場所は? 被害の状況は? 詳しい情報を得ようと、仕事仲間たちは皆、ラジオの近くに集まった。

ニュースを聞いてみると、現場は72丁目のイーストサイドにある50階建てのビル。どうやら、小型自家用飛行機の事故らしく、テロの可能性はないらしい。そのことだけで安心し、ひとまず、仕事に戻った。

ところが、やがて、インターネットの回線がつながるようになると、驚くべき事実が明るみになった。なんと、飛行機を操縦していたのは、ニューヨーク・ヤンキースのコリー・ライドル投手だったではないか! 今年の7月にフィリーズから移籍し、つい先日、地区シリーズ第4戦にリリーフ登板していた投手。あれから数日とたたないうちに、突然、天使になってしまったのである。まさに、一寸先は闇・・・人間の運命は、まったく想像がつかない。

夜になっても、テレビでは、そのニュース特集が延々と続いている。テロに敏感なニューヨーク市民の肝を冷やした事故であるとともに、名門ヤンキースに襲いかかった悲劇。思えば、27年前の1979年、当時の名捕手サーマン・マンソンが、やはり飛行機墜落事故によって命を失い、その背番号15は永久欠番となった。1977、1978年と2年続けてワールドシリーズを制覇したヤンキースは、マンソン捕手の死後、長い低迷期に入ってしまうことになるのだが、チームの状況が、現在と似ていなくもないようにも思える。

やはり、歴史は繰り返すのだろうか? 


★翌日、この事故はDAILY NEWSのトップ記事として報道された。


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