375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

「本田美奈子.追悼展 LIVE FOR LIFE IN SHIBUYA 2006」を見る。

2006年08月14日 | 本田美奈子.記念館



8月11日の午後、成田空港に降り立ったその足で、渋谷に直行。4時30分ごろ、東急デパート本店にたどり着く。見上げると、催し物の垂れ幕に書かれた「本田美奈子.追悼展」の文字が目に入る。

「ついに来た…」

初めて参加する、本田美奈子さんの追悼イベント。こみ上げる感慨と共に、会場となっている7階まで、ゆっくりとエスカレーターを上っていった。



会場入り口では、美奈子さんの大きな看板が出迎えてくれた。

1年遅れのデビュー20周年 本田美奈子.追悼展 LIVE FOR LIFE SHIBUYA 2006

さっそく、窓口で、ラフォーレ原宿のフィルム・コンサートと組になっているチャリティー鑑賞券を買い、展示室へ入っていった。

まずは、展示パネル写真で振り返る、「本田美奈子.の軌跡」。1967年の出生から、2006年のアルバム「心を込めて・・・」までを、各年度1枚づつの写真で、人生のダイジェストを追っていくコーナーである。「その年のおもな出来事」も併記されてるので、自分の人生・思い出と重ね合わせて、あらためて感慨にふけることもできる。

展示品では、美奈子さんが勉強用資料のために作った「美奈子のえとせとらテープ」(30本入りBOX)が目を引く。書かれた年号を見ると、1993年から1995年までなので、ちょうどアルバム「Junction」と「晴れときどきくもり」を発表した時期。テープには、さまざまな洋楽アーティストな名前が、かいま見え、美奈子さんの研究熱心ぶりがうかがえる。

同じ展示ケースには、美奈子さん愛用の「火打ち石」がある。その日の幸運を願い、邪気を払い、気持ちを落ち着けるために、ステージ前に使用したという。聞くところによると、けっこう「あがり症」でもあったらしい美奈子さん。負けず嫌いで、気の強い一面と、ナイーブでデリケートな一面をあわせ持つ素顔が伝わってくる。

別の展示ケースを見ると、昨年受賞した「レコード大賞・特別功労賞」と、今年受賞した「誰ピカアート大賞」の賞状がある。さらには、これまでに受賞したトロフィーの数々。1980年代にヒットチャートを賑わせた当時のオリコンの雑誌・・・ と貴重な記念品が並ぶ。

衣装の展示も充実している。コンサートの衣装、ミュージカルの衣装、カレンダーの撮影用に使われた衣装・・・。衣装には詳しくないので、ひとつひとつを解説することはできないが、どれを着ても、天使のように、美しく映える。

ミュージカルの楽屋を再現したコーナーもある。「ミス・サイゴン」出演の時期に、森光子さんから贈られたという暖簾(のれん)を、ずっと大切に使っていたという。鏡台、かばん、キーボードを見ても、ひとつひとつの道具に対して、愛情がこもっている。決して使い捨てをしないところは、さすがだ。

美奈子さんの素晴らしさは、歌の素晴らしさのみにとどまらない。特筆すべきは、地球・人類そのものへの愛情。たとえば、今回も展示されている「地球へ」という詩は、戦争や自然破壊を憂い、滅亡の危機へ突き進もうとする人類に警鐘を鳴らす、平和へのメッセージである。



展示室の外に出ると、美奈子さんへのメッセージを紙に書いて、貼り付けることができるボードがある。これらのメッセージを、少し読んでみるだけでも、美奈子さんがいかに幅広い人たちに愛されているかがわかる。明らかに小学生と思えるメッセージもあるし、ご年配のものと思われる筆跡のものまで、さまざまだ。

自分も、緑のサインペンで、「美奈子さん、会いに来ましたよ」で始まる、ぎこちない一文を残してきた。とにかく、この場に来るのが夢、だったことを表現したかったのだが、いざとなると、なかなか気の利いた文章は書けない。

見ると、すぐそばに、美奈子さんのお母様からのメッセージもある。



「美奈子 いつも一緒だからね お母さん、泣かないから!」

そうだ。美奈子さんを愛する人にとっては、いつも美奈子さんと一緒なのだ。
地理的にいくら離れていても、問題はない・・・と、思わず勇気づけられる。

別のパネルには、現在、最も売れているアーティストからの寄せ書きもあった。



これは2005年2月、大阪で行なわれた「DREAM LIVE 2005」というイベントでの寄せ書きで、この時出演した倖田來未さんからのメッセージである。「早く元気になって下さい。いつか同じステージで 歌わせてください。」という一言に、美奈子さんに対する、ほのかな尊敬の気持ちがうかがえると思う。

最後に、美奈子グッズの販売コーナー。この機会に、LIVE FOR LIFEの黒いTシャツ美奈子さんがデザインした赤いタオル公式パンフレット2種(朝霞と今回の分)を購入して、ひとまず会場を後にした。

翌日(8月12日)行なわれるラ・フォーレ新宿でのフィルム・コンサートへの期待に、胸をふくらませながら。(フィルム・コンサートのレビューはこちらをご覧下さい)



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