芋煮の陣 出陣報告

１０月２３日（土）栗原市栗駒で行われた『栗駒山麓三つ巴　芋煮の陣』に出陣して参った。
今日は栗駒山と蔵王連峰に初雪が観測されるほど寒かったのじゃが、この日は暑うてのう！
しかし天気も良く、栗駒山麓の民への援軍で陣内は大盛況であった。


　　　
イベント会場陣営入口では、毎年七月に催されるくりこま山車まつりの華やかな山車が出迎え、これから始まる激しい戦に彩を添えておる。



見よ！この大鍋でつくられる各県渾身の美味そうな芋煮を！！


宮城本陣では味噌味で豚肉。


秋田本陣では秋田県は醤油味で鶏肉。


山形本陣では醤油味で牛肉。




各陣営とも、このようなおたま脇差で芋煮作りに挑んでおった。


しかし…しかしである！あろうことか盛況すぎて何と開始から僅か一時間も立たぬ内に想定外の売れ行きの事態と成り、一旦当日券の発売を停止する事態になったのじゃ。
これには各陣営も参謀本部も嬉しい悲鳴。
前売り券を持たず参陣したそれがしは、午後の発売開始まで暫しつまみ食い見廻りに参る事に致した。

　　　
山形県最上町の鮎を喰らい、秋田県皆瀬村のトマトソースを買い、デザートにはりんごじゃ！


　　　
こちらの唐辛子の商人は、好みに応じて七味を調合してくれるぞよ。



若きおなご達の『みちのくよさこい』の演武も披露され、陣内は拍手喝采が巻き起こっておった。


そうこうしておるうちに午後の部発売開始のアナウンス陣太鼓が聞こえ、やっと参戦である！



おおっ！何と緊迫した三つ巴の戦いの図であろうか！
右から時計回りに宮城・秋田・山形のそれぞれの芋煮でござる！！

　　
どれもこれも美味そうじゃのう！！
しかし・・・しかしである・・・実はこれは報道撮影用に用意されたものなのじゃ。
宮城・山形の陣は何とか増産が出来たのじゃが、秋田の分が前売り券分以外に対応ができなくなってしもうて、当日券客のそれがしは食いっぱぐれの憂き目に遭うたのじゃ。

結果から申すと優勝はやはり芋煮王国の山形本陣でござった。
地元宮城の味噌仕立てのまろやかな芋煮も美味であったが、やはり醤油と牛肉の良き香り漂う山形の芋煮が、鍋から器に注がれた段階で皆の者の鼻孔に一斉攻撃をする布陣をしいたのが勝負の決め手だったのかのう…？
食す事は出来なんだが、秋田の芋煮もキノコと鶏の出汁が上品で良き香りであった。
あくまでも想像であるが、きりたんぽ鍋のような味付けだったのであはあるまいか？

予想以上の集客で、参謀本部も慌しかったようじゃが（笑）賑わう栗駒の光景は嬉しゅうござるな。




そしてこの芋煮の陣を支えておったのは、この若き武士達の働きでござった。
高齢化が進む此の地ではあるが、個人商店の菓子の委託販売を一生懸命こなしておったぞ。
うむ、若人達よ、伊達武将隊にも劣らぬ獅子奮迅の働き、ご苦労であった！！
これからも邁進されよ！！