夏空に咲く花

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額の汗をぬぐい 見上げた夏空にスウィングする花‥そこだけ風が吹いているような景色でした。



木のぼり上手な猿も滑るほど 木の樹皮がツルツルしている事からついた名はさるすべり。。。

さるすべりの花木には 少し因縁有りの私です。

高校時代の夏休みに行儀見習いで通った お茶稽古。(実はお菓子目当てでした)

座敷と廊下を行ったり来たり‥ガサツな私はお運びも作法も失敗ばかりでした。

冷や汗と足の痺れの連続‥そんな私を庭から垣間見るように その木は 満開の花をつけ揺れていました。

5メートル以上もある木はまるでクスクスと私を笑うように揺れていました。

今でもその光景が浮かび‥夏が来て花を見るたびに、少し眩しげに 見上げてしまう私です。

蝉の声を背に聞きながらみる 咲き姿は、少し悔しいけど。。。素敵です



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