ログハウス21日記

『北海道ログハウス建築日記』の旧ブログです

無垢の木

2006-04-07 22:35:03 | 日記・エッセイ・コラム

Kusabi 無垢の木は乾燥すると収縮します。その収縮する時に起こるのが「割れ」や「反り」です。

写真はナラの座卓ですが、もう何年も自然乾燥させていた厚板を加工して作りました。これ以上割れが進まないように「千切り」と呼ばれる非常に硬い木を埋め込んでいます。ま、これはデザイン的な意味合いもあるんですが。。。

このように、「割れ」や「反り」を防ぐ為の「技」は昔から様々な方法で駆使されてきたようですが、無垢の木だからこそ起きるこの「割れ」や「反り」は一見欠点のようでもあります。しかし、逆に木は乾燥すればするほど強度を増していくのです。何十年か経た時にようやくその木が持つ最高強度に達すると言う事があるのです。また、家の材料に使われた無垢の木は、時を重ねるごとに色味が変わり、手を加えていたわるほどにアンティークの風合いが増していきます。

無垢の木の家が持つ良さのひとつに、この経年による表情の変化と言うのがあると思います。どんな家も時が経てば古くなっていきますが、「無垢の木の家」こそは本物のアンティークになれるのではないでしょうか。


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