ログハウス21日記

『北海道ログハウス建築日記』の旧ブログです

パーマチンク

2006-09-24 18:53:34 | ログハウス

Pamatinnku チンキング材のお話。

パーマチンクは商品名で、ログハウス専用のシーリング材としてアメリカで開発されました。既にアメリカ国内においては最大のシェアと実績を誇るシーリング材なのです。普通のシーリング材と違う点はなんと言ってもその仕上がり外観。テカリがなく、モルタルのような肌触りです。この仕上がりが丸太に違和感無くなじみます。弾力性があるのでダブテイルのログ間に詰めるチンキング材としても使われます。ログハウスは丸太の乾燥によって木が割れたり隙間ができたりしますので、弾力性のあるチンキング材でのメンテナンスは必要不可欠です。建築中にも目にする事があると思いますが、実は建築後のメンテナンスで活躍する事が多いんですね。


接着剤

2006-09-16 16:31:58 | ログハウス

Nedabonndo 内装用の羽目板は釘と接着剤を併用して貼っていきます。写真は床板を貼っていますが、天井も同じように接着剤を併用します。羽目板を貼り付ける際の釘は、目立たないように細~い釘を使用して貼っていきますので、天井などでは永い年月を経るうちに自重や建物の動きによって下がってくることがあるのです。特に、建築後も動きのあるログハウスなどではその可能性も高まります。天井の防湿シートの上にさらに木の下地を入れて、接着剤を使えるようにしているのです。ちなみに床板も、接着剤を併用しないと、床板が動く事ですれる音、「床鳴り」がして、耳障りな音が鳴ることがあります。特に無垢板は乾燥して痩せ、床板は動きやすくなるので注意が必要です。

接着剤はシックハウスの原因だから使わない、という意見もありますが、今は体に安全な接着剤しか使えないようになっているのでその点は心配していません。逆に、接着剤を使用していない建材で家を建てるのが困難だと言えるくらいです。その為法律で、建材の他、建具、家具の材料にも使用基準が定められるようになったのです。

ログハウスの場合は無垢材を多く使用しているので、検査の際の提出資料は非常に少ないんですけどね。

とはいえ、「化学物質過敏症」には個人差があるので、使用前には必ずお客様への確認をするようにしています。家が安全に建てられ、そこに住む人が健康的に暮らしていける事は、当たり前のことですからね。


支笏湖の朝

2006-09-11 21:05:19 | アウトドア

Sikotuko 支笏湖の日の出を見る機会がありました。

お盆過ぎの日中まだ暑い時期でしたが、朝は長袖のシャツでも寒いくらい。湖畔の朝の空気はピーンと張り詰めて、厳かな感じさえします。札幌からわずか1時間余りの場所でこんな景色が見れるなんて。早起きしてメチャクチャ得した気分です。またひとつ、お気に入りの場所が増えました。

ちなみに、ボートを漕いでる人は私ではありません。アカの他人です(笑)。


窓と結露

2006-09-02 14:20:22 | ログハウス

Toripuru_1 LH21の窓は木製三層ガラスです。

冬場の室内において、いかに熱損失を少なくするかは、窓選びのポイントのひとつです。いくつかある三層ガラス窓のメーカーから当社が選んだのは、ガラスの中空層にアルゴンガスと乾燥空気を注入し、尚且つ室内側のガラスをLOW-Eガラスにして、最高水準の断熱性を実現したタイプのものです。建物本体の断熱や気密に気を使っている以上、窓にもこだわった結果、このメーカーの窓を標準採用する事になったのです。もちろん、お客様の評価も上々です。

冬場の窓ガラスに付く水滴、結露ですが、この三層ガラス窓にする事によって格段に少なくなります。一方で、この結露は住まい方によっても発生の量が変わることをご存知でしたか?窓ガラスに付く結露水は、室内の空気に含まれる水蒸気が冷やされた結果発生します。室内の水蒸気と言うのは人がいるだけでも発生しますし、やかんに火をかけたり料理をしたり、観葉植物などを置いていても発生します。これらの水蒸気は、室内を換気する事によって外に出す事ができますので、換気をこまめにしていればある程度防ぐ事ができるのです。ただ、この水蒸気の出入のバランスが崩れると、たとえ三層ガラスでも、室内の中では一番冷たい部分なので、ガラス面に水滴が付いてしまうのです。ログハウスのような木の家でも、新築後間もない時期などはまだログに水分を多く含んでいるので、ガラス面に水滴が付く事がありますが、その際にはこまめに水分を拭き取り、換気を良くして下さいとお伝えしています。暖房と換気の目安ですが、室内の湿度は50%前後、気温は20度前後、と言うのが人にも家にも良いと言われています。高性能の窓を使っているのにガラス面の結露に悩まされている方は、温湿度計などを室内において管理してみては如何でしょうか?室内の湿度が十分あるのに加湿器なんかを動かしていたら、湿気でカビが発生するなんてこともあるかも。。。

この日記を始めてからちょうど1年経ちましたので、模様替えをして見ました。これからも、ぼちぼちと続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。