TBA

(仮)

敵か希望か

2018-03-21 | 本と雑誌

雨も上がったみたいだし、

天気はそれほど悪くないのに、風びゅうびゅう。

家が古いのでけっこうゆれてこわい。

「春一番」ちょっと前にも吹かなかったっけ。




最近、古本屋さんに行っても手ぶらで帰る。

ほしいものがないわけじゃないんだろうし、

見つけられないのか、アンテナが立ってないのか。


まあ、読んでない本は家にいっぱいあるし、

図書館の本も今回は読めないまま返さないといけないみたい。




で、がんばって読んだのは、

「蔵盗み 古道具屋 皆塵堂」3巻目。


ちょっとカン違いしてたかも。

このシリーズは、あちら側に引き込まれそうになった人が、

皆塵堂で働くことでこっちにもどってくる話なんだな。

つきもの落としみたいなものか。


だから、本筋に関係ない人が救われるわけではない。

そのへんはちょっともやもやはするけれど。


でもまあ、そこがふに落ちればおもしろいし、

笑える部分も多い。

どんどん読もう。




もう1冊は、

「ポピュリズムとは何か - 民主主義の敵か、改革の希望か 」


ポピュリズム、っていうものが、

トランプ現象だったり、ヨーロッパの差別主義みたいに取り上げられるのが、

あまり納得いかなかったので読んでみた。


『イギリスの「置き去りにされた人々」や、

 アメリカの「ラストベルト(さびついた地域)」に暮らす「忘れられた人々」』

が、政治に関わり始めたことによって注目されたことから、

「ちょっと落ちぶれた人が過去の栄光を取り戻すために、

 過激な思想に取りつかれている」みたいな風潮があるような。


日本でも、低学歴低収入な「ネトウヨ」が、

嫉妬によって排外主義におちいってる、としたい人たちもいるし。


でも、そうではなくて「政治エリート」によって独占された政治を、

一般国民が取り戻そうとする動きこそが、

「ポピュリズム」ということなんだろう。


だから、単純に敵でも希望でもない。

「政治エリート」とみなされる人たちが、

うまくそれをすくいあげられれば「希望」になるし、

失敗すれば「敵」になり、独裁者を産みだす原因になって、

民主主義を破壊することもありうるのだと思う。


民主主義が進んでいる、と、日本では思われている、

ヨーロッパの話は興味深かった。

きれいごと、では不満は解消されないし、

その国の政策を決める権利があるのはその国の国民だけであるということ。


それに関連しておもしろいなあと思ったのは、

スイスのある種の談合のようなものによる、

政治システムをポピュリズムがこわした話。

これって、55年体制。

90年代の新党ブームこそポピュリズムだったのでは。


大阪の維新が、っていうのはちょっと違うような気もする。

文楽など文化に対する姿勢、外国との向き合いかた。

なんか、橋下氏の言動・行動は、大衆迎合という方向とは、

微妙にベクトルがずれているし。

いまも維新支持が減らないのは、政治エリート打破というよりも、

大阪の自民党の信用がなさすぎることも大きいと思う。





文書改ざんでは攻められないとなると、

今度は、官房機密費に、教育への政治家の介入。


官房機密費では、ひと昔前にこんな記事。

『民主党政権機密費35.2億円 「内ゲバ」「増税」に使用の可能性』

開示請求をしたのは自民党政権下だけ?


そもそも、森友学園の教育方針が気にいらなかった某市会議員が、

これをつぶそうとしたことが、この問題の始まりだったような…

コメント
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