映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

ブロードウェイと銃弾

2008-02-02 00:06:31 | ★★★★★★★★★☆
監督 ウディ・アレン
キャスト ジョン・キューザック、ダイアン・ウィースト、ジェニファー・ティリー、チャズ・パルミンテリ、メアリー=ルイーズ・パーカー
1994年 アメリカ
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
20年代のブロードウェー。ギャングの親分に自分の情婦を舞台に出せと脅されたり、主演女優のワガママに振り回されたりしながらも、新人作家が上演を目指す。

【感想】
作りが抜群に巧いです。

1994年というと名作が多数生み出されたことで有名ですが、今現在であればショーシャンク、パルプフィクション、フォレストガンプよりも本作の方が気に入っています。(ただし当時は今とは感性が違っていて、どちらかと言えば感情に訴える映画の方が好きでしたが・・・)それでも脚本賞はどうみても「パルプフィクション」ではないだろうと思っていました。

ウディ・アレン作品なので独特の癖がありますが、他の同監督作品と比べると、テンポが良く、とっつきやすいです。

大根役者、文才のない作家、なぜか文才のあるギャング、落ちぶれた元大物女優、食欲旺盛の中年役者と個々の特徴がはっきりしており、彼らの絡み合うことで生み出されるドラマがとても楽しいです。特にダミ声の大根役者は強烈だった。

冒頭にも書きましたが、1994年作品(ショーシャンク、パルプフィクション、フォレストガンプ、スピード、黙秘、レオン、プリシラetc)が素晴らしいという方、本作を忘れたらモグリです。それ位、良くできた作品だと思います。

隠れた名作。自慢できるかも。

お薦め度:★★★★★★★★★☆


ブロードウェイと銃弾

パイオニアLDC

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スター・ウォーズⅥ ジェダイの復讐

2007-09-16 07:22:46 | ★★★★★★★★★☆
監督 リチャード・マーカンド
キャスト マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、アレック・ギネス、イアン・マクディアミッド
1983年 アメリカ
ジャンル:SF、アクション、特撮

【あらすじ】
ルークとレイア姫は、銀河系一の大悪党ジャバ・ザ・ハットの宮殿に潜入し、ハン・ソロを救出するため惑星タトゥイーンへと向かう。反乱軍は、帝国軍との決戦に向け、森の惑星エンドアにてイウォーク族と手を組む。皇帝とダース・ベイダーは、ルークをダークサイド暗黒面へ転落させようと共謀する。その頃反乱軍は未完の要塞、第2デス・スターを攻撃するため結集、長きに渡った銀河戦争にクライマックスの時が訪れる。

【感想】
個人的に「スター・ウォーズのシリーズ最高傑作はどれか」と聞かれれば本作を挙げます。

シリーズ完結なのでとにかく感慨深いものがあります。ヨーダの死やレイアとルークの関係、ダースベイダーの素顔等が次々と明かされ、大満足です。ラストもシリーズ完結にふさわしい大団円だったと思います。私は好きな映画に対しては敬意を表してネタバレはしませんのでご自身でお確かめ下さい。

終盤の重要な戦いが森の中だったり、C-3POが神扱される内容を批判する人が結構いますが、細かい欠点はどうでもいいです。私にとってスター・ウォーズ旧3部作は格別の存在なのです。このような素晴らしいエンターテイメントを生み出してくれた人達に感謝したいです。

旧3部作をまとめて評価すれば文句なしに10点。

お薦め度:★★★★★★★★★☆ 


スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還 リミテッド・エディション

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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遠い空の向こうに

2006-10-07 01:18:08 | ★★★★★★★★★☆
監督 ジョー・ジョンストン
キャスト ジェイク・ギレンホール、クリス・クーパー、ローラ・ダーン、クリス・オーウェン
1999年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、実話

【あらすじ】
57年、ウエストバージニア州の田舎町に住む、ソ連の人工衛星打上げに触発された高校生のホーマー。炭鉱夫の息子は炭鉱夫になるのが常識だった時代に、父親の反対を押しきり、ホーマーは3人の仲間と女教師の助けを得て、ロケットを作り始める。周囲の反対にもめげず、星を目指して新しい運命を切り開く。そんな少年たちの希望と決意が勝利する、驚くべき真実の物語

【感想】
かの有名な馬鹿作品「ロケッティア」と同監督とは決して思いたくない程の名作。

夢を追いかける少年達が家業を継がせようとする親父の猛反対にあいながらも、理解ある教師の支えを受けてそれを成し遂げていく感動実話です。

この作品を見ると人の人生は周囲のたった一人の人間の存在や思いもよらない偶然の出来事で大きく左右されてしまうものだと痛感させられてしまいます。(間違っても全てが自分の実力だなんて自惚れてはいけません。)
それだけに周りによき理解者がいるのであれば、その人は大切にしないといけませんね。でも本当に言いたいのは何事でも成功しようと思ったら立ちふさがる困難に立ち向かうだけの熱意がないとだめだということではないでしょうか。

原作のロケットボーイズも是非多くの人に読んでもらいたい作品です。特に将来、理系を目指すような方であればお薦め図書です。


お薦め度:★★★★★★★★★☆




遠い空の向こうに

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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スケアクロウ

2005-10-05 01:27:51 | ★★★★★★★★★☆
監督 ジェリー・シャッツバーグ
キャスト ジーン・ハックマン、アル・パチーノ、リチャード・リンチ
1973年 アメリカ
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
刑期を終えたマックス(ハックマン)は、故郷のピッツバーグでカー・ウォッシュの開業を目論む。一方のもと船員・ライオン(パチーノ)は5年前に妊娠中の妻を残してきたデトロイトに帰る途中だった。カリフォルニアのハイウェイで知り合ったふたりは、徐々に心を通い始め、奇妙な道中を共にする…。


【感想】
地味で起伏がないので退屈だという人がいるかも知れません。私も普段は派手で主張の強いインパクトのあるタイプの方が好きなのかもしれません。でもこの映画は最高だと思います。理屈抜きで好きなのです。

今でも1年に1回は観てしまうほどの作品です。こういう映画は毎日のように映画三昧な私でも数えるほどしか出会えないので本当に貴重な存在です。

好きなシーンは沢山あるのですが、特にライオンの電話ボックスでの妻との会話、噴水で他人の子供を抱きかかえるシーンですね。2人の友情と社会にうまく適応できない孤独な人間の哀しい結末になんとも表現しがたいせつなさを覚えます。この映画は自分が孤独なタイプの人間だと感じている人ほど共感ができるのではないでしょうか?物事がうまく運ばないときに見るといい映画だと思います。

余談ですが、この2人本当はかなり仲悪かったみたいです。パチーノが意思疎通が全く無かったと外に言ってしまうくらいです。それなのにこれだけの演技ができるのは2人が本当にプロだからだと思います。

IMDbを見ても賛否両論ある映画ですが、今まで見た中で一番好きだという人も結構いるようで気持ちはわかります。

お薦め度:★★★★★★★★★☆


スケアクロウ

ワーナー・ホーム・ビデオ

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狼たちの午後

2005-08-02 23:57:39 | ★★★★★★★★★☆
監督 シドニー・ルメット
キャスト アル・パチーノ、ジョン・カザール、ジェームズ・ブロデリック
1974年 アメリカ
ジャンル:社会派ドラマ

【あらすじ】
72年8月22日、ニューヨーク。ブルックリンの銀行に、3人組の強盗が入った。若い1人が怖気づいて逃げだしたところへ、警察から電話がかかる。「包囲した。投降しろ」。2人は9人の銀行員を人質に立てこもる。

【感想】
終始派手な演出もなくどちらかといえば淡々とストーリーが進行しますが、登場人物がとても生々しくやけにリアルです。ドラマ性という面ではそれほど面白味がある話ではないのですが、社会へ対する風刺という意味で味のある映画だと思います。

世の中に不満を持つ冴えない二人があまりに無計画な銀行強盗を企てます。軽はずみのつもりだったのでしょうが、途中で引けなくなり次第にエスカレートした結果として迎えた結末は悲劇以外のなにものでもありません。いつの時代にも時代にうまく適応することできず、不毛な人生を歩む人はいるものです。

今は亡きジョン・カザールはあまり語られることのない役者ですが、本作でもディアハンターでも、もちろんゴッドファーザーでも好演が光ります。彼がいなければいずれの作品もここまで面白くはなってなかったでしょう。

ちなみに本題の「Dog Day Afternoon」は犬がよだれを垂らすほど暑い日という意味だそうで「狼たちの午後」という日本語訳は間違いなのですが、慣れてしまえばこれでもいいかなと思います。

「アティカ!」という言葉も今でもとても印象的です。

お薦め度:★★★★★★★★★☆


狼たちの午後

ワーナー・ホーム・ビデオ

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フライド・グリーン・トマト

2005-06-29 00:47:24 | ★★★★★★★★★☆
監督 ジョン・アヴネット
キャスト キャシー・ベイツ、ジェシカ・タンディ、メアリー・スチュアート・マスターソン、メアリー・ルイーズ・パーカー、クリス・オドネル
1991年 アメリカ
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
人生に疲れぎみの中年主婦エヴリン(キャシー・ベイツ)は、ある日、老女ニニー(ジェシカ・タンディ)と知り合いになり、彼女の語る昔話のとりこになっていく。それは約50年前、兄の死によって心を閉ざしてしまった少女イジー(メアリー・スチュアート・マスターソン)と、かつての兄の恋人ルース(メアリー・ルイーズ・バーカー)との交流の物語だった…。

【感想】
素晴らしかったの一言。当時この映画を見逃してしまったことを後悔した程です。日本では何故か興行成績がよくなかったようでそれ程、話題にはならなかったそうです。評判に騙されずにいい映画を発掘できればと思います。

イジーとルースの友情の深まる過程やその後の一生懸命生きていく上での深い絆、人種差別問題、夫婦間の暴力や一方の無関心等、各人の人間模様が非常に丁寧に描かれています。内容盛りだくさんで最後まで目が離せないです。また会話にもユーモアがあって中でもカモの大群が凍ってしまった湖ごと飛んでいってしまった話は素晴らしく、ちょっとした話のネタにできます。

ややファンタジー色が入っているのも個人的には好みです。

本当は10点をつけてもいいと思っているのですが、フランクの死体のありかや、特定の人(ネタばれなのでいいません)が不条理に死んだり事故にあったりする不自然さ引っかかったので-1点とさせていただきます。

万人にお薦めできる作品だと思います。

お薦め度:★★★★★★★★★☆


フライド・グリーン・トマト

レントラックジャパン

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ロッキー

2005-06-02 20:29:47 | ★★★★★★★★★☆
監督 ジョン・G・アビルドセン
キャスト シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、カール・ウェザース
1976年 アメリカ
ジャンル:スポーツ

【あらすじ】
フィラデルフィアのしがないチンピラボクサーだったロッキー(シルヴェスター・スタローン)は、世界ヘビー級チャンピン・アポロ(カール・ウェザース)のきまぐれで、その対戦相手に選ばれた。エイドリアン(タリア・シャイア)との不器用な相思相愛を得て、彼は勝つ見込みのないリングへと向かっていく…。

【感想】
ロッキーの最大の魅力は失礼を承知で言わせてもらえばエイドリアンがお世辞でも美人とは言い難く、自分たちにも身近に感じられる点だと思います。コッポラ監督だけがその美貌を褒め称えていましたが彼は少し奇特だと思います。

あれがもし二コール・キッドマンやらキャメロン・ディアスのような非現実的なセレブ女優だったら自分も頑張ろうという気にはならなかったのではないでしょうか。

とにかく勇気が出る作品だと思います。あの曲が流れてくるだけで無性にテンションが高くなってきますね。他にそんな映画は見当たりません。

シルベスター・スタローンをスターダムに押し上げた不朽の名作。勇気をもらいました。

お薦め度:★★★★★★★★★☆


ロッキー〈特別編〉

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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ブルース・ブラザース

2005-05-31 00:35:53 | ★★★★★★★★★☆
監督 ジョン・ランディス
キャスト キャスト ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド、ダン・エイクロイド
1982年 アメリカ
ジャンル:ミュージカル

【あらすじ】
刑務所から出所したばかりの男は、自分が育った孤児院の危機を知り、資金集めのためにバンドを組もうとするが…。

【感想】
痛快・ハチャメチャなストーリーが他の作品にはない魅力を出していると思います。

何にも縛られずに自由に生きる二人の雄姿が羨ましくもあり、魅力的です。元気や活力を与えてくれる映画です。その意味では「ルパン三世」に近いものがあります。

数少ない自信を持ってお薦めできるコメディ映画の一つだと思います。個人的には火炎銃や爆弾で2人の命を狙う女の人がいい味出していると思いました。ミュージカル部分もラストに近くなるにつれ迫力がありました。

それにしてもジョン・ベルーシの雄姿を2度と見ることができないのはとても残念でなりません。死因がドラック漬けだと聞いた時には信じられませんでしたが、事実だとすると悲しい限りです。暗くなるような事実は残念ですが、映画の出来は素晴らしいのは保証します。

けなす人がほとんどいない映画です。

お薦め度:★★★★★★★★★☆


ブルース・ブラザース

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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スカーフェイス

2005-05-09 00:22:15 | ★★★★★★★★★☆
監督 ブライアン・デ・パルマ
キャスト アル・パチーノ、ロバート・ロジア、ミシェル・ファイファー、ポール・シェナー
1983年 アメリカ
ジャンル マフィア

【あらすじ】
一獲千金を狙ってキューバからアメリカへ入り込んできたトニー(アル・パチーノ)は、やがてマイアミの暗黒街でどんどんのしあがり、ついにはボスを暗殺し愛人(ミシェル・ファイファー)まで手に入れる。しかし彼が溺愛する妹(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)と結婚した弟分のマニー(スティーヴン・バウアー)を誤殺したことから、次第に凋落(ちょうらく)していく…。

【感想】
若きアル・パチーノがギラギラして最も輝いている(個人的にはゴッドファーザー以上に)と感じさせてくれる作品です。

もう数え切れない位映画を見ていますが、こんな俳優、こんな何かに取りつかれたような鬼気迫る演技はあまり見たことがないです。成り上がった後、暴走して破滅へと向うシナリオを完璧なまでに演じきっています。

-1点は後味の悪さです。妹役の恋人を怒って撃ち殺すシーンはシナリオ書いたの誰だよ(やはりオリバー・ストーンでしたか)と思いました。音楽もよく、最初誰だかわからなかった若いミシェル・ファイファーもはまり役で米国内では未だにカルトな人気があるのは十分に納得できます。

でもこの作品、公開当時は評論家による前評判が非常に悪く、酷評の嵐だったせいで、これが原因ですぐに打ち切られてしまったそうです。監督のブライアン・デ・パルマにいたっては干された状態になってしまったらしい。そのようなな状況の中で一部の映画批評家がそのよさを伝えたために後のカルト的な人気を遂げたとのこと。これは面白いエピソードだと思います。今でこそ名作と言われていますが、前評判や当時の時代背景が人に与える印象は侮れないものがあると思います。

お薦め度:★★★★★★★★★☆


スカーフェイス ― コレクターズ・エディション

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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俺たちに明日はない

2005-04-18 22:19:18 | ★★★★★★★★★☆
監督 アーサー・ペン
キャスト ウォーレン・ビーティー、フェイ・ダナウェイ、ジーン・ハックマン
1967年 アメリカ
ジャンル:犯罪、実話

【あらすじ】
大恐慌の30年代。テキサス州ダラスを中心に思いつくままに銀行強盗を繰り返し、派手に暴れまわったポニーとクライド。人に危害を加えるのではなく、アウトローに生きようとする2人に、やがて凶悪犯のレッテルが貼られてゆく。ポニーとクライドの破滅的な愛の物語

【感想】
ネタバレするとつまらないのであまり多くのことは書けません。とにかく見てくれとしかいいようがありませんのでご了承下さい。(とか言いながら、それだったらこの写真はないだろうと言われそうですが・・・)

この映画をみてポニーとクライドに興味をもった結果として後で知ったのですが、この二人本当はかなりの悪人だったそうですね。作品では同情を得るように描かれていますが、実際は何人もの無実の人たちを殺してきたと思うと複雑な気分になります。

ウォーレン・ビーティーは悪役で、男として機能的に情けない部分がある設定なのですが、そんなことも忘れてしまうくらいにかっこいいです。

あの有名すぎる衝撃的なラストシーンも映画史を語る上で必要不可欠な作品でしょう。映画通になりたいのなら避けては通れない作品ですね。

お薦め度:★★★★★★★★☆


俺たちに明日はない

ワーナー・ホーム・ビデオ

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スティング

2005-04-01 23:15:47 | ★★★★★★★★★☆
監督 ジョージ・ロイ・ヒル
キャスト ロバート・レッドフォード、ポール・ニューマン、アイリーン・ブレナン
1973年 アメリカ
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
1936年。シカゴに近いジョリエットの下町で道路師と呼ばれる詐欺師3人が通りがかりの男から金を奪った。これがこの物語の事件の発端である。数日後、主謀者のルーサーが死体となって見つかった。仕掛けた男はニューヨークの大親分ロネガンの手下で、賭博の上がりをシカゴに届ける途中、3人組に金を奪われた男だった。大組織に手を出した当然のむくいとしてルーサーは消されたのだが、組織の手は一味の1人フッカー(ロバート・レッドフォード)にものびていた。ルーサーの復讐を誓ってフッカーはシカゴのゴンドルフを訪ねることとなる。


【感想】
これだけ多くの人に愛され続ける作品も少ないのではないでしょうか。この映画をつまらないといって酷評する人はほとんど聞いたことがないです。

本来はネタがわかってしまえばつまらないタイプの作品なのに何度見ても飽きることがない本当に不思議な魅力のある作品です。

月並みな感想で申し訳ありませんが、特にあのラストは神がかり的ですね。ここでは書きません(というか恐れ多くて、とてもじゃないが書けない)のでぜひともご自身でご確認下さい。

うまくいえないのですが、完成度の高さだけでなく、全体のかもしだす洒落た雰囲気もまたいいんですよね。何度も見てしまう映画というのはこのような力があると思います。有名な音楽も最高でよく着メロとかに使っています。

知らなければ映画好きは名乗れないほどの名作。

お薦め度:★★★★★★★★★☆


スティング

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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ショーシャンクの空に

2005-03-16 21:38:14 | ★★★★★★★★★☆
監督 フランク・ダラボン
キャスト ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン
1994年 アメリカ ボブ・ガントン
ジャンル:感動ドラマ、脱出

【あらすじ】
妻とその愛人殺しの容疑で終身刑の判決を受ける、銀行マンのアンディ。無実の罪ながら投獄されるが、決して希望を捨てず、自由を得られる明日を信じ続ける。

【感想】
ちょっと絶賛され過ぎている気がするので、映画通の私としては10点をつける気にはなりません。ひねくれものなので申し訳ない。

無実の罪で刑務所に入れられ長年に渡り悲惨な目に合ってきてもずっと耐えてきたことで最後に重苦しさを吹き飛ばすような希望が沸いてくる映画です。評価が高いのは当然だと思います。どんなに絶望に立たされても希望を捨ててはいけないということを訴える映画はいくつもありますが、これほどストレートに伝わってくるのは稀だと思います。素直に共感できます。ただ同時に「そのような場合にも、やはり頭脳を使うことは必要」だとも、こっそりと言っているように聞こえるので、この点も個人的には好きです。

役者に関しても主役は当然として脇を固めるモーガン・フリーマンの静の演技と所長をはじめとする刑務所側の悪人ぶりもよいです。

刑務所という殺伐で閉鎖的な空間が話しの大部分を占めているので脱出が成功した直後のシーンにはこれまでの束縛が一気に解き放されたような開放感がありました。とても美しかったです。彼らのこれからの人生を応援したくなります。

「好きな映画は?」と聞かれたら捻くれた事を言わずに素直にこの映画の名前を挙げておけば無難です。

お薦め度:★★★★★★★★★☆


ショーシャンクの空に

松竹

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めまい

2005-03-13 00:51:15 | ★★★★★★★★★☆
監督 アルフレッド・ヒッチコック
キャスト ジェームズ・スチュワート キム・ノヴァク
1958年 アメリカ
ジャンル:サスペンス

【あらすじ】
犯人を追跡中仲間を死なせてしまって以来高所恐怖症に陥り仕事も辞めてしまった元警官のスコティは自宅で療養している。ガールフレンドのミッジはそんな彼の心の支えだ。ある日学生時代の友人エルスターに呼ばれ、妻マデリーンを尾行してくれないかと頼まれる。彼女は時々放心状態に陥りふらりとどこかに出かけてしまうのだが最近それが特にひどい。エルスターによるとその原因は死んだ者にあり、死人が妻に取り付くと言うのだ。スコティはその話を本気にはしなかったものの、興味本位で引き受けることにした。翌日から早速尾行を開始するスコティ。ある日、突然海へ身を投げてしまうマデリンをスコティが救う。

【感想】
ヒッチコック独特の美しい色彩の映像、鑑賞する人の心理状況を見事に再現した音楽。これらのこだわりに洗練された秀逸なシナリオが加わり、最後まで「この作品本当にすごいな」と感心しながら見ることができます。見ながら名作を確信しました。映画史に残るといわれるのも当然だと思います。

でもよく言われてることなのですが、ある秘密をストーリーの途中でばらしてしまうんですよね。これがなければどういう印象を持っていたでしょうか。これには賛否両論あると思います。
更にあのラストの意味が納得できなかったりもします。なぜマデリンは自分から○○したのか。スコティがそれほど彼女を精神的に追い詰めていたようには見えませんでしたが・・・(それ以上はネタばれなので書けません。ご了承下さい)

とはいえ最初から最後までマデリンの行動が常に謎に包まれていたのが、作品としての魅力になっていたのは間違いないです。見ている方まですっかりマデリンに振り回されてしまいました。

批判する人が多い内容はともかく単純な私はこの映像と音楽にすっかりやられてしまいました。それだけで十分です。

お薦め度:★★★★★★★★★☆


めまい

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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旅立ちの時

2005-03-05 01:55:46 | ★★★★★★★★★☆
監督 シドニー・ルメット
キャスト リバー・フェニックス、ジャード・ハッシュ、クリスティーン・ラーチ、マーサ・プリンプトン
1987年 アメリカ
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
17歳のダニー(リヴァー・フェニックス)はピアニストを志望し、ピアノの先生の娘ローナ(マーサ・プリンプトン)を恋するようになるが、一線を越えることができない。なぜなら彼の両親(ジャド・ハーシュ&クリスティン・ラーティ)は、ベトナム戦争当時に反戦活動家としてナパーム工場を爆破した罪で今なお国警察に追われる身だったのだ…。

【感想】
今は亡きリバーフェニックスの最高傑作だと思ってます。

彼は生きていたらどのような役者になったのでしょうか。このブログの検索キーワードを見ても「リバーフェニックス+死因」という組み合わせがかなり多いので未だにその人気の高さを伺うことができます。死因については一説ではヤク中だったという説が強いそうですが、真相は藪の中です。

話が横道にそれてしまいましたが、本作は身分を偽って生活する家族の葛藤、悲しみ、それだからこそ生まれる家族愛が見事に描かれていています。子供たちが他人とは違う自分たちの特別な境遇に関して親を恨みを吐き捨てるようなことをしないのがいいです。それだけにラストの両親から旅立つシーンには感動しました。

特に受験生などの人生の節目となるイベントを迎えている方にはお薦めできる作品だと思います。

お薦め度:★★★★★★★★★☆

旅立ちの時

ワーナー・ホーム・ビデオ

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アンタッチャブル

2005-02-11 22:02:46 | ★★★★★★★★★☆
監督 ブライアン・デ・パルマ
キャスト ケビン・コスナー ショーン・コネリー アンディ・ガルシア ロバート・デ・ニーロ他
1987年 アメリカ
ジャンル:マフィアもの

【あらすじ】
1930年、 禁酒法時代のアメリカ、 シカゴ。暗黒街の帝王、 アル・カポネは酒の密造・密売によって勢力を伸ばし、 その影響力は警察内部にまで及んでいた。そこに赴任して来たのが財務省特別捜査官、 エリオット・ネス。彼は初老の警官・マローンらと4人で"アンタッチャブル"チームを結成し、 次第にカポネを追い詰めていくが…。

【感想】
ラストの銃撃戦でスローモーションで階段を転げ落ちる乳母車を守るため足で受け止めながらも敵に銃口を向けるシーンは鳥肌物。これだけを見てもいい位の名シーン。あちこちのドラマやアニメなどでもパクっているので誰でも一度は見たことがあると思います。

話は単純でテンポがいいので退屈しません。出演する役者は皆、個性や実力を十分に発揮してとてもいい感じなのですが、個人的にはアンディ・ガルシアが特によかったです。この人ゴットファーザー3の戦犯の一人(ソフィア・コッポラには到底及ばないが・・・)と思っていたので、すっかり見直してしまいました。デ・パルマ作品については他でも文句ばかり書いていますが、それでも高評価ばかりなので好きな監督の一人です。

とにかく男なら憧れるような世界観の映画ですので、時間があれば是非一度はいかがでしょうか。

お薦め度:★★★★★★★★★☆


アンタッチャブル

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

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