映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

ニュー・シネマ・パラダイス

2005-03-27 23:49:45 | ★★★★★★★★★★
監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
キャスト フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン、サルバトーレ・カシオ
1989年 イタリア・フランス
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
映画監督サルヴァトーレ・ディ・ヴィータ(ジャック・ペラン)は、シチリア島に住む母親からの電話を受けた。アルフレードが死んだという。サルヴァトーレは過ぎし日のシチリア島での少年時代に思いを馳せる。

【感想】
これは映画好きのためにある作品です。本当に映画好きならこの作品は非難できない。

私自身「好きな映画は?」と聞かれたならばこの作品の名前はどうしても外せません。誰にでも映画好きになるきっかけとなる作品があるわけですが、個人的にはこの作品のおかげで映画好きになり後に沢山の名作と出会えることができた。記念碑的な作品です。

あえてそれほど内容には触れないことにします。ただ作品の持つ、とても温かく、どこか寂しい雰囲気がとても素晴らしいです。特にラストシーンは有名すぎる音楽と共に反則の域に達しています。自分の中でも本当にトトの人生が脳裏をよぎりました。

廃墟と化した映画館が破壊されるシーン、身分違いの恋人に夢中になるトトに対してアルフレードがとった対応等、どこかノスタルジックな気分に浸れます。きっと誰の心の中にも状況は若干違えど、重なる面があるからでしょう。トトの人生を自分の人生に置き換えてしまいます。

余談ですが、本作にはオリジナル版とノーカット版の2種類がありますが最初に観るのであればオリジナル版をお勧めします。

自分は映画好きであるということが自覚できる映画です。

お薦め度:★★★★★★★★★★


ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版

PI,ASM

このアイテムの詳細を見る

カッコーの巣の上で

2005-02-26 00:33:18 | ★★★★★★★★★★
監督 ミロス・フォアマン
キャスト ジャック・ニコルソン クリストファー・ロイド ダニー・デビート
ルイーズ・フレッチャー
1975年 アメリカ
ジャンル:社会派ドラマ

【あらすじ】
オレゴン州の精神病院に、型破りな人間ランドルが送られてきた。仮病を使って刑務所を抜けだしたのだ。ランドルはなにかにつけて規律を乱し、ラチェッド婦長ら病院側と対立する。そしてついにランドルは患者を扇動した。

【感想】
初めて見たとき衝撃が今でも忘れられない作品です。この映画でロボトミー手術というものを初めて知りましたが、このような人間をおもちゃのように扱う方法がノーベル賞をとったことに対する驚きも相当なものでした。
テーマが重く、単純明快なアクション映画が好きな人にはとっつきにくい面があるのは確かですが、これだけの名作を食わず嫌いのまま放って置くのはもったいないです。

本作ではシナリオの完成度は当然として、それ以上に役者の演技が素晴らしさが光っています。ジャック・ニコルソンは言うまでもありませんが、婦長のルイーズ・フレッチャーも見事な名演技です。映画なのに本当に憎たらしいとまで思いました。またクリストファー・ロイドやダニー・デビートのあまり重いテーマが似合わない脇役陣もいい味出してます。いつまでも心に残る映画とは決して金をかけたものではなく役者が作り出すものだと実感しました。

癖のあるテーマの多い作品ですが、こんな名作を重いというだけの理由で放置しておくのはあまりにもったいないです。時間があれば騙されたと思って是非一度は鑑賞してもらいたいです。

お薦め度:★★★★★★★★★★


カッコーの巣の上で

ワーナー・ホーム・ビデオ

このアイテムの詳細を見る

いまを生きる

2005-02-21 01:39:00 | ★★★★★★★★★★
監督 ピーター・ウィアー
キャスト ロビン・ウィリアムス、イーサン・ホーク、ゲイル・ハンセン
1989年 アメリカ
ジャンル:学園ドラマ

【あらすじ】
アメリカ東部の名門校に英語教師としてやって来たキーティングは型破りな教え方で生徒の心をとらえ「死せる詩人の会」を結成し、情熱をもって人生を生きる事の大切さを教える。ある事件が原因でキーティングは職場を追われることになる・・・

【感想】
ラストシーンがとにかく格別です。個人的には10本の指に入るほど好きな作品です。

以下、ネタバレがあるので未見の人はご遠慮下さい。このような名作にネタバレはしたくないのですが、それでは感想にならなくなってしまう面があるのでご了承ください。

その私が好きで仕方がないラストシーンですが、通常の熱血教師ものの映画のように全員がみな問題児であるキーティングに忠誠を誓うことはありえません。当然そうでない生徒もいます。この映画は最後まで机に座り続けていた生徒が多数存在する点で、実社会の現実を素直に捉えているのが大きな魅力なのです。私も最後まで机に座っていたタイプの人間なので彼らの行動も痛いほど理解できます。

でも正直言えば、自殺は勘弁してほしかったですね。どんなにキーティングが生徒の心をつかむ教師でも生徒が死んでしまったら意味がないですから。この映画を好きになれないという人はこの点を指摘する人が多いと思います。そこだけが残念ですが、それを差し引いても素晴らしい作品だと思います。


お薦め度:★★★★★★★★★★


いまを生きる

ブエナビスタ・ホームエンターテイメント

このアイテムの詳細を見る

ひまわり

2005-02-18 23:03:19 | ★★★★★★★★★★
監督:ビットリオ・デ・シーカ
出演: ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ
1970年 イタリア
ジャンル:戦争、ドラマ

【あらすじ】
大二次世界大戦直後のイタリア。出兵したまま帰らぬ夫(マストロヤンニ)を探しに見知らぬ土地ソ連へとやって来たジョバンナ(ローレン)がそこで見たものは、現地女性と結婚し、子供をもうけた夫の姿であった。

【感想】
日本だけ異常に人気が高い作品。そのことに対して主演のソフィア・ローレンが「日本人はセンスがいい」と語っていたのが嬉しいです。

私は素晴らしい音楽が流れている映画はそれだけで満足してしまう単純な人間なのですが、本作で使われている曲は映画音楽史に残る傑作でしょう。個人的に年に1度は何故か見てしまう存在価値の高い作品です。人にとってこのような映画は数本あるかないかだと思うので大事にしたいです。

反戦のメッセージが強いですが、厳しい社会情勢の中でも強く生きて行く人間の姿が見事に描かれています。自分達に起こった悲劇的な運命を嘆きながらも、しだいに自分の中で受け入れ、それぞれが別の人生を歩み出していくのが頼もしくもあり哀しくもある。

一方では戦争という悲劇に踊らされる人々の人生とは全く関係ないかの如く、一面に咲き乱れるひまわりが、あの有名すぎる音楽とあいまって一層の悲しみを演出しています。演出、演技、映像、主張全てが素晴らしいです。

生存している見込みのない夫をわざわざソ連(当時)まで訪れて、言葉も分からない中、写真だけで聞き込みをして遂に発見した時の酷い仕打ち。思わず涙を流す主人公の姿には刺さるものがありました。

確かに前半は主演のソフィア・ローレンのスタイルや顔の深さに目が行ってしまう面もありましたが、すぐに作品に引き込まれてしまい、ラストではそんなことはすっかり忘れていました。

メロドラマとしても傑作。

お薦め度:★★★★★★★★★★


ひまわり

ビデオメーカー

このアイテムの詳細を見る

ユージュアル・サスペクツ

2005-02-09 22:02:47 | ★★★★★★★★★★
監督 ブライアン・シンガー
キャスト ケビン・スペイシー、ガブリエル・バーン、スティーブン・ボールドウィン 他
1995年 アメリカ
ジャンル:サスペンス、ミステリー

【あらすじ】
コカイン密輸船が大爆発して27人が死亡し、大量のコカインと大金が消えた。生き残ったのは2人。1人はハンガリー人の乗り組み員。全身火傷で病院のベットで動けない彼は何かにおびえていた。捜査官デヴィッド・クイヤン(チャズ・パルミンテリ)はもう1人の生き残りヴァーバル・キント(ケヴィン・スペイシー)から、事件の話を聞く。

【感想】
とにかくここでは内容は書けませんのでご自身でお確かめ下さい。内容を書かなければ感想になりませんが、この映画だけは特別です。この名作に対してネタバレは失礼でしょう。

概略だけにしておきますが、今では珍しくなくなった観客をだますラストでの一発逆転ストーリーです。その中でも本作はかなり革新的で強力だったと記憶しています。「猿の惑星」が霞んでしまった。

特に初めて鑑賞したときは騙されたというよりは何かに頭を殴られた感じでした。
役者が全員魅力的で音楽や映像のクオリティも高いです。この映画を見るとケヴィン・スペイシーの以降の大躍進は約束されたことだったと思います。

緻密に徹底的に計算されたシナリオにより今でも決して色褪せることなく、逆に今のCGに頼りがちな時代の映画に渇を入れてくれます。一度見ればおしまい的なタイプの映画ですが、何度見ても面白いです。

好きな映画はと聞かれたらこの名前を出しておけば無難な映画の一つです。

お薦め度:★★★★★★★★★★


ユージュアル・サスペクツ

ジェネオン エンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

セント・オブ・ウーマン/夢の香り

2005-02-08 21:57:18 | ★★★★★★★★★★
監督 マーティン・ブレスト
キャスト アル・パチーノ、クリス・オドネル、ガブリエル・アンウォー
1992年 アメリカ
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
全寮制名門高校の生徒チャーリーが、休暇中のアルバイトで全盲の元陸軍中佐フランクの世話をすることに。しかし、頑固なフランクとの出会いは最悪なもの。フランクの言動に戸惑いながらも、心やさしいチャーリーは行動を共にすることになるが…。

【感想】
記念すべきブログ開設の最初に紹介する作品はこれにすると決めていました。それだけ好きな映画です。最高だと自信を持って紹介できる映画なのですが、評価のわりに知名度が低かったりするのでとにかく騙されたと思って一度見てもらいたいです。

完成度の面であれば他に素晴らしい映画はいくらでもありますが、本作は魅力的な要素がぎっしり詰まっていて映画っていいなと思わせてくれる作品です。チャーリーと年齢的にそれほど変わらない時に見れたのが本当に幸運でした。


途中のタンゴ、フェラーリで街中を全速力でぶっとばしたり、自殺を思い留まるシーン、そして最後の演説へと見所満載。特にガブリエル・アンウォーとのタンゴのシーンの素晴らしさは必見です。アル・パチーノは数少ない本物の役者であると改めて実感しました。


長年の悲願だったアカデミー賞受賞におめでとうと拍手を送りたいです。最近は賞には縁がありませんが、いつまでもその姿を見ていたい役者の一人です。


お薦め度:★★★★★★★★★★


セント・オブ・ウーマン/夢の香り

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

このアイテムの詳細を見る