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市長が「行きたくない学校がある」と言うこと自体間違っている--5月13日都島区教育フォーラム

2012-05-15 | 学校選択制

  5月13日の都島区教育フォーラムには、乳児を連れた20代から高齢の方まで、老若男女100人以上集まっていました。学校選択制は区長が、中学校給食については教育委員会が説明していました。メリット・デメリット、他の区で出た意見などを交えた説明がされました。
 区長は、決定のプロセスは今後、公募の区長の手に委ねられ、「熟議」を経て決める。24区全て違った結論になるかも知れないと、最終責任は次の区長へという雰囲気でした。区民の意見を聞かないのかという質問に対しては、区民モニターからアンケートを採っていると答えていました。

 会場からは、最初の1名は選択肢が多い程良いという賛成意見でしたが、それ以外は疑問も含めて、反対の意志を持っての発言でした。終了は、予定時間を超えていましたが、発言できずに終わった人もかなりいました。

 (主な意見質問)
・メリットに上げている特色ある学校を作ることについては、中身によっては全国何処でも均質な教育が受けられるという教育の機会均等の精神に反するのではないか。
・ねらいがまったくわからない。
・市長が「行きたくない学校がある」ということ自体間違っている。教育委員会は、それぞれの地元の学校に行くことを楽しみにしていけるようにすべきではないのか。希望が集中して抽選に漏れた子は「行きたくない学校」に行かざるを得なくなるのか。
・今まで地域で育てようと言ってきた障がい児が置き去りにされるのではないか。
・統廃合のために選択制の導入をしようとしているのではないか。(回答→統廃合はすでに別途計画をしていて、市長が選択制と絡めるような発言をしたが、区としては全く考えていない。)
・遠距離通学になって通学路の危険性や交通機関を使う必要性が出てくるが、選択させておいて、通学は親の責任だと押し付けるのはおかしい。
等々

 東京の例を挙げての説明ばかりだったので、東京は私立に行く子どもも多く、大阪とは違うということから、大阪の公私の割合が質問されました。
都島区は
小学校--市立97.1% 国立0.3% 私立2.6%
中学校--市立87.4% 国立0.7% 私立11.9%
だそうです。
 多少の増減があっても大きく変わることはないようです。中学校の私立の割合が大阪市全体からすると0.1%高いそうです。事情の違う東京のそれも選択制をやっているところばかりの例を挙げるのもおかしいし、廃止の方向もあるといった意見もありました。

 区長はもうすぐ、公募の区長に代わるからということで、あまり推進の意志は感じられず、一体誰が言い出したのかという怒りの声に対して、教育委員会は、「橋下市長が選挙公約にしていて、市長は『10人保護者がいれば、10人が地元に行きたいと思っているわけではない。こういう保護者の意見を尊重するなら選択制が必要。』と言っている」と橋下の言葉をそのまま答弁にしていました。

 学童保育の予算廃止についての批判意見や、選択制に伴う煩雑さや教職員の負担など予算や条件についての批判も出ていました。給食については、アレルギー対応についての意見だけで時間切れになりました。
 解散した後、年配の方が、選択制など必要ないよねえと言いながら会場から出て行かれました。いくらなんでも、こんな状態では、選択制を強行できないだろうという印象を受けたのですが・・・。

 


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