7月1日、関西電力は大飯原発3号機起動を強行しました。しかし、原発のゲート前での道路を封鎖しての数百人抗議行動により、起動に立ち会う牧野副経産相、時岡忍おおい町長、原発運転員、保安院検査官たちは、海から船で原発に入らざるを得ませんでした。
<大飯原発>3号機を起動 「稼働原発ゼロ」2カ月で終了
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120701-00000055-mai-pol
大飯原発の敷地内のF6破砕帯が活断層の可能性があるとの指摘があります。それを無視したままでの起動はとても無謀です。
しかも、起動に向けた準備過程で警報が鳴るトラブルが続いているのです。警報が鳴り続けても異常なしという異常な状態での再稼働は、本当に許せません。
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大飯原発3号機で6月19日午後9時51分に発電機の冷却水タンクの水位低下を示す警報が作動しました。その後も3・4号機で警報が相次いで作動しています。
・<大飯原発>送電線の警報が26回作動…異常なし
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120624-00000079-mai-soci
23日午後11時35分から24日午前8時10分かけて3・4号機の中央制御室で、電線を監視する無線信号が途切れたことを知らせる警報が計26回作動。大気の状態が不安定で無線信号が乱れたことが原因としている。
・大飯原発で警報、電気回線に漏電
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120627-00000427-yom-soci
27日午前4時20分頃、3・4号機の中央制御室で外部からの電源を受け入れを制御する開閉所の異常を知らせる警報が作動。開閉所内の送電線のブレーカーを制御する電気回路の漏電による警報。1時間後に復旧。
・大飯原発:警報作動4回目 当直職員がミス /福井
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120629-00000226-mailo-l18
28日午後3時58分、3号機の中央制御室で直流電源の漏電監視装置の故障を知らせる警報が作動。当直員が表示盤のモニターが自動消灯しているのを電源がきれていると思い込み、スイッチを入れようとして電源を切ってしまった。スイッチを直ぐに戻し、7分後に警報解除。
・大飯原発:警報4種類、相次ぎ作動 /福井
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120630-00000296-mailo-l18
・飯原発、起動前に警報相次ぐ 3、4号機、設備異常なし
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120630-00000302-fukui-l18
29日午前10時ごろから午後4時ごろまでに、4号機で復水器に海水が混じっていないか調べる取水ポンプで異常を示す警報や、気体廃棄物処理施設に移す気体の流量が多くなったことを示す警報が2回など、計4種類の警報が作動。
3号機では、午後0時40分ごろから1次系のポンプの部品を冷やす水量の低下を示す警報が約2時間で5回作動。午後3時45分には、原子炉格納容器周辺から空気を吸い出し、換気していた気体廃棄物処理設備の排気量が、設定値の毎時2.5立方メートルを超えたことを示す警報が2回作動。放出される放射性物質の濃度に変動はなく、保安院は「一時的な気体の流量の変化はよくある」と説明。
・大飯原発4号機で警報 排水ポンプにごみ詰まる?
http://www.asahi.com/national/update/0630/OSK201206300132.html
30日午前11時53分ごろ、4号機で取水口のごみを取り除く設備の排水ポンプが停止したことを示す警報が作動
警報が相次で作動しても、放射能漏れや機器そのものに故障はなく、再稼働に影響はないとして大飯原発の再稼働を強引に進めています。こんなに警報が作動していては「安心安全に万全を期す」と言われてもとてもとても信じられません。相次ぐ警報は大飯原発3・4号機からの警告と受け止め、再稼働を中止すべきです。
(Tom)