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韓国ソウル発: 中国の宗教弾圧と海外の難民への脅しを非難

2019-07-29 19:06:54 | ニュース

韓国ソウル発: 中国の宗教弾圧と海外の難民への脅しを非難
2019-06-23マルコ・レスピンティ

Bitter Winterが共催した会議の講演者らは、弾圧を受ける宗教団体の信者への難民認定を阻止するために国際的な運動を推進する中国共産党を非難した。


エスカレートする弾圧
中国は、中国共産党 の管理下に置かれていない全ての宗教を体系的に一掃する試みを行っている。これは、6月20日にソウルで行われた会議「竜の長い腕: 中国による国内外の信者の弾圧」で、難民及び 人権 保護の専門家が、熱心な聴衆に向けて伝えたメッセージだ。この会議は、韓国のNGO「公共の利益の法律の擁護」(Advocates for Public Interest Law)、ブリュッセルを拠点に活動する 国境なき人権(Human Rights Without Frontiers)、そして、Bitter Winterが共同で開催していた。専門家は、中国共産党が積極的に中国から逃亡した信者を追跡し、難民認定を阻止するために外国の政府に圧力をかけていると説明した。この会議は国連の世界難民の日を記念して行われ、中国での宗教弾圧に関する写真展も開催した。写真のほとんどはBitter Winterが提供した。

最も熾烈な弾圧を受けているのは、新疆ウイグル自治区 の人口の過半数を占めるムスリムの住民だ。ウイグル族 の活動家のナーグル・サウト(Nurgul Sawut)氏は「300万人以上のウイグル族の住民が強制収容所に違法に拘束され、さらに大勢の人々が 拘留所 と刑務所に拘束されています。現在起きている出来事は、体系的なジェノサイドです」と話した。サウト氏はオーストラリアを拠点に活動しており、中国で暮らす家族のうち少なくとも12人が強制収容所に拘束されているか、もしくは行方不明になっているという。

ソウルのNGO、公共の利益の法律の擁護(Advocates for Public Interest Law)の難民の権利を専門とするリー・イル(Lee Il、이일)弁護士は「中国の弾圧の規模を理解することは困難です。その理由の一つは、ウイグル族やその他の犠牲者の状況がよく分かっていないためです。また、近代的で、文明が進み、高度な技術を持つ現世的な中国のイメージと一致しないことも理由の一つに挙げられます」と述べた。

「しかし、真実は明白です。この莫大な規模を考慮すると、現在の弾圧は今世紀最大の人権への脅威だと言えます。その結果、民主主義国家は、貧困にあえぐ国や戦争で荒廃した国だけではなく、主要な貿易国からの難民への対応に迫られています」とイル弁護士は話した。

弾圧の対象には、チベット仏教、そして、法輪功 や 全能神教会 等の 新興宗教団体 等、他の多くの宗教も含まれているとBitter Winterの設立者であり、編集長を務めるマッシモ・イントロヴィーニャは告げた。同氏は「中国共産党は、国際社会に向け、弾圧を正当化するための大規模な虚偽報道運動を実行しています。例えば、中国共産党は、政治犯、とりわけ法輪功の学習者から臓器を摘出している行為を否定しています。また、同党は2014年にマクドナルドで起きた殺人事件の犯人が全能神教会の信者だと主張したように、全能神教会に対する誤った嫌疑を広めています。この事件は実際には別の宗教団体が引き起こしたものです」と続けた。

またイントロヴィーニャ氏は、「中国は、禁止された宗教団体で活動した者に3年から7年、もしくは7年以上の懲役刑を与えることを規定した 刑法第300条 は、重大な犯罪を行った者のみに適用していると主張しています。しかし、この主張はプロパガンダに過ぎません。法輪功の学習者、全能神教会の信者、呼喊派、生命之道教会 及びその他のキリスト教の教会の信者、さらには、最近のエホバの証人の信者に対する多数の判決から、中国が刑法第300条を中国で禁止されている宗教団体の信仰や聖典を広めた者に適用していることが証明されています」と加えた。

難民のために正義を求む
約1,000人の全能神教会の信者が韓国で難民認定を申請している。そのうちの2人が実際の拷問の体験を会議で語った。蕭睿(シャオ・ルイ)という仮名を名乗った女性は、12時間に渡り、吊るされ、殴打される壮絶な拷問を受けた際、正式な命令により殺害することが認められていると警察官が認めたことを明らかにした。「殴り殺しても問題ない – これはキリスト教徒を弾圧するための中国共産党のスローガンになっているのです」とルイさんは話した。

別の仮名の女性、趙琳(ツァオ・リン)さんも中国で逮捕され、拷問を受けたと報告した。趙さんによると、趙さんが韓国に逃亡した後、中国共産党は趙さんの弟をその他の難民の家族と共にソウルに強制的に向かわせ、「偽の抗議活動」に参加させて、趙さんに「帰宅」を呼び掛けさせたようだ。しかし、中国に帰国した難民は逮捕され、投獄されているため、「帰宅」とは家に帰るのではなく、刑務所に行くことを意味すると趙さんは主張した。

全能神教会の信者のデータによると、2018年に、警察官による拷問または虐待によって20人の信者が死亡したようだ。

専門家は、世界中の政府に対し、中国に帰国すると逮捕及び拷問に直面する宗教団体の信者を受け入れるよう求めた。中国の当局は顔認識カメラとDNAテストを用いて、信者及びその家族のデータを集めているため、信者が母国で身を隠すことは困難である。

国境なき人権のリア・ペレクレスツ副理事は「中国の宗教の少数派の人々は、中国に留まると、あるいは中国に強制的に送還されると逮捕及び拷問に処せられる危険があります。中国は、信教の自由を求めたため、あるいは宗教を信仰したために現在拘束されている被勾留者の人数において、諸外国を圧倒しています」と話した。

宗教を信仰する受刑者に対して用いられる手法として、ペレクレスツ氏は「四六時中の監視、薬物の強制的な摂取、暴力的な取り調べ、激しい殴打、睡眠の奪取、拷問ラックの利用」を挙げた。さらに同氏は「調査結果は明快であり、中国および難民申請の審理を行う政府の司法への期待も明らかになっています。国家は国際的な追放及び送還禁止の原則に従い、少数派の宗教を信仰する中国からの亡命希望者の強制送還を中止する必要があります。中国に再入国する場合、拷問及び非人道的な扱いを受ける可能性があるためです」と指摘した。

また、この会議ではBitter Winterが制作した天安門事件及び中国の宗教弾圧を取り上げた映画(Tiananmen and Religious Persecution in China)、そして、宗教弾圧を受けて海外に逃亡した難民を中国共産党が脅す手法に関する映画(The Long Arm of the Dragon)が上映された。

この文章はマルコ・レスピンティ(Marco Respinti)による『BITTER WINTER』である 。


「赤の家庭教育」抜粋シーン(2)

2019-07-29 15:57:17 | キリスト教映画

 

キリスト教映画「赤の家庭教育」抜粋シーン(2)中国共産党による2014年山東招遠殺人事件の裁判の裏側にはどのような陰謀が隠されていたのでしょうか
中国と世界中の人々に衝撃を与えた5.28山東招遠事件。その後、中国共産党が起こした裁判で容疑者らは、自分たちは全能神教会の会員ではないことを明確に証言しましたが、党は依然としてその事実を否定しました。その動機は一体何だったのでしょうか?その裏側にはどんな陰謀が隠されていたのでしょう?

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キリスト教映画「赤の家庭教育」神は私の救い 完全な映画のHD2018 日本語吹き替え


韓国での全能神教会への偽デモ 失敗

2019-07-29 10:51:27 | ニュース

韓国での全能神教会への偽デモ 失敗

活動家とジャーナリストに挟まれたゾーラー氏
活動家とジャーナリストに挟まれたゾーラー氏

 

警察の介入により、中国共産党の重鎮と反カルト主義者が韓国で主導した罪のない難民を苦しめる偽のデモ活動が終わった。

Bitter Winterは、来韓した中国共産党の重役、韓国の反カルト主義者、中国寄りの活動家の呉明玉(オ・ミュンオ)氏が韓国で実行した反全能神教会の偽の「自発的なデモ活動」に関して、ここ数日報告してきた。このデモ活動には、全能神教会の信者の家族も「説得を受けて」参加していた。宗教の自由ヨーロッパ・フォーラム(FOREF)の主事を務めるオーストリアの記者のピーター・ゾーラー(Peter Zoehrer)氏が中国での拷問の証言を集めるため、偶然ソウルの全能神教会を訪問しており、このデモ活動を目撃した。ゾーラー氏はBitter Winterに自らの体験を語った。

2018年9月4日午前10時、警察の仲介により、呉明玉氏率いる活動家グループは、全能神教会の信者が親族と会うことを許可しなければならなくなった。再会後にピーター・ゾーラー氏に報告したとおり、全能神教会の信者は親族に、自分たちの宗教活動を正々堂々と行える韓国に自分の意志で逃亡したと語った。信者たちはその理由として、中国共産党政府が中国で全能神教会に非人道的な迫害を行っていることを挙げ、自分の思い通りに自由に来ることも、出ていくこともできることを告げた。一方、全能神教会の信者は親族に対して、自分たちが自らの意志に反して全能神教会に捕えられていると誰が話したのか、なぜ今になって韓国に来たのか、誰が韓国に呼び出し、航空券を購入したのか等の質問を投げ掛けた。

時を同じくして、呉明玉氏は「家族を探している」ことを口実に全能神教会の敷地の外側で問題を起こし続けていた。2018年9月4日午後1時15分、呉明玉氏に率いられた約20名のデモ活動隊は忠清北道にある全能神教会の礼拝堂に車で向かった。活動家たちは教会の前の沿道に横断幕を掲げ、全能神教会に反対する新たなデモに備えた。同時刻、韓国を代表するメディアのKBSとCBSがデモの続報と報告を行うため現地に到着した。9月2日に実行したオンスでのデモとは異なり、今回のデモには亡命を希望する全能神教会の信者の中国人の親族は同行していなかった。

午後1時48分、中年の活動家(50代の男性)がトラックの荷台に飛び乗り、大声を上げた。この活動家を真似て他の活動家も雄叫びを上げ、時折、韓国語で何かを言っていた。このとき、呉明玉氏は荷台の男性に近づき、囁き続けていた。その後、この男性は用意していた紙を取り出し、大声で文章を読んだ。

デモの開始直後、その他の参加者が車に乗って現れ、デモに参加した。女性はスカーフを頭に巻き、男性の肌はよく日に焼けていた。この人々は韓国人には見えなかった。警察が参加した理由を問うと、「電話で呼ばれた」ものの、次に何をすればいいのか分からないと答えた。警察にデモが行われており、立ち去った方がいいと伝えられると、この人々はすぐに立ち去った。

午後1時53分、全能神教会の弁護士が建物から現れ、抗議活動の法的な限度を超えたこと、および、全能神教会の敷地に不法に侵入していることを伝えた。弁護士は全能神教会の施設の前に駐車しているトラックを横断幕とともにどかすよう要請した。先頭に立つデモ活動家は感情的になり、叫び始めた。この活動家は車の鍵を持っていないことを理由にトラックを動かすことを拒否し、激怒して弁護士に立ち向かった。全能神教会の信者は、他にどうすることもできず、警察を呼んで問題を解決しなければならなくなった。

数分後、現場に到着した警察がデモ活動家に対応し、立ち去るよう求めた。

午後2時21分、呉明玉氏率いるデモ隊はトラックと横断幕を嫌々どかし、西に向かって行進を行った。この時、数名の活動家は全能神教会の施設の前に残り、全能神教会の敷地の向かい側の沿道に散らばった。全てのデモ活動は1時間半にわたって続けられたが、失敗に終わった。

午後2時50分、ピーター・ゾーラー氏が礼拝堂の入り口に現れると、KBSやCBSをはじめとする韓国のテレビ局がインタビューを申し込んだ。呉明玉氏は自分が呼んだ記者がゾーラー氏を取り囲んで取材していることに気づくと、すぐに荷物をまとめて立ち去った。外国人のジャーナリストの存在は、呉明玉氏にも中国共産党にとって想定外だった。

午後3時、清州市のKBSの記者とプロデューサーは、礼拝堂の警備室でゾーラー氏に詳しいインタビューを実施した。記者は、全能神教会は中国で迫害を受けているのか、迫害を受けたために全能神教会の信者は韓国に逃げたのか、難民の信者の人権に関して、ゾーラー氏は何を知っているのか等の質問をした。ゾーラー氏は、中国では全能神教会が迫害を受けていることを真剣に議論することはできず、また、信者たちは迫害から逃れるために韓国に来たと説明した。信者の家族は離れ離れになってしまったが、その責任は全能神教会ではなく、中国共産党にある。全能神教会の迫害をどのように知ったのかを問われると、ゾーラー氏は1年以上前、全能神教会を研究していた際に知ったと答えた。また、同氏は数名の全能神教会の信者を個人で取材している際に、迫害の体験談が信頼できると感じたと述べた。さらにゾーラー氏は、全能神教会の信者たちは、中国で受けた虐待や拷問に関する供述書を作成していることを明かした。加えて、Bitter Winterが配信した共産党からリークされた内部文書には、韓国で反全能神教会の抗議活動を実行する方法が記されており、この内容を呉明玉氏が忠実に再現していたとゾーラー氏は語った。さらに同氏は、この出来事の目撃者として、抗議活動者の多くは全能神教会について何も知らない、雇われたヤンキーだったことは明白だと話した。

最後にゾーラー氏は「アメリカの建国の父は、ヨーロッパでは信教の自由が得られないために、はるばるアメリカ大陸に向かったヨーロッパの清教徒だった。だからこそ、とりわけアメリカでは、人々は信教の自由の重要性を決して忘れない。これは全能神教会の信者たちが非常に困難な状況下で、自由、宗教の自由、そして、人権を手に入れるために韓国にやってきた点と一致する」と結んだ。ゾーラー氏のインタビューは1時間半にわたって行われた。

ゾーラー氏に近づくジャーナリスト
ゾーラー氏に近づくジャーナリスト
 
KBSのインタビューを受けるゾーラー氏
KBSのインタビューを受けるゾーラー氏

李善美による報告

この文章は『BITTER WINTER』からです 。