言葉なんて要らない。

先々週末は妻の誕生日と言うことで、プチ贅沢の日帰り温泉に行ってきた。

妻はお風呂とマッサージ。私はひたすらお風呂。2時間ぐらい入ってたかも。

でも、決して飽きることはなかった。

内風呂に浸かっていると、比較的高齢の方が入ってきた。

「ぅうあ”～～なんと言うぅぅ」と気持ち良さを表現しようと言葉を探しているようです。

一瞬「どのように表現するのだろう？」と興味津々で耳を傾けてしまったが、続く言葉は出ずにお風呂に深く浸かっていました。

改めて思ったのですが、言葉なんて要らないです。

言葉なんてものは本質ではないんだ。

感じたことを言葉にして、何かと好き嫌い・良い悪い・ランクABCに評価してしまう現代社会。

評価したり評価されたりすることに嫌気が差しているところの出来事で、とても心がスッキリしました。

その後、その高齢の方はお連れさんと話し出しました。

「58.475がちょうど良いんだよな」

…？なんの数字の話だろ？…風呂の温度じゃ熱すぎる、お茶の温度にしては低すぎる…

お連れさん「俺は60が良い。60を切るとチカラが出なくなっちゃう」

…体重の話だ。毎日ちゃんと体重を量っているようです。しかも身長も毎日測っているようです。

しかし、58.475って何だ？どんな体重計で量っているのだろ？天秤かなぁ？それとも平均値なのかな？小数点第３位まで出すって…

とりあえずお連れさんもそこにはツッコンで無いから、グラムレベルまで意識するのは常識なのかな。

その後おふたりは身体を洗いに行ってしまったので、内湯には私と謎だけが残りました。