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リートリンの覚書

名所江戸百景を訪ねて 第61景 「中川口」


名所江戸百景を訪ねて


名所江戸百景を訪ねて
第61景 「中川口」


船番所の上から南東、船堀川方向を望んでいます。

手前が小名木川で、左下に番所の屋根が見えます。

交差するのは中川で、右手が南、河口方面です。小名木川の延長上にあるのが船堀川です。

この地は三つの川が合流する重要な場所であるため、番所が設けられました。ここを通る舟を監察したといいます。
 

中川番所


江戸幕府が武蔵国中川口に設けた番所です。

江戸-行徳間を往来する船の取り調べを行いました。


 
旧中川・川の駅

「中川番所」から「旧中川・川の駅」へ

江戸最初の運河・小名木川が開かれました。
天正18年(1590)江戸に城下町を作ることになった徳川家康は、江戸への物資の輸送路として、小名木川を開きました。江戸に通じる最初の運河です。下総国行徳産の塩を江戸に運ぶために開いとたされていますが、以後米・醤油・野菜など多くの物資や人がここを往復しました。
沿岸は次第に町場となって、現在の江東区の原型が作られました。
1661年(寛文元年)中川番所ができました。
利根川をはじめ関東各地の河川が整備され、「奥川筋」(江戸の奥)と呼ばれる水体系となりました。関東一円の「奥川筋」と江戸の運河がつながったことから、人やモノの動きをおさえるため、江戸幕府はこの地に、寛文元年(1661)中川番所を開きました。ここが、水路としての江戸への入り口になった瞬間でした。
現代版の中川番所をコンセプトに「旧中川・川の駅」を整備
この旧中川・川の駅は、かつて江戸の入り口として舟運で賑わっていた、中川の風景を復活させることをコンセプトにしております。
水陸両用バスが入出水するスロープや、カヌー・カヤックなど、地元密着のウォータースポーツが利用可能な乗船場を整備しました。
観光船や防災船着場など、多様な水辺利用の拠点として活用していきます。
 

江東区中川船番所資料館



江戸時代に小名木川の中川口に設置された「中川番所」と水運に関わる展示がされています。

アクセス
東京都江東区大島9-1-15
東大島駅 徒歩5分
 

 
描かれた場所は
現在どのようになっているのでしょうか?
訪ねてみました。



中川番所跡の場所から描かれた場所を望んで見ました。

小名木川の延長線上には、現在、大島小松川公園があり直接、新川(船堀川)を見ることはできません。

ちょっと残念ですが、そのかわりに緑豊かな公園を見ることができました。
 


最後に

改めて地図を眺めますと、川が交差し江戸時代には要所だったことが良くわかりました。

千葉方面から江戸に向けて様々な物が運ばれて、大変賑わっていたことでしょう。


訪れた時には、釣りをする方や模型の船を操る方々で賑わっていました。中々の眺望の場所でした。






 参考
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅
Wikipedia

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