最近は南米の解禁と同時に、大型プレコの繁殖を目指すマニアの方も多くなり、プレコのオスメスの識別点についての問い合わせが大変多くなっています。
プレコのオスメスの判別は、見慣れた方にはアロワナなどと比べ、さほど難しいものではありません。識別箇所は8箇所以上あります。
今回は、その数点をご紹介いたします。『ただし、食事中の方や、エグい映像が苦手な方は気分を悪くしますのでこの先の写真はご覧にならないようにお願いします。
最初に解りやすい所として、お腹の後ろに2枚付いている腹ヒレです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/f9/f5d3db97c29c8f25d170a3c00350bfca.jpg)
これはオスの腹ヒレです。1鰭刺目(赤い骨)が直線的に生えています。また、鰭刺が細くて長いのが特徴です。ヒレの開きも狭く付け根の幅がありません。 ![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/da/d174ccffc87f5448a239ad3727983ce5.jpg)
こちらがメスの腹ヒレです。1鰭棘目(赤い骨)が太くカーブを描くように曲がっています。鰭棘は短くヒレに幅があります。鰭棘の付け根の幅はオスに比べ広いです。
次に体の刺に違いがあります。特に尾筒周りに現れます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/cb/1387e781d49bed10ea8d30404549d2cd.jpg)
これはオスの個体です。3本がしっかりと並びややRを描き、長さが長いのが特徴です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/3f/663d8f5c5a5a6a08215a8124fac53995.jpg)
こちらがメスの個体で、刺が短く真っ直ぐに生えています。
ここからは写真がエグいのでご勘弁ください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/2b/be62749f3eee4bc37693ddafc000102c.jpg)
卵が入っています。
これはメスの卵巣です。2本に分かれています。肛門は解りにくいですが太くて短いのが特長です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/dd/0128d9562b702ee4ea80d786eaf3559a.jpg)
こちらがオスの精巣です。こちらも2本付いています。肛門は細く長いのが特徴です。
その他で大まかに見ると、オスは体が黒ずんで(柄が多く濃い)、ヒレの赤さが濃い個体が多く、メスは体が赤肌色で体とヒレの黒い柄が少なくヒレはオスに比べやや薄赤色な個体が多いです。人気のスーパーレッドボディーのソリッドフィンタイプはメス個体がほとんどです。スカーレットも同様な特徴です。
この写真は全て輸入時に箱の中で死んでいた個体を当社で解剖して記録してあるものです。せっかく日本に送られてきた魚たちですが死んでくることも少なくないので、ムダな死を避けるために解剖して国内繁殖のデーター取りに役立てております。ペアの形成は25cm以上の成熟個体で、メスのお腹に卵を持つ(抱卵)していることが大切です。 今回ご紹介したオスメスの特徴部分は大半のプレコの識別点となりますのでご参考にして頂けたら幸いです
・・・ 自然を大切に思い愛し、みんなで楽しく国内繁殖を頑張りましょう。