本家「見せてください」改2
キミカはしばらくして戻ってくると、
「先輩、すいません。
急に仕事が入ってしまったんです。
せっかく、お食事誘っていただいたんですけど、
また今度ということにしていただけますか。
本当にすいません」
唖然とする直哉を置いて、
キミカはにこにこ笑って手を振ると、
さっさとどこかへ消えてしまった。
「何だよ。
せっかくデートにこぎつけたばかりなのに」
と
直哉はきつねにつつまれたようだった。
次の日、
直哉のところに、
今度は、
そのネネから突然電話があった。
カミサン研究会のOB名簿を見て、
電話をしてきたのだろうと思ったが、
キミカの話しを訊いていたので、
「見せてください」
と言われたら、
何か理由をつけて電話をすぐ切ろう
と思っていた。
すると、
「突然、お電話してすいません。
私岸川ネネです。
先輩、私のこと覚えてます。
カミサン研究会の後輩です。
何度か一緒に研究会で一緒になりましたよね。
で、OB名簿を見たら、先輩のこと思い出して、
連絡したんです。
実は、少しでいいですから話しを聞いていただけないですか」
と
ネネは電話の向こうでそう言った。
直哉は話しとは聞いたが、
「見せてください」
と言われたらどうしようと不安に思っていた。
すると、
ネネは、
「これから先輩のところに写真をメールしますから、
見ていただけますか」
と言ったので、
直哉はほっとして、すぐOKすると、
アドレスを教えて一旦電話を切ったのだった。
(続く)
キミカはしばらくして戻ってくると、
「先輩、すいません。
急に仕事が入ってしまったんです。
せっかく、お食事誘っていただいたんですけど、
また今度ということにしていただけますか。
本当にすいません」
唖然とする直哉を置いて、
キミカはにこにこ笑って手を振ると、
さっさとどこかへ消えてしまった。
「何だよ。
せっかくデートにこぎつけたばかりなのに」
と
直哉はきつねにつつまれたようだった。
次の日、
直哉のところに、
今度は、
そのネネから突然電話があった。
カミサン研究会のOB名簿を見て、
電話をしてきたのだろうと思ったが、
キミカの話しを訊いていたので、
「見せてください」
と言われたら、
何か理由をつけて電話をすぐ切ろう
と思っていた。
すると、
「突然、お電話してすいません。
私岸川ネネです。
先輩、私のこと覚えてます。
カミサン研究会の後輩です。
何度か一緒に研究会で一緒になりましたよね。
で、OB名簿を見たら、先輩のこと思い出して、
連絡したんです。
実は、少しでいいですから話しを聞いていただけないですか」
と
ネネは電話の向こうでそう言った。
直哉は話しとは聞いたが、
「見せてください」
と言われたらどうしようと不安に思っていた。
すると、
ネネは、
「これから先輩のところに写真をメールしますから、
見ていただけますか」
と言ったので、
直哉はほっとして、すぐOKすると、
アドレスを教えて一旦電話を切ったのだった。
(続く)