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本家「見せてください」改2

2010-06-18 08:22:54 | 小説
本家「見せてください」改2
 
 キミカはしばらくして戻ってくると、
 「先輩、すいません。
 急に仕事が入ってしまったんです。
 せっかく、お食事誘っていただいたんですけど、
 また今度ということにしていただけますか。
 本当にすいません」
 唖然とする直哉を置いて、
 キミカはにこにこ笑って手を振ると、
さっさとどこかへ消えてしまった。
 「何だよ。
 せっかくデートにこぎつけたばかりなのに」

 直哉はきつねにつつまれたようだった。
 
 次の日、
 直哉のところに、
 今度は、
 そのネネから突然電話があった。
 カミサン研究会のOB名簿を見て、
 電話をしてきたのだろうと思ったが、
 キミカの話しを訊いていたので、
 「見せてください」
と言われたら、
 何か理由をつけて電話をすぐ切ろう
と思っていた。
 すると、
 「突然、お電話してすいません。
 私岸川ネネです。
 先輩、私のこと覚えてます。
 カミサン研究会の後輩です。
 何度か一緒に研究会で一緒になりましたよね。
 で、OB名簿を見たら、先輩のこと思い出して、
 連絡したんです。
 実は、少しでいいですから話しを聞いていただけないですか」

 ネネは電話の向こうでそう言った。
 直哉は話しとは聞いたが、
 「見せてください」
と言われたらどうしようと不安に思っていた。
 すると、
 ネネは、
 「これから先輩のところに写真をメールしますから、
見ていただけますか」
と言ったので、
 直哉はほっとして、すぐOKすると、
アドレスを教えて一旦電話を切ったのだった。
(続く)