モップ男専用アホーな下品箱

あのモップおとこが厳選した
アホの中のアホ!
下品の中の下品!
男の中のモップ!
専用下品箱!
へい!お待ち!

よい年でなあ!

2009-12-31 14:24:16 | 小説
へーへーへ、へい!
お待ち!
えっ、正月?

よし、特製人鼻河童巻でー!

なんて、あるわけねえ!

本年はありがと!

よいお年を!

かえってきたモップおとこ「はずかしいシゴト」

2009-12-31 14:21:19 | 小説
かえってきたモップおとこ「はずかしいシゴト」

 チョウハツしてもムダだ。
 さっさとココをとおるか、
 カエるかどっちかにしな!
 えっ?
 はずかしいシゴト?
 なんだ?
 はずかしいシゴトって?
 あー?
 まっとうなシゴトだとしたら、
それイガイ、カンガえられない?
 はずかしい?
 うーん?
 オレがはずかしがるようなオトコにミえるか?
 えっ!
 ここで、こうしてタってられるか!
 えっ!
 ジツははずかしがりや?
 ジョウダンじゃねえ!

かえってきたモップおとこ「ショクギョウにキセンなし」

 ショクギョウにキセンなし!
 はずかしいシゴト?
 きたねえシゴト!
 なんでもいいだろうが!
 もうオレはそのテにはのらねえ!
 コンゴイッサイ、
 ショクギョウのハナシはしねえからな!
 さあ、トオるか、
 カエるか、ジブンでキめな? 
 えっ?
 ヒラキナオった?
 おれはアジじゃねえ!
 ヒラいてもうまくねえよ!
 オレはオトコイッピキ!
 セイジツひとすじさ!
 さあ、もうあきらめな!
 な!
 オレはモップおとこだ!
 ホンショクがなんであろうが、
 もうそれだけでジュウブンだろ!

かえってきたモップおとこ「ショクギョウにキセンあり」

 えっ!
 きれいごと?
 ショクギョウでジンセイがキまる?
 ショクギョウにキセンあり?
 ホンキか?
 タテマエはオトコらしくない!
 ネンシュウ、ゴセンマンと、
 ネンシュウ、ニヒャクマンでは
 ツレてアルけるオンナがチガう? 
 うーん...
 タテマエだけでカッコつけるのは、
 オトコじゃない!
 シッカク?
 オトコシッカク!
 もっとドウドウとしろ!
 うーん。
 オレにセッキョウするキか?
 えっ!
 かえってきてオトコがカわった?
 オレがか?
 まさか、
 シツギョウしたのはモップおとこのショクで、
 ホンショクもモップおとこじゃないか?
 チガう!
 それはな!
 そうか!
 そこまで
 オレのホンショクをシりてえのか!
 わかった。
 イップンだけカンガえさせてくれ!

「トイレ女」「トイレ女人間説の逆襲」

2009-12-30 06:01:01 | 小説
「トイレ女」「トイレ女人間説の逆襲」

 トイレ女化け物説が勢いを増す中、
トイレ女人間説から、
 ひとつの有力な見解が出たのです。
 それは、
 トイレ女近隣説です。
 正確に言うとトイレ女上階説です。
 トイレ女は男の真上の部屋に住んでいた
という見解です。
 その見解はこれまでの4つの前提のうち、
 トイレ女が、
 動画や服を男が帰ってきた後に回収する可能性がなかった
という前提を覆す見解だったのです。
 トイレ女は、まず、男が用意したカメラについては、
上階からリモコンを使って、巻き戻し、
上書き録画した後
そのメディアをフォーマットし、
 その上で、
 男の部屋に仕掛けておいた盗聴器で部屋の様子を窺い、
男がトイレに入った隙に
上階からロープを垂らして男の部屋に入り込み、
置いておいた服と盗聴器を回収したという説です。
 どこかで読んだ推理小説のようなトリックですが、
 一見可能なように見えて、
一時、有力になったのですが、
 そうは問屋が卸しませんでした。
 はい。
(続く)

かえってきたモップおとこ「ストーカー」

2009-12-30 05:48:23 | 小説
かえってきたモップおとこ「ストーカー」

 オレにイわれてカエるようなオトコは
サイショからここにはナらばねえ?
 ジンジョウじゃないコンジョウがあるから、
 こうしてナらんでいる?
 そういうことだって、いいたいのか?
 ふーん。
 なんかストーカーみたいなヤツらが
ここにいるっていうことか?
 チガう?
 ストーカーは
 コウキシンだけじゃなく、
 アイテのことをカンガえないって?
 そこはオナじじゃねえか?
 オレはホンショクをハナしたくねえ。
 だが、
 ここにナらんでいるレンチュウは
それをキきたがってイマもナらんでる。
 オナじじゃねえか?
 えっ?
 チガうか?
 あっ?
 チガう?
 ストーカーはオいカけマワすが、
 ここにいるレンチュウはマつってか?
 うーん、ものはいいようだ!
 しつこいテンじゃ、
 カわりがねえからな?
 うーん。
 どうやら、ハナシはヘイコウセンだなあ?
 でも、
 ナンでオレのホンショクなんてシるのに、
 ど・コンジョウがヒツヨウなんだ?
 おい!
 
かえってきたモップおとこ「イえないホンショク」

 えっ!
 あっ!
 ナニ!
 オレのホンショクが?
 あー!
 チガう!
 チガうんだ!
 いいか?
 シツギョウするんだぞ!
 それにイマこうしてここにいるんだぞ!
 カンちがいだって?
 イえないワケじゃないんだ!
 イいたくないだけなんだって!
 えっ?
 だから、わかってる?
 ゴカイだ!
 ゴカイだって!
 ホントウさ!
 ど・コンジョウがなくてもキける!
 シってもコワくないホンショクさ!
 オレをシンヨウしてくれ!
 な!
 イマまで、オレをシンヨウしてきたんだろ!
 な!

かえってきたモップおとこ「ドスおとことカタナおとこ」

 ゴクドウ?
 だから、チガうって?
 ゴクドウがシツギョウするか?
 それに、ゴクドウがモップをモってタってるか?
 どうせなら、ドスだろ!
 カタナでもいいしな。
 でも、それじゃ
 ドスおとこに
 カタナおとこだ。
 だから、チガうって。
 カタギのシゴトだけど、イえないだけだ。
 ホントウにコワいホンショクじゃねえって!
 ナンどもしつこいが、
オレをシンヨウしてくれ!
 あー?
 コンドはサギシ?
 ナンドもオナじことイわせるな!
 シツギョウするシゴトだってイただろう!
 あー、そうか!
 そうやって、
 オレをチョウハツするコンタンか?

セリフサービス「最後?の挙手」

2009-12-30 05:45:28 | 小説
セリフサービス「最後?の挙手」

 直哉は少し考えた後、手を挙げた。

セリフサービス「誰もいない?」

 しかし、何の反応もなかった。
 龍之介は周りの気配を伺って、
テーブル越しに身を乗り出すと、
 「誰もいないみたいだぞ。
 逃げたんじゃないか?」
 とそっと直哉に囁いた。
 「でも、なあ?この封筒の下の金属が気になるんだよ」
 直哉はそう言って、
今度は周りをきょろきょろ見回す。
 「もうこれ取って、帰ろうぜ。
 只でゲームで遊んだと思ってさあ。
 結構、おもろかったじゃないか」
 龍之介はもうあきらめて帰る気になっていた。

セリフサービス「封筒の中身1」

 龍之介はそう言うと、
 直哉に断りもせず、
 メニューに貼り付けてあった、
封筒を取りはずした。
 音でも鳴るのではないかと、
 最初こそ、龍之介は少しだけびびっていたが、
 すんなり取れた。
 「ああ」
 直哉がそう口走ってため息をついた。
 そして、
 龍之介は、
 「紙ぺらかなあ?
 それとも、
1000円くらい入ってるかなあ?」
 とぶつぶつ小声で言いながら、
 楽しそうに封筒の先を破った。

セリフサービス「封筒の中身2」

 龍之介が開けた封筒の中には
なんと1万円札が一枚だけだが
入っていた。

セリフサービス「封筒の中身3」

 「ラッキー!」
 龍之介は小声でそう言うと、
その札を直哉に見せびらかした。
 「本物だろうな」
 「えっ?」
 龍之介は慌てて札を確認したが、
 「本物だよ」
と小声で言って笑った。
 「おい、そっちの封筒も開けろよ。
 割引券だったら、
 1000円後でやるからさあ」
 「1000円だけ?」
 「イヤなら、やらない」
 直哉は龍之介にそう言われると、
自分のメニューにある封筒に手をかけた。
(続く)

かえってきたモップおとこ「コウキシン」

2009-12-29 01:30:00 | 小説
かえってきたモップおとこ「コウキシン」

 さっさととおれって!
 な!
 つまらねえハナシだ!
 おい!
 ウシロまでニヤけるなよ!
 とおりたいヤツはさっさととおりな!
 イチレイはキョウはいいから!
 なんだ!
 ダレもいねえのか?
 えっ?
 コウキシン?
 あっ?
 だから、モップおとこ?
 モップおとこのホンショクがシりてえ?
 それがコウキシン?
 えっ?
 コウキシンがあるヤツだけがナらぶんだ?
 あー?

かえってきたモップおとこ「ヤジウマコンジョウ」

 それって、ヤジウマコンジョウだな!
 そうか!
 それにはきづかなかったぜ。
 ヤジウマコンジョウをセイすものこそ、
 モップおとこか!
 だな!
 コウキシンとかヤジウマコンジョウがあるから、
 オレのマエにナラぶってワケだな!
 ひとつベンキョウになったぜ!
 えっ?
 そんなことはどうでもいい!
 ハヤくホンショクをオシえろ!
 まあ、アセるなって!
 どうせヒマなんだろう!
 チガうか?
 だって、ヤジウマコンジョウで、
 ここにナらんでいるだけなんだろう!
かえってきたモップおとこ「ど・コンジョウ」

 チガう?
 ナンだよ!
 はっきりしないヤツらだなあ?
 さっき、そうイっただろうが?
 ヤジウマコンジョウだって?
 え、ど・コンジョウ?
 なんだ?
 コウキシンとど・コンジョウ?
 ナニ、ワケのわからねえことほざいてんだよ!
 えっ?
 ここにナらぶのには、
 ど・コンジョウがいる?
 どこが!
 ナニが!
 どうして?
 えっ!
 オレはフツウじゃない?
 ここにナらんでいるのもフツウじゃない?
 どういうことだ?
 えっ?

「ドア女Ⅵ」テ

2009-12-29 01:26:45 | 小説
「ドア女Ⅵ」テ

 「うーん。
 ネネちゃんの弱み」
 「整形かなあ?」
 「高校時代から知ってるけど、
 それはないよ?」
 「実は入れ歯だとか?」
 「冗談言うなよ」
 「万引きしたとか?」
 「今度は犯罪かよ」
 「おならが臭いとか、
 お漏らししたとか」
 「ケンタやたまおじゃあるまいし」
 「何で、俺が入るんだよ」
 「何で、僕なんだすよ」
 「おい、真面目に考えろよ」
 「男に知られたくない弱み?」
 「でも、何で、ひさめちゃんは知っただすかなあ?」
 「うーん」
 「やっぱり、
キミカちゃん殺しに関係することじゃないのか?」
 「だから、
それならふうたとかに相談するって」
 「そうじゃなくて、ネネちゃんは共犯じゃなくて、
真犯人だったりして」
 「まさか」

「ドア女Ⅵ」ア

 「こういうのはどうだ。
 キミカちゃんとひさめちゃんは
ネネちゃんをドア女のフリをして脅かそうとした。
 しかし、それに気づかなかったネネちゃんは
ドア女のフリをしていたキミカちゃんを殺してしまった。
 そこをひさめちゃんに見られ、脅迫された。
 どう?」
 「うーん。違うと思うな。
 それなら、今回の演技は自分の潔白を見せるためで、
ひさめちゃんからの脅迫じゃないんじゃない?」
 「そうだすな。
 むしろ、キミカちゃん殺しを
脅迫されてやったと考えた方がいいだすな」
 「でも、いくら弱みを握られたからって、
キミカちゃん殺しに協力するかな?」
 「そうだすか。
 だば、
 最初に脅かされたときは、
キミカちゃんを殺すことまでは知らなかったんだすよ」
 「じゃあ、ネネちゃんはひさめちゃんに脅かされて、
 キミカちゃんをドア女のフリをして脅しただけなのか?
 でも、結果は殺人」
 「うーん。その可能性は高いんじゃないだすかなあ」
 「そうかなあ?」
 「ふうた、納得しないのか?」
 「ああ。ネネちゃんはバカじゃないからなあ」
 「それだけか?」

「ドア女Ⅵ」サ

 「ネネちゃんがだな。
 人殺しとかのことで、
 もし、ひさめちゃんに脅かされたとしたら、
絶対、俺たちに相談するって。
 だから、キミカちゃん殺しのことで
脅かされたんじゃないと俺は思う」
 「うーん。ふうたは
ネネちゃんが好きだっただすからそう思いたくなるだすよなあ」
 「俺はネネちゃんが
ひさめちゃんに脅かされていたとするなら、
 もっと別のことだと思うけど」
 「そうだすか?
 ふうたもネネちゃんが
ひさめちゃんに脅かされていたことは認めるだすか?」
 「うーん。
 ネネちゃんが、あのとき、
 ドア女がいるフリをしたのはそれ以外考えられないからなあ?」
 「あっ、もしかして、
 キミカちゃんも同じ立場だったんじゃないだすかなあ?」
 「キミカちゃんも?」

セリフサービス「割引券」

2009-12-26 01:21:25 | 小説
セリフサービス「割引券」

 直哉は周りをこそっと見た後、
 そっとテーブル越しに身を乗り出して、
 龍之介に小さな声で囁いた。
 「注意書き見たか?」
 「何だ?」
 「下見ろよ?」
 「そんなもんねえぞ」
 「ない?」
 「ああ」
 「おかしいなあ。
 メニューの下の方に、
 小さな字で、
 当店のお食事券の有効期間は、
 発行日から3ヶ月以内となっておりますので、
 ご注意ください
 と書いてないか」
 直哉は自分のメニューの注意書きを小声で読み上げた。
 「ないよ。そんなもん」
 「おかしいなあ?
 俺のところだけがお食事券なのかなあ?」
直哉は首を傾げた。

セリフサービス「現金?」

 「封筒の中、見ちゃおうか?」
 龍之介が小声で言うと、
 「待てよ。封筒の下に何か見えないか?」
 「ああ、なんか金属のようなものがあるぞお」
 「そうか?
 剥がすとわかる仕掛けかなんかしてるなあ?」
 「俺の方は注意書きがないから、現金だぞ」
 「いや、甘い、大人用のメニューはこっちだからな」
 「どういうことだ?」
 「大人にだけ注意書きしておけばいいってことだよ。
 子供だけで来ることないんだろうから、この店は」
 「汚ねえなあ?
 で、どうすんだよ」
 「うーん」
 直哉は考え込んだ。

セリフサービス「選択」

 「多分、俺の方はこの店のお食事券か割引券だ。
 問題はそっちだ。
 こづかいってあるからなあ。
 もしかしたら、千円くらい入ってるかもなあ?」
 直哉は迷っていた。
 直哉はもうここで何かを食べる気はなかった。
 「いいじゃないか?
 遊んだと思えば、な!
 もうこれ取って帰ろうぜ」
 龍之介の方はもうこづかいと書かれた封筒を取って、
帰る気になっていた。
 「でもなあ。
 これが食事券とか割引券だったら、
 ただの紙屑だからな。悔しくないか?」
 直哉はそう小声で呟いた。
 「わかったよ。
 おまえ決めろ。
 俺はそれに従う」
 龍之介は小声でそう言うと、
選択を直哉に託した。
(続く)

「ドア女Ⅵ」ケ

2009-12-25 22:02:36 | 小説
「ドア女Ⅵ」ケ

 「ネネちゃん嫌いと言ったら、
 やっぱりひさめちゃんしかいないなあ?
 みはるちゃんはひさめちゃんが苦手なだけで、
ネネちゃんは関係ないし。
 サヤちゃんは特にいないし、
 実際、そういうタイプじゃないからなあ」
 「そうだすな」
 「まあ、そうなるなあ」
 「うーん、俺にも責任はあるかなあ?」
 「永久に?」
 「まあ、
 俺はひさめちゃんのデートの誘い
とか断りまくってきたから、
 ひさめちゃんは、
 何故か俺がネネちゃんのことを好きだ
と思いこんでるんだよなあ」
 「それはみんな知ってるだすが、
なら永久を殺せばいいだすよな」
 「やめてくれって、脅かすなよ。
 今度やられるかもしれないじゃないか?」
 「なんか、
急にひさめちゃんが真犯人みたいになってないか?」
 「それはたまおが動機のことをいうからだよ。
 俺たちの知っている中で、
 ネネちゃん殺しの動機がありそうなのは
ひさめちゃんくらいだからな」
 「でもだすなあ。
 ネネちゃんが何かで脅かされてたとしても、
ひさめちゃんと組むだすかなあ?」
 「そう言われてみれば...」

「ドア女Ⅵ」コ(フぬけ)

 「だから、
 ネネちゃんはキミカちゃん殺しの際、
真犯人に何か弱みを握られたんだ。
 それなら、
 あのひさめちゃんとでも組めるんじゃないか?」
 「だすが、
 弱みを握られたのがひさめちゃんだったら、
 ふうたや僕に相談してくれてもいいだすがなあ」
 たまおが首を傾げる。
 「そうだよなあ?
 ひさめちゃんのことは俺たちもわかってるから、
 逆に弱点を教えてあげられたかもしれないからなあ」
 ネネちゃん無実説のふうたもこの点だけは、
 たまおの意見と同じである。
 「だから、
 ふうたやたまおには相談できない弱みを
ひさめちゃんが握ったんだよ」
 永久はそう言って反対の意見を述べた。

「ドア女Ⅵ」エ

 「うーん。
 ふうたに言えない弱みだすかあ?
 そうだす。
 浮気だすよ。
 それなら言えないだすからな」
 「たまお!
 ネネちゃんに限って」
 「そうだよ。
 ふうたの言うとおり、
 ちょっとそれは短絡的じゃないか? 
 マスコミにもそういう噂はないからなあ。
 もっと別の弱みじゃないのか?」
 「なんか、
 ひさめちゃんがネネちゃんの弱みを握って、
 キミカちゃんとネネちゃんを殺したことに決めつけてるけど、
それでいいのか?」
 「ケンタらしくないだすな」
 「らしくないだと!」
 「いや、すまんだす。
 たしかに、少し決めつけ過ぎてるだすな。
 だすが、
 ネネちゃんを殺す動機があるのは
ひさめちゃんだけだすから、
 その方向で推理するのは間違いではない
と思うんだすが」
 「そうだな。
 問題は、
 あのネネちゃんがふうたにも相談できずに、
 握られた弱みが何かだよな」
 「実はネネちゃんが整形だったとか?」
 「永久、ふざけてる場合じゃないんだぞ!」
 「いや、その手の類じゃないかと。
 例は悪いけど」
 「うーん、男には知られたくない弱みだすかあ?」

かえってきたモップおとこ「ゴリヤク」

2009-12-24 01:23:01 | 小説
かえってきたモップおとこ「ゴリヤク」

 そうか!
 ゴリヤクがあるとオモってたのかあ?
 ザンネン!
 イチゲンサンだからしょうがねえか。
 モップおとこにイチレイ!
 それはなあ!
 カーツ!
 ナニ、オドロいてんだよ!
 カーツ!
 びびるなって!
 カーツ!
 どうだ!
 ナれたか?
 コワい?
 なワケない!
 カーツ!
 ほら、ウシロがワラってるよ!
 カーツ!
 キモチいいだろ!
 カーツ!
 なんかゴリヤクがありそう?
 そうか、ならある!
 シンじろ!
 な!
 じゃあ、トオれ!
 タッシャでな!
 よし!
 つぎ!

かえってきたモップおとこ「ホンショク」

 オーッス!
 オオ!
 ゲンキだったか?
 うん?
 ホンショクじゃなかったのかって?
 バカいってんじゃないよ!
 これでメシがくえるかい?
 これでおカネがとれるかい?
 オレはただここにタって、とおすだけ!
 シゴトでもなんでもない!
 まして、
 モップのセンデンマンでもない?
 えっ?
 ホンショク?
 うーん。
 イマはなあ?
 えっ?
 ウシロがつかえてるって?
 えー、ウシロもキきたい?
 そうか、
 オレのホンショクはセイソウイン!
 なんてウソ!
 そうだな。
 うーん。

かえってきたモップおとこ「ワケアリ」

 やっぱり、やめとくわ。
 オレはここではモップおとこ!
 ニセモノまで
シュツゲンするほどのニンキモノだからな。
 えっ?
 うしろめたいシゴト?
 サギシ?
 ジョウダンいうなよ!
 サギシがシツギョウするか?
 アホか?
 あー、ジョウダン?
 オレにジョウダンかあ?
 けっこういいドキョウしてるじゃねえか!
 とにかく、そのハナシはしめえだ。
 まあ、そういうこと。
 じゃあな!
 えー?
 オシエろ?
 だから、
 オレはここではモップおとこ!
 で、いいだろ!
 あっ?
 ワケアリなシゴト?
 なんのワケだよ!
 しつこいねえ?
 きいてもおもしろくもおかしくもないって。
 な、あきらめろって!
 な!

「ドア女Ⅵ」ク

2009-12-24 01:20:32 | 小説
「ドア女Ⅵ」ク

 「そうすると、
 今のところ、
 ネネちゃん共犯説が、
 たまお、永久、俺。
 ネネちゃん無関係説が、
 ふうた、賢明だな」
 「そういうことになるだすなあ」
 「でも、いずれにせよ。
 真犯人はいるわけだから、
そこが一番大事なところだよ。
 ネネちゃんが共犯だったにしても、
 殺されたんだから、
真犯人に騙されたわけだと考えられるからな」
 「永久の言うとおりだ。
 こういうのを多数決で決めるのも
どうかとは思うが、
 これからは、
ネネちゃん共犯説で推理をすすめさせてもらう。
 とにかく、
真犯人を突き止めるのが先だからな。
 いいな。賢明、ふうた」
 「わかった。
 でも、それはまだ仮説で、
 推理の過程でネネちゃん共犯説に不自然なところが出たら、
そこは指摘するからな」
 「俺も賢明と同意見」
 「わかった。
 ネネちゃん共犯説は仮説でOK。
 な、たまお、永久」
 「わかっただすよ」
 「同意」
 「よし。これで決まった。
 早速、真犯人探しの推理に入ろう」

「ドア女Ⅵ」ヤ

 「僕はいろいろ考えたんだすが、
今回の犯人の真のターゲットはネネちゃんだと思うんだす」
 「えっ」
 「それはだすなあ。
 最初に
ドア女が行ったのはネネちゃんの部屋だからだすよ。
 だすが、
 真犯人とネネちゃんは、
何らかの偶然の理由でキミカちゃんを殺す必要ができたんだすよ。
 それで、ネネちゃんは真犯人と共犯関係になったんだすよ」
 「うーん?
 そうすると、
キミカちゃん殺しは事故みたいなもんだというのか?」
 「事故とまではいかないだすが、
 真犯人にしてもネネちゃんにも
予想外の行為だと思うだすよ」
 「たまおの発想は面白いが理由が薄いなあ」
 「ネネちゃんと真犯人のつながりが
まったく見えないからなあ」
 「例えばだすなあ...」

「ドア女Ⅵ」マ

 「例えばだす。
 真犯人がドア女に扮して、
ネネちゃんを殺そうとした。
 しかし、何らかの理由で、
キミカちゃんが真犯人に加担した。
 それで、
何かのトラブルでキミカちゃんが死んじゃった。
 それで、
真犯人とネネちゃんは共犯関係になってしまった。
 というのはどうだすかな?」
 「じゃあ、
 キミカちゃんは真犯人に騙されて、
 真犯人に協力したが、
何かの理由で逆に殺されたということか?」
 「そうだす」
 「そうか?
 ネネちゃんはキミカちゃん殺しの際、
真犯人に何か弱みを握られたんだ」
 「うーん、推測の域を出ないなあ?」
 「だすが、ネネちゃん共犯説の場合、
この線が濃厚だすよ。
 ネネちゃんが
キミカちゃんを殺す動機は思いつかないだすからな」
 「それはそうだが」
 「待てよ。
 真のターゲットがネネちゃんだったなら、
 ネネちゃん殺しに動機のある人間を捜せばいいんじゃないか?」
 「うーん、そうだすな」

かえってきたモップおとこ「オース」

2009-12-23 01:29:25 | 小説
かえってきたモップおとこ「オース」

 オース!
 ヒサしぶり!
 えー?
 ニセモノが?
 オレもウれたもんだなあ?
 で、ナニとられたんだあ?
 えっ?
 ジ・カ・ン?
 ナンだよ!
 おー!
 ダイジなこと?
 まあ、たしかにな!
 でも、ジツはタノシかったんだろ!
 だな!
 よし、ニセモノはワスれて、イくぞ!
 そう!
 いいねえ!
 じゃあ、コンゴとも、よろしく!

かえってきたモップおとこ「シツギョウ」

 で、なにやってんだって?
 いやー、それがシツギョウしちゃてさあ?
 おい、ナニおどろいてんだよ!
 オレがこれでクってるんだとオモったのかあ?
 オレはカネなんかモラってなかったろ!
 ダイドウゲイでもないんだぞ!
 ニセモノだって、
そこまでやらなかったんだろ!
 これはシュミ!
 ボランティア!
 えっ、ゼンゼン、イミがチガう?
 まあ、コマカいことイうなよ!
 シュミも
ボランティアもカネがないことにはなあ?
 まいったぜ、
このダイフキョウ?
 そうか、ジッカンしてるかあ?
 えっ、ほんとはおボっちゃんじゃなかったのか?
 チガうって!
 なわけないだろう!
 モップおとこのまえはただのカッペさ!
 カッパ?
 まあ、みたいなもんだ!
 ヨウカイ?
 ヨウカイもフキョウにはかてねえってか?
 つまんないこというなよ!
 まあ、そんなこと、どうでもいいから、
さあ、いくぞ!

かえってきたモップおとこ「ダイフキョウ」

 さあ、ダイフキョウもふっとばそう!
 ヨウキにイチレイ!
 よし!
 いけ!
 よし!
 いいスーツキてるなあ?
 ナニやってんだ?
 アマクダり?
 なワケないな。
 いけ!
 おっ、ヒサシブリ?
 いきてたか?
 あたりまえ!
 ジョウダン!
 じゃあな!
 あらー、
 シッカク!
 ミたことねえカオだなあ?
 イチレイだけ!
 もとシツギョウシャを
 オガんでもごリヤクないぞ!
 さあ、もうイチド!
 あー?
 カンチガい?
 なんかのカミサマかとオモった?
 チガウって!
 オレはモップおとこ!
 

「ドア女Ⅵ」ゐ

2009-12-23 01:27:57 | 小説
「ドア女Ⅵ」ゐ

 「うーん?
 俺の実家が
あそこに越してから遊びに来た奴はいないなあ...」
 「なら、犯人は」
 「ケンタわかっただすか?」
 「ああ、ふうたの親だ!」
 「それはないだすよ。
 なんでそんなことやるだすかあ。
 それにわざわざ自分の引っ越したばかりの家で
人殺しなんてだすな」
 「そうだよ。
 もし、
 なんらかの理由でふうたの親に
ネネちゃん殺しの動機があっても、
 自分の家では殺らないよ」
 「なんか、
 俺の親が犯人みたいだけど」
 「いや、違うって」
 「じゃあ、誰が?」
 「そうだ、ふうた。
 実家にいるとき、誰かと話しをして、
そのときにインターフォンが鳴ったことはないか?」
 「うーん。
 そんなの覚えてないなあ。
それに、実家にもあんまり帰ってなかったしなあ」
 「なんだよ。
 結局、推理は振りだしかよ」

「ドア女Ⅵ」ノ 

 「いや、そうとも限らないだすよ。
 犯人はふうたの家のインターフォンを
事前に確認していたとも言えるからだすな。
 つまりだすな。
 犯人は最初からネネちゃんがふうたの実家に逃げることを
予測していた人物からもしれないだす」
 「どういうことだ?たまお」
 「だすから、
ネネちゃんもキミカちゃん殺しの共犯だったんだすよ」
 「うーん?」
 「犯人は
最初からネネちゃんもキミカちゃんも
二人とも殺す予定だったんだす」
 「えー?」
 「だすから、
事前にふうたの家のインターフォンの音を確認していたんだす」
 「たまお、もっとわかりやすく話せよ!」
 
「ドア女Ⅵ」オ

 「いいだすか?
 今回の事件は計画的連続殺人だす。
 犯人は、
 最初から、
キミカちゃん、ネネちゃんを殺すことを予定していたのだす。
 しかも、
 ネネちゃんがふうたの実家に隠れることを
予想していたということは、
 ネネちゃんも共犯だったのだすよ」
 「待て、たまお、そこは論理の飛躍がある。
 犯人が、
 最初から、
キミカちゃん、ネネちゃんを殺すことを
予定していたということまではいいだろう。
 しかし、
 ネネちゃんがふうたの実家に隠れることを
予想していたということと、
 ネネちゃんが共犯だったということは別だ。
 犯人はネネちゃんが疑われるように、
キミカちゃんを殺し、
 キミカちゃんがふうたの実家に隠れることを
予想していただけかもしれないからな」
 「賢明は違う意見だすかあ?」
 「俺はたまおと同じ」
 「俺は賢明と同じ」
 「やっぱり、意見は変わらないだすなあ?
 インターフォンの音は決めてにならないだすかなあ」
 「ケンタはどうだ?」
 「うーん。
 計画的連続殺人までは同意見だ。
 問題はネネちゃんが共犯ではないという場合、
 容疑者ということだけで、
 ふうたの実家に隠れる
ということまで犯人は予想できたのかなあ?
 俺はそこが疑問だ」
 「ケンタ、鋭いだすなあ」