新「ミケーレの蒼き仮面」第五章258
ウトーとパティがそんなことをこっそりとやっている間、
チェリーと名もない少女は、
「ミケーレ」
という言葉まではそれぞれ思い出したようだったが、
その先が思い出せなかったようで、
それ以上のことは考えるのをやめたかのように、
まず、ひとつの仮面を、アニーが被れるように二人で
アニーの顔を思い出しながら加工していたのだった。
そこへ、
「ミケーレ」
という芸術家に会いに行くことを決めたウトーたちがやってきて、
ギョウザと乳女ニューにチェリーたちが
一所懸命加工に励んでいる仮面を見せると、
「いい!
よく見たね。
僕たちはそのミケーレさんという芸術家のいる世界に行くから、
ギョウザもニューもその仮面を思いうかべて、
水晶を覗いてよ」
と、
パティが
詳しいことまで聞いていないギョウザとニューにやさしく言うと、
どちらの妖精もポーとは違い仮面を怖がることなく、
言われたとおり、水晶を取り出して、ぶつぶつ呟き始めたのだった。
(続く)
ドア女「ドア女Ⅹ」?y2
「そっちも刑事さんいるのに、いいのかよ!」
「わざとだすよ。
僕らの無実を晴らすために疑われている根拠を話しているんだす」
「だから、動機がないだろ!」
「動機があると考えているのが警察だすよ」
「どういうことだ?」
「いいだすか?
殺されたのも5人。
生き残ったのも5人。
ふうたにしては、
鈍感だすな」
「まさか...」
「そうだすよ。
僕らは何のために合宿に参加したんだすかな」
「うーん...
わかったけど、どうやって無実を」
「だから、こうして二人で議論するんだすよ」
「議論?」
新本編リメイク「像とミカエルの仮面?」
「や、奴の顔が...」
「フォフォフォ!
もともとはたまたまだったんだよ!
フォフォフォ!
奴が間違えられて祭り上げられたのが根本の間違いだ!
フォフォフォ!
さあ、この像を捧げる!
もう、逝けー!」