本家「見せてください」改3
しばらくして、
ネネからメールで送られてきたのは、
化粧が厚く、いかにも水商売風のキミカだった。
直哉は着信を見てすぐ、
ネネに電話した。
「ねえ、今送ってくれた写真、
キミカちゃんじゃない?」
「やっぱり、そうですよね」
「で、この写真がどうかしたの?」
「実は彼女今売れないモデルの傍ら、
ホステスやってるんですけど、
お金を貸してくれってメールがよく来るんです。
借りたお金はホステスをやって帰すからって、
証拠としてこの写真を送ってきたんです」
「えっ、いくら?」
「それが、大金で100万円なんです」
「100万も?」
「私ですね。
今、父の会社で一応社長秘書やってるんです。
ですから、彼女、
私がそのくらいのお金簡単に用意できること知ってるんです。
だから頼んできたわけです。
で、
気になっていろいろ聞いてみたら、
キミカには最近悪い噂があるらしいんです。
それで、
直哉先輩のお父様が私の父とは比べられないほど、
凄い資産家であることをキミカも知ってるので、
直哉先輩のとこにも
そういう話しがあったんじゃないかと思って、
突然、お電話ししたんです」
「いや、俺にはまだ」
直哉はそう曖昧に答えた。
(続く)
しばらくして、
ネネからメールで送られてきたのは、
化粧が厚く、いかにも水商売風のキミカだった。
直哉は着信を見てすぐ、
ネネに電話した。
「ねえ、今送ってくれた写真、
キミカちゃんじゃない?」
「やっぱり、そうですよね」
「で、この写真がどうかしたの?」
「実は彼女今売れないモデルの傍ら、
ホステスやってるんですけど、
お金を貸してくれってメールがよく来るんです。
借りたお金はホステスをやって帰すからって、
証拠としてこの写真を送ってきたんです」
「えっ、いくら?」
「それが、大金で100万円なんです」
「100万も?」
「私ですね。
今、父の会社で一応社長秘書やってるんです。
ですから、彼女、
私がそのくらいのお金簡単に用意できること知ってるんです。
だから頼んできたわけです。
で、
気になっていろいろ聞いてみたら、
キミカには最近悪い噂があるらしいんです。
それで、
直哉先輩のお父様が私の父とは比べられないほど、
凄い資産家であることをキミカも知ってるので、
直哉先輩のとこにも
そういう話しがあったんじゃないかと思って、
突然、お電話ししたんです」
「いや、俺にはまだ」
直哉はそう曖昧に答えた。
(続く)