Lに捧げるちいさな図書館

≪ L ≫至上主義の図書館へようこそ。司書は趣味嗜好のまま、気の向くまま、あちこちへと流浪しますゆえー♪

松ケンLは銀狐だって  其の感性はナイスです

2006-12-05 | 本・映画・ドラマのレビュー&気になる作品
 今日、通りすがりにいろいろサイトを見ていたら、
誰かが松ケンLを銀狐と呼んでました
すごい感性です。
いきなり動物で、しかもぴったりです。
静かで美しい心象風景です。
銀狐は雪の女王に仕えていそうですが、
デスノートに女王は登場しません。
原作のLの横顔なんかは、どちらかというと
あらいぐまちゃん系の可愛い顔なので、
松ケンLが原作のLに似ているというのは???かな。
今日はとにかく「銀狐」という、ことばに驚いた1日でした。
(なんと空疎な一日だってか)

豊穣な物語によって想像力というものが育つんでしょうか、
それとも空白のノートによって?

この春、宮部みゆきの「ブレイブ・ストーリー」という、
映画化もされた小説を読んだのだけど、
いよいよ異界へ到着、というところから、
萎えちまったんですよ。
いろいろ、異形のものたちや街や仲間が出てくるのだけど、
なんでだろう、うんざり!なんだよっ、って。
宮部みゆきさん、
冒険ものにはこういう登場人物が出てきて、
こういう危険があって、
こういう苦難を乗り越え、
変わらない現実に、勇気をもってむかってゆくのです、
っていう、教科書にしばられていやしませんかい?
3巻セットにつきあったあげく、
時間を返せ~
でした。

そう言えば、村上春樹の「海辺のカフカ」、
結構な評判をとった小説ではありますが、
わざわざロードムービーみたいに旅しなくても
書けるお話なんじゃないかなと思ったけど、それじゃあツカミはOKとは
いかなかったんでしょうかね。
でもって、カフカはフランツ・カフカじゃなくて、
カラスなんですってよ。オランダ語か何語か忘れた。
これって詐欺じゃん、一種の。
読んでる途中でわかるなんて、ため息ものだよ。
私、どこでグレゴール・ザムザが顔を出すんだ?
巨大な毒虫どこだ?って探しましたもん。(なわけないって)
「海辺のカフカ」でどきどきして読んだのは、猫を殺し続け、
死体を冷蔵庫で保管する、主人公に近しい男の話。
村上春樹が村上龍に憑依されてる、とか思いました。
で、そのエピソードが一番秀逸でした。
難しいことはよくわからないので、厳しい顔して間違いを
指摘されたら、らったったと逃げ出しますが、
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」のほうが
すてきな小説だったと思うのは、私だけかなあ。
でさ、カラス書いたのになんでフランツ・カフカの賞をもらったんだ?


お話戻ってLのこと。
デスノート以前のことはほとんど何もわかってない、
真っ白なキャンバス。
Lがどんなことを考えてた、何をしてた?
自分でさまざまに考えられるから、
それがLの魅力を増大させていたんじゃないのかな。
何も話さない銀狐さん、そしてあらいぐまちゃん(!)。
過剰は秘密めいたものに負けるんだよ、きっと












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2 コメント

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きつねはどんべえしか知らない (メメント・モリ)
2006-12-06 00:07:18
 きつね、ねえ。
山ピーの「こん」を思い出してしまいました、野ブタをプロデュースの、あきらくん。いいやつだったよね。Lが銀ぎつねなら月は白蛇でどうだ? 神になろうとする執念は蛇だったよ
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山ピーはずっとあきらでいて? ()
2006-12-06 00:43:27
 山下智久くん、あきらの役がよかったよね。友達想いでさ、いつも軽々しい風を装ってさ。ああいう人、友達にもつときっと人生が豊かになるよねって、狐からエラい遠くへ飛んじまいましたね。
さっき、松ケンのHPで大ヒット御礼挨拶を見たんだけど、例によって藤竜にいじられてましたけど、もう、そろそろ、きつくね? ごめん、舞台挨拶の画面は飽きちゃいましたあああ。いいんだろうか、これで。Lのかっこするか、写真集だしてくれい。と、わめく真夜中の樹でありまっした、ごめんなさい
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