Lに捧げるちいさな図書館

≪ L ≫至上主義の図書館へようこそ。司書は趣味嗜好のまま、気の向くまま、あちこちへと流浪しますゆえー♪

誰かに絵本を贈るなら~「わすれられないおくりもの」

2006-12-04 | 本・映画・ドラマのレビュー&気になる作品
  スーザン・バーレイ「わすれられないおくりもの」(評論社)

 クリスマスって、普段、考えもしないのに、
何だか絵本にひかれませんか?
って私だけかい。


絵がきれいなのってあるよね。
おもしろいのってもあるよね。
で、胸きゅんってのも、この時季、どうなんだろう?って、
胸きゅんを時季限定にするのも無理があるかな。

わすれられないおくりもの、
今から20年前に出た本です。


≪アナグマは、もの知りでかしこく、みんなから
とてもたよりにされていました。
冬のはじめ、アナグマは死にました。
かけがえのない友を失った悲しみで、
みんなはどうしていいかわからない・・・。≫

雪に閉ざされた巣のなかで、
みんなはそれぞれ、アナグマの死と向き合います。
それでも決して楽にはならなかったのだけれど、
悲しみをいやすことはできなかったのだけれど、
やがて乗り越えてゆけるようになるのです。
みんなはどうやって乗り越えていったのか・・・

そのひとつのありかたを、
ちいさいこどもたちにもわかるように、
この絵本はやさしく語りかけています。

親しいひとの死はつらいよね、
突然やってくるよね。
かけがえのないいのちなのだから、
かけがえのない思い出だよ。

準備するものじゃないけど、
こころがまえはあったほうがいいね。
誰かと別れたくなんてないけど。
こればっかりは必然だからね。

いい本ですよ、癒されますからね。
一度手にしてみてください




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