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弁護士も就職難なのだそうです

2009-11-15 | 気になったニュース


弁護士も就職難なのだそうです


弁護士も「就職氷河期」-。兵庫県弁護士会が行った会員対象のアンケートで、
2009年度の司法修習修了者の採用予定を「なし」と答えた会員が8割に
上ったことが分かった。弁護依頼など受任件数が減少したとする回答も4割を
超えており、法曹人口増に伴う就職難や競争激化が浮き彫りになった格好だ。

 アンケートは、今年5月、法曹人口増の影響を調査しようと全会員588人に
実施。約18%から回答を得た。

 それによると、09年度の新人弁護士の採用予定について、81人が「なし」
と回答。うち57人が「給与が低くていいとしても、採用できない」と答えた。
最近の相談や受任件数の分量については、41人が「減少」と答え、「今後、
需要拡大が望めない」とする会員も3割に上った。理由として「地方で潜在的な
需要があっても、採算と両立しない」「弁護士同士や、司法書士などほかの
業種との過当競争になる」といった切実な意見が目立った。

 法曹人口をめぐっては、司法試験合格者を10年までに3千人程度に増やす
政府計画により、かつて500人前後だった合格者が本年度は2043人に増加。
法律事務所に就職できず、経験もないまま「即独立」を強いられる新人弁護士も
増えているという。

 その影響もあって、弁護士の魅力は「今後上がらない」と87人が回答。
さらに「人口増で人権活動や労働問題など無償活動が低下する」と86人が懸念を
示した。

 兵庫県弁護士会は、司法修習修了者に、法律事務所や企業への紹介など就職を
支援しているが、成果は芳しくない。宇陀高(うだ・たかと)副会長は
「全国的に同じ傾向で、かつてのようにあこがれを抱いて門をたたく業界とは
様変わりしている。厳しい現実を覚悟しないと、若手の苦境はこれからますます
強まるだろう」と話している。
                       (神戸新聞)


あなたは弁護士さんに相談なさったことがおありですか?
私は交通事故のときにお世話になりました。
1時間話を聞いてもらうだけで2万円でしたっけ?
自分にとっては法外と思える金額が常識的な費用と知って、
相当びびったものでした。
訴訟を起こすわけではなく、相手との間に入ってもらったのですが、
事故の示談金の2割くらいが弁護士側への報酬だったと記憶しています。
(記憶違いだったらすみません。1割かもしれないですが)
そのとき、わあ、高いなあ、弁護士さんってそれだけ難しくて
専門的な職業だし、絶対的な判断をくだすひとだもんなあ。と思いました。

ところが、かの「行列のできる法律相談所」を見たとき、
弁護士の判断が、個人によって、黒と白くらいに分かれることを知って、
愕然としたのです。
いや、だからその、弁護士という職業に対する見方が変わったというわけでなく、
弁護士といえども、個人の考え方や志向性が反映されるのかなあと
思いました。

昨年からの急激な、過酷な不況が暮らしを圧迫するなか、
かつて、弁護士に相談していたことが、消費者センターなり、
行政の窓口なり、警察なりに分散していくのは自明の理でしょう。

とても重要な専門的な仕事であることには違いないのですから、
受け皿もしっかり確保しないままに、

>法曹人口をめぐっては、司法試験合格者を10年までに3千人程度に増やす政府
>計画により、かつて500人前後だった合格者が本年度は2043人に増加。

こういうことを進めてほしくないですよね。
いや、その計画が立案されたときに、このような大不況を
想定していなかったというのはわかるのですが。
ゆとり教育政策と同様、当事者たちはどうなるんだ・・・!
の感がどうしてもぬぐえません。



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2 コメント

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Unknown (ひじり)
2009-11-15 14:41:30
樹さんこんにちは!
法曹界でも就職難なのですね…。
せっかく素晴らしい資格をとってもそれを活かせないのは悲しいです;
>法曹人口をめぐっては、司法試験合格者を10年までに3千人程度に増やす政府
>計画により、かつて500人前後だった合格者が本年度は2043人に増加。

発端は『検察官』の不足を解消するための計画だったそうです。
(検察官は転勤が多いので、敬遠されているとか…)
でも数年前から検察官の募集枠は低く、人数が増えすぎてあぶれた修了生が弁護士界に雪崩れ込んで、このような事態になったそうです。

>その計画が立案されたときに、このような大不況>を想定していなかったというのはわかるのですが。
>ゆとり教育政策と同様、当事者たちはどうなるんだ・・・!の感がどうしてもぬぐえません。

ほんとにそうですね。
余りにも無計画で、もしもの受け皿を考慮しない計画は、もっと深刻な事態を生んでしまいます。
ゆとりちゃんにしても、修了したばかりなのに即開業の事態にある新人弁護士にしても、過去の無計画さが生んだ犠牲者なのかもしれません。
(すみません、ちょっと法律関連の勉強をしているので熱くなってしまいました;)
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ひじりさんへ ()
2009-11-16 10:36:24
こんにちは、ひじりさん。

>(すみません、ちょっと法律関連の勉強をしているので熱くなってしまいました;)

最後に釘付けになりましたよ。
すごーい。どういうお勉強かわからないですけれど、
お忙しい仕事の合間を縫って、勉強なさっていらっしゃるのは
すばらしいことです、(*゜▽゜ノノ゛☆パチパチ
私は昔、簿記1級をとるつもりが、ももの出産予定日にどんぴしゃで、
泣く泣くあきらめたので、勉強は一気に集中して、と想うし、
そしてそうなさっているかたを尊敬しています。

おえらいかたの考えることは凡人にはわかりようもないですが、
「あんた、それ長期的展望にたってる?」と聞きたくなりますよね。
ももは《ゆとり世代》まっただなかですよ。
自分たちをゆとり、とさげすんでいる状況、
おえらいひとたちはどう考えているのでしょうね。
弁護士も経験が必要な職業、だれが未経験な新人に相談に行くでしょう。
検察官を増やすためにとの施策なら、救済すべきですよね。
政権が変わった今、大鉈を振るうところは振るってほしいです。

ひじりさん、勉強、無理せず、マイペースでがんばってくださいね。

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