夜が明けるとき・・

夜が明けるとき・・

ここのところ、暖かい日が続いたので、
またからだが油断しそうで怖い。
気を引き締めないとと思う。
まだ、朝起きるのが苦痛じゃないからいいや。

毎朝、５時には起きる。
窓の外が白んできて、夜が明けてくる、
暗闇が朱に裂かれて、
やがて金いろに変っていく時、
今日もまたこうして、
生まれたての１日がやってきた・・
そのときに私はＬを想う。
Ｌという意思・・。
きっと、どこかで
Ｌという意思なるものが、
この美しい夜明けをもつ世界を
よりよきものにするために、
ゲームに向かっていると自嘲しながら、
世界の幸福のために
全知全能をかけて勤しんでくれているのではないかと。
その存在はどれほどの数になるだろう、
きっと、数え切れない人が
誰にも気付かれることなく、
平和な日々を紡ぐために身を粉にしているんだろう
対峙する巨悪がどれほど大きいものであっても・・

そんなことを考えて
わが身一つのちいさなことに立ち返る時、
１日がきちんと分かれて、そしてつながって
流れてゆくことに感謝したくなる。
昨日のことは昨日に、
今日のことは今日に、
明日のことは明日に、
きちんと置いておける場所がある。

今日は今日で新しく始めることができる幸せ。
昨日、守られたからこそ、
今日を迎えられる幸せ。
明日に想いを馳せられる幸せ。

昨日、悲しかったこと苦しかったことは昨日に置いて、
今日という真っ白なカンバスに
自分なりの絵を描きたいなと想う。
決して美しい絵ではないかもしれないし、
黒く塗りつぶしたくなるかもしれないけど、
朝には空にむかって、そっと
私という絵を差し出したい、
Ｌに見てもらうんだ・・・。