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《平清盛》第18回 「誕生、後白河帝」

2012-05-06 | 大河ドラマ「平清盛」



《平清盛》第18回
   「誕生、後白河帝」

あらすじ

1154年、近衛天皇(北村匠海)の容態はますます悪くなるばかり。
父の鳥羽法皇(三上博史)は、長男の崇徳上皇(井浦新)を無理やり退位させた報いだと悔やむ。

清盛(松山ケンイチ)は崇徳上皇から後ろ盾になるように頼まれ、
一旦は断るものの、鳥羽と崇徳の仲を修復させたいと思うようになる。
そして清盛は鳥羽と会い、崇徳との和解を勧める。

1155年、近衛天皇は17歳の若さで世を去る。
次の皇位継承者を決定する会議が行われ、
鳥羽は崇徳を気遣い、その子・重仁親王(雄大)を推した。
しかし、近臣の信西(阿部サダヲ)が猛反対。
それを許せば崇徳が復権することになるので、
あくまで鳥羽が扱いやすい方を帝にすべきと主張する。
そして決定した次の帝は・・・

急展開!乱世への序章がはじまる
松田聖子 再登場!



近衛天皇の早すぎる死は大きな波紋を呼んだ。
鳥羽法皇は我が悪行の報いだと自らを責める一方、
崇徳上皇は政界への復帰を画策、
さらに摂関家や信西がお世継ぎをめぐり火花を散らす。

そんな中、清盛は鳥羽と崇徳の関係を修復させようとする。
一方、後継者争いからはずれていた雅仁親王は、
旅先で美しい歌声を持つ白拍子に出会う。
その白拍子とは清盛とも縁深い祗園女御(松田聖子)だった。

今は乙前と名乗る彼女に雅仁親王は初めて自分の真情を明かす。
そして運命は大きく動きだすことになる。

前回のダイジェストムービーはここから
  
                                       (NHK公式サイト)




「井浦新インタビュー」

弟・雅仁親王が、崇徳院が院政を行うために近衛天皇が早く退位すればいいと思っているでしょう?
と言い放つ場面があります。この時の兄弟の関係をどう感じましたか?


(井浦)
崇徳から見れば、雅仁は権力というものに全く興味がなくて「面白おかしく生きている」んですよ。
それを羨ましく思っています。逆に雅仁は、いつまでも権力争いにしがみついて鳥羽院から虐げられている兄を、
気の毒に思っていると思います。

ふたりは生き方が違っているところもありますが、奔放で自分の子に対して愛情があったかどうか測れない
母(待賢門院)を持っていたという共通の悲しみがあったのではないでしょうか。

一緒の空間にずっと暮らしていた雅仁とは、囲碁をしたり歌を詠みあったりして普通に過ごしていたのでは
ないかと思うんです。いがみあっている関係ではない気がします。
お芝居で追体験させてもらうと、仲が悪くなる要素が見えなかったんです。
崇徳が雅仁から受けるマイナス要素というのはあんまりないです。
雅仁も、面倒くさい兄貴だな…とは思うんでしょうが、恨みつらみみたいなものは生まれないと思います。


平忠盛(中井貴一)亡き後、平家の棟梁になった清盛(松山ケンイチ)が、王家・摂関家など錚々たる面々を前に、
御挨拶の歌会で歌を詠むシーンがあります。 歌会の直前に起きた家族のいざこざで頭がいっぱいになった清盛は、
「春」というお題を無視し「重盛に 基盛それに清三郎 清四郎みな われらの子なり」という歌を披露します。
そこで崇徳上皇が一言「もはや歌ではない」と感想を述べますが、台本を読んだ印象だと笑いを誘う感じの
セリフに思えたのですが…?


(井浦)
このセリフは難しかったです。この一言を突き放した言い方にするのか、
それともその感性に嫉妬しての一言にするのか。

形式・様式も全く関係なく詠んだ(清盛の)歌に怒りを表わしてもいい一言だったんですが、
実際セリフを稽古していく中で、自分の気持ち・感性を信じたいな…と思いました。
清盛がこの歌を披露した時、崇徳に生まれた気持ちは『この発想はできない』という清盛への
羨ましさだったんです。以前、清盛に言われた「おもしろく生きる」という生き方への憧れや、
自分にはできていない嫉妬や焦りというものも含めて、この一言が出て来るんじゃないかと感じました。

自分の気持ちと吐いた言葉がうらはらで違うというか、そういう意味で言った一言です。
                                   (NHK高松放送局)

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平氏の新しい棟梁としての門出というべき、
前回ではありました。
ちょっと史実への展開はお休みというか、
それでも「歌会」での意表をついた歌など、
家族を思って反省する清盛の姿には、
時代を超えてまったく理解できるものがありましたよね。

崇徳帝の「もはや歌ではない」には私は笑ってしまったんですが、
井浦さんはあのセリフ、お悩みになったご様子。
大河ドラマはセリフに乗せる感情も繊細なんだなあと思った次第です。

清盛のこどもたちもその性格を踏まえた描写だったと、
感想オフケンでも好評でした。
まもなく、また新たな出演者の発表があるようです。
楽しみですね。


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(追記)

■新キャスト発表!!!

詳細はここから

おおお、あの賢くて優しい重盛に窪田正孝さんですよ!
すごいキャストだなー。嬉しいなー!

二条天皇には、そうですよ、
あの「花より男子」で牧野つくしの弟役を演じた、
高音のラブリーボイスの冨浦智嗣くんですよ。
楽しみですー!


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いつもありがとうございます。

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42 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは! (micc)
2012-05-06 12:18:32
リアルタイムで参加できなくて(録画見るのが遅くなってます)
あとあとから皆さんのやりとりを読んで楽しんでます(^O^)

井浦さんのお芝居が長ければ長いほど仕草や表情やセリフまわしに
「すとっくん…麗しいわ~」となります。
声がやわらかいのがステキなのですね~

清盛くんの“歌”(一応w)に羨ましい気持ちが隠れてるのは解りましたよね。
笑えたシーンでしたけど井浦さん上手いよ~!でした。

新たなキャスト、二条天皇に富浦くん!
家盛さま、頼盛くんに続いて「タンブリング」仲間ですね!
重盛さまの窪田さんといい、若手実力派乱れうち!な感じですわ。

若くして近衛天皇が亡くなり、后のビューティー多子ちゃん(頼長さまの娘)が、たしか二条天皇に請われて后になるはずですよね。
最近、副読本が面白くて「平安」にすごく興味を持ってしまいました。
(立ち読みした「人物叢書」シリーズの“藤原頼長”が面白かったです。)

今夜ギリギリで参加できるかなあ。
昨夜、わが北海道の泊原発が止まったもんで「早く寝な!」と周りがウルサイのですw
こんにちは~!! (おれんじ@)
2012-05-06 12:50:36
毎週楽しみでーす!!
第二部も清盛、いろいろやらかしてくれるんだろうな^^
新さんもいいですよね~ホントに適役だわ❤
私的には、山本頼長くんLOVEですw
毎週ここで何かやってるんですか?

それと樹さん
私、加工画像のブログを持ちましてお知らせに参りました
松山さんたちをいぢっています♪
Lが一番多いですけど^^;
樹さんの趣味には合わないかもですが、よかったらここの皆さんもいらしてくださいね
(あんまり上手くはないですけど)
http://blogs.yahoo.co.jp/eryulawliet/MYBLOG/yblog.html
ではまた☆


miccちゃんへ ()
2012-05-06 19:46:30
こんばんはー。

家盛さまがみまかられましたけど、
miccちゃんに松山さん以外のお楽しみがあってよかったです。
といっても、
行く末を考えると、やっぱりせつないですけども。

清>盛くんの“歌”(一応w)に羨ましい気持ちが隠れてるのは解りましたよね。
>笑えたシーンでしたけど井浦さん上手いよ~!でした。

あれ、笑っていいんですよね!
面白かったとツイートしたら、
歴史考証の本郷先生が、
「笑えましたか! それはよかった」とリプライくださいました、
かえって微妙な空気を感じてしまったんですけども(笑)

窪田さん、素敵な役者さんですよね!
性格俳優っていうのかな、
ああいうひと、大好きです。
濱田岳さんと並び立てそうな雰囲気、
エキセントリックな雰囲気も合わせて、今後が楽しみです。

冨浦くんも可愛い声が相変わらず楽しみだなー。
今、工さんとクロヒョウに出てるんですよね。
MBSが入らないという、わが家のポンコツテレビ、見れないんですが^^

それに家政婦のミタの長男くんが、二条天皇というのも楽しみ。
いやあ、もう、至れりつくせりの配役ですね!

風邪ひいてて、超眠いので今夜はちょこっとだけつぶやくだけで落ちる予定ですが、
miccちゃん、
後からでもいいので、感想書き込んでくださいね。

おれんじ@さんへ ()
2012-05-06 19:51:43
こんばんは。

おひさしぶりです。
こちらでは毎週、平清盛の放送が終わった後、
感想を書き込んで、
みんなで思いを共有しています。
時間が合えば、語り合えることもできるわけですが、
そうでなくとも、
感想書き込んでくださいね的な。

大河ドラマと歴史や文学に造詣の深い方がたくさんいらっしゃるので、
いつもいろんなことを教えていただいて、
とてもためになるなあと感激しています。
大河ドラマが2倍も3倍も楽しめるので幸せですよ。


素敵なサイトのご紹介、ありがとうございます。
さきほど、覗かせていただきました。
見慣れた画面ではあっても、
コラボするもので、とっても新鮮になりますね。
Lや松ケンへの愛がてんこ盛りで、
見させていただいて、幸せいっぱいになれました。
どうもありがとうございました。

また、加工画貸してくださいね、すりすり笑
Unknown (まろうさぎ)
2012-05-06 20:56:39
面白かった!面白かった!!面白かった!!!
これを待ってたんです♪
今日は、歴史的には後白河即位ってだけですが(「だけ」っておかしいか)、その裏に鳥羽法皇の悔恨やら、崇徳の思惑やら、まーくん雅仁のひそかに得子の言葉に傷ついていたのから立ち直るやら、清盛が「世を平かにする」ことを第一に考えていたことやら、
ドラマの捏造部分がたくさんありながらも、歴史を人の情・思惑として魅せていました。

青墓のシーンも幻想的で面白かった。
きゃぁ、今日は興奮しました。忠盛の殿上闇打以来の満足度です!!!

うわうわ、今日は興奮でまとまらないかも~♪
Unknown ()
2012-05-06 21:09:33
まろうさぎさん、
こんばんは。

面白かったですね。

妄想大王さんとまーくんのツイートが、
まるでアイスダンスペアみたいでした。

まーくんの、

>近衛を墓地に送り後白河を召喚#平清盛

このツイートにはワロタ。
遊戯王じゃないっつー^^
Unknown ()
2012-05-06 21:12:08
まず、

家成さんが清盛を枕元に呼んでの、
頼みますぞ的なご挨拶。

家成さんの想いがあふれて、
今回はちょっと感情の波が押し寄せてくるぞ、
的な冒頭でしたねー。
Unknown ()
2012-05-06 21:15:05
今回の大河ドラマは、
歴史通のまろうさぎさんのような方も、
やっと史実とシンクロして人間らしく動き出したみたいな面白さに満ちていただろうし、
私みたいな無知蒙昧な人間にとっても、
鳥羽院の苦悩とか、
信西の腹黒いたくらみとかが見えて、
おおお、すげー面白い、な回になりました。

それにしても、
三上さんの鳥羽院、
あの苦悩の表情は美しかったですね。
Unknown (まろうさぎ)
2012-05-06 21:16:09
皆様こんばんは。
樹さん
今日はリアルタイム視聴でしょうか?お話できるのが楽しみです。
まーくん(笑)、ついに即位です!今様、上手だわぁ。あとあの泣き方。だだっこ泣きから、女優泣きまで、なんでもござれだわ~。

miccさん
ご覧になりましたら、ぜひご感想を!私には、とってもとっても面白い回でしたが、一緒に見ていた母には、今一つだったようで、今、我が家は意見が真っ二つに割れています(苦笑)
新さんの崇徳、もう熱演!!でございました。悲劇の帝ですねぇ。

おれんじ@さん
こんばんは!頼長さまは、とにかく美しいですね。そして、美しく賢いゆえの傲慢さ。ああいう人だったんだろうなぁと、私の中で刷り込まれました!

今日は、キョーコさん、お休みなんですよね。
でも、あとでコメント下さるといいなぁ。
Unknown ()
2012-05-06 21:16:45
>これ雅仁神回だが 大河的にも神回じゃな。
>そして信西の策略がここから一気にあらわとなる。
> 私の即位、そして法皇の葬儀をきっかけに信西は権力を握るのじゃ #平清盛

まーくんツイートより、でござりまする。

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